断る力で得られるものとは・・・

昨日の夜はステップマシンで脈を上げたあとプールへ。
しかしいくら泳いでも疲れない。
たま～にだけど、こういう不思議な日がある。

頭の中ではＳＭＡＲＴの法則を繰り返していた。
私の目標たちは、SpecificだがMeasurableではないなぁ・・・、一応Agreed　uponだしRealisticでもあるはず・・・、でもTimelyなものもあればそうでないものもある・・・。
これはまた棚卸しが必要だなぁと思いながら上がった。

この棚卸しって重要ですよね。
いろんな自分がいる中で、一体自分は誰なんだろう・・・のとおり、常に、「自分は誰なんだろう」「自分らしさって何だろう」ということを追究している私にとっては尚さら。

でも、以前は翌年の目標を決めるために年末くらいにしかやっていなかった。
しかし、最近は毎日のようにやっている。
一つはこのブログによって。
一つはマインドマップによって。
つまりは、今年の新しい出会いによって結果的にできているといったところ。

棚卸しをするとどうなるかというと、自分にとって大事なものとそうでないものがわかる。
ひいては自分に「軸」なるものが出来るのだと思う。

この軸という言葉、大学のゼミの仲間と飲んでいると必ずと言っていいほど登場する。
ただその度に、「何だその軸って。そしたら私なんてぶれまくりの人生じゃん」って反省させらる単語であまりいい印象を持てないでいた。
しかし一方で、しっくりこない感覚というのは、逆のプロセスで自分を知るためのキーワードになることが多い。

そして今回、この軸という言葉を考えるきっかけとなったのは、勝間和代さんの「断る力 (文春新書)」
発売からちょうど３ヶ月目に読んだわけだが、当初、この本は勝間さんのイメージどおり、相手の言いなりにならずに拒否できるようになるためのノウハウ本だと思っていた。
しかし、実際読んでみたら、断る力の行使は相手の否定どころか、影響の輪を意識することで得られるＷＩＮ－ＷＩＮをもたらすコミュニケーションの一つであった。

つまり、
棚卸しに始まる適切な自己評価（アセスメント）によって、人生における重要事項を優先できるようになり、自分が集中すべきことに時間と努力を集中させることで、自分のゆるぎない軸を持つことが可能となる。
すると、職場や家庭において自分が何をしたいのかが分かるので、相手へも建設的な影響力を発揮することできるようになる。
結果、自分の人生を生き抜くために気持ちよく自己主張ができるようになり、同時に相手の気持ちも引き出せ、長期的ないい関係に持っていくことができる。

また別の言い方をすると、
適切な自己評価によって、自分の限界を知ると共に、自分の足りないところを認めることができ、自然に謙虚な気持ちが生まれ、自分の持っていないものを持つ相手を評価でき、その優れた相手と切磋琢磨することで新しいことを取り入れ、自分の軸にも変革をもたらすことができる。


と、ここで思った。
私が今年２月から参加させていただいているカツマー会及びＳＢＣ読書会はまさしくその建設的な人間関係であり、好循環を生んでいるということ。
そして兎に角わからないことだらけの私に積極的なイメージを反映させ、勇気付けてくれたみんなとの出会いに感謝したい。
このブログにたびたび登場する「７つの習慣」であるが、あなたの思いが相手を活かすで書いたように、私が自信をなくしたときにも私を信じてくれた人がいた。それがどれだけその後の私に影響を与えただろう・・・。
そんなこともあって、先日の熊野古道の帰りに大阪で見た「ラ・マンチャの男」は、言葉では到底言い表すことのできない感激で胸がいっぱいになった。

ハンス・フィッシャーの世界展より本領を生かすとは・・・に書いたときは、「断る力」の本を読んでいないのに、私はこの３ヶ月で、メランコもシゾフレも強い両極端な人間からややメランコ人間に勝手に昇格していたことを不思議に思ったが、全てはあなたの思いが私を活かし、新たな建設的な人間関係によって好循環の渦に乗せていただいた結果であったことがわかった。


勝間さんは３０代前半までに軸を完成させることを勧めている。
さて、私の軸はどこでどのように作られ、変革していくのだろうか。
楽しみである。

最後に、恋人や夫婦も、「この人と話をすると自分にもこれまでなかった軸がすごく出てくる。自分で考えた将来よりよっぽどあの人が一緒に考えてくれた将来の方が経験値が深まるという相互作用」で好循環を生み、高い相互依存状態を発揮したいたいものですね。