「根性の人」 川端 誠司
人が笑うことば 根性
でもいいんだ
オレは使う オレのことばとして
精神ことば 根性を!
野球チームの監督が
ピッチャーをマウンドに送り出す
「打たれてもいい。思い切って投げろ!」と!
ナインも続いた
「打たれたらオレたちが取り返してやる。
だから思い切って投げろ!
どんどんストライクを取っていけ!」と!
先だったピッチャーの役目
それはストライクを投げること!
アウトを取ることではないのだ
ストライクを投げずしてアウトが取れるか、バカヤロウ!
その言葉がオレを呼んでいた
その言葉とは「根性」だった
巨人の星の主題歌「行け行け飛雄馬」にもあった
根性ということばが
ど根性として・・
オレは投げる
投げるマシンと化して・・
みんながオレを応援してくれている
みんなが自分の投球を待ってくれている
だからオレは投げる
オレはマウンドに向かう
巨人の星の 星飛雄馬のように・・
みんながオレを送り出してくれているんだ
マウンドへ・・
「打たれてもいい。思い切って投げろ!」と!
こんなに力強いことばはない
こんなに気強いことばはない
ピッチャーをやっていて
これほどうれしいことばはない!
「打たれるな」ということばよりも
「打たれてもいい」ということばが
ジーンと自分に沁みた
そしてオレは今、マウンドへと向かっていく!