元気を貫く考え方(85・95才現役で)

健康寿命はプラス思考であること、良い「気」を持ち、日常の些細なできごとを元気になるような「受け止め方」をしましょう。

徳川家康のすばらしき遺訓

2016年12月09日 | こころ・ことば
 「人ヒトの一生イッショウは重荷オモニを負オうて遠トオき道ミチを行ユくがごとし 急イソグぐべからず」とまでは徳川家康トクガワイエヤスの遺文イブンはよく知シられていますが、更サラに、素晴スバらしい内容ナイヨウが続ツヅきます。意外イガイに知シられていませんのでご紹介ショウカイします。

「不自由フジユウを常ツネと思オモえば不足フソクなく心ココロに望ノゾみ起オコこらば困窮コンキュウしたる時トキを思オモい出ダすべし」 「堪忍カンニンは無事長久ブジチョウキュウの基モト」 「怒ドは敵テキと思オモえ」 「勝カつことばかりを知シって負マくることを知シらざれば害ガイその身ミに至イタる」 「おのれを責セめて人ヒトを責セむるな」 「及オヨばざるは過スぎたるより優マサれり」とあります。

徳川家康トクガワイエヤス(1542~1616)は徳川幕府トクガワバクフの祖ソで知略チリャクにたけ、天下テンカを統一トウイツして260年ネンの治世チセイの基礎キソを固カタめました。

 戦国時代センゴクジダイの三国志サンゴクシなどで三人の知将(織田信長オダノブナガ、羽柴秀吉ハシバヒデヨシ、徳川家康トクガワイエヤス)はよく知られていますが、家康イエヤスは戦争センソウに一度イチドも勝カったことがないといわれます。その上ウエに人民ジンミンの気持キモちもよく察サせられ、特記トッキされるべきはその忍耐強ニンタイツヨさです。260年の治世チセイの基モトを創ツクれたのはあっぱれと私ワタアシは思オモうのですがいかがでしょう?

  有川愚鈍  雑感

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私の深層心理が今の私を動か(支配)している

2016年12月06日 | 元気を貫く考え方
(阿頼耶識アラヤシキ)

 阿頼耶識アラヤシキについて古代コダイインドの僧ソウの世親菩薩(セシンボサツ・バスバンドウ)は人間ニンゲンの意識イシキには「八識ハッシキ」という八つの層ソウがあって、八番目の「阿頼耶識アラヤシキ」が全スベての源ミナモトであり、生命セイメイの根源コンゲンであるといっています。法相宗ホッソウシュウにおいてはこの阿頼耶識が説トかれています。これは今日コンニチの西洋セイヨウの精神分析学セイシンブンセキガクや深層心理学シンソウシンリガクにも、通ツウじるものであって、ある点テンでは西洋シヨウの学説ガクセツよりも徹底テッテイして説トかれているのです.、

 我々ワレワレの意識イシキには、見ミる、聞キく、臭ニオう、味アジわう、触サワるの五識シキがあり、それを統合トウゴウする第6意識イシキが存在ソンザイします。6識ロクシキとはいわゆる「心ココロ」なのですが、この意識イシキが五根ゴコンを統合トウゴウしているわけです。これには「第一印象ダイイチインショウ」や「直観チョッカン」更サラに、「第六感ダイロッカン」などといった分野ブンヤも含フクまれますね。

ところで六根以外に潜在意識センザイイシキと呼ヨばれる第七意識ダイシチイシキ、更サラに第八意識ダイハチイシキがあります。第七意識ダイシチイシキは我執心ガシュウシン、未那識マナシキともいわれ、何よりもまず自我ジガを守マモることが自己ジコを守マモることであると認識ニンシキする心でいわば「生セイの本能ホンノウ」とでも呼ヨばれるものです。これは自我心ジガシンですから自己本位ジコホンイに全スベてを見ミようとするわがままで野性的ヤセイテキな本能ホンノウであり、これがなくては人間ニンゲンは死シんでしまいます。

さて次ツギに問題モンダイの第八意識ダイハチイシキと呼よばれる阿頼耶識アラヤシキですが阿頼耶識アラヤシキとは心ココロの中ナカの深層シンソウの世界セカイ(潜在意識センザイイシキ)であって、私ワタシたちは日頃ヒゴロ意識イシキすることのない世界セカイです。

今日コンニチ只今タダイマの考えたこと、行動コウドウしたことを記憶キオクし蓄積チクセキされるのは勿論モチロンのことなのですが昨日のこともその前日ゼンジツのことも全部ゼンブ記憶キオクします。否イナそれのみならず、生ウまれてきてからのこともすべて、更サラにその前世ゼンセも前々セ世ゼンゼンセも、もっとさかのぼって人間ニンゲンの誕生タンジョウの時トキから、あるいは全生物ゼンセイブツの元モトになる細胞サイボウの1個コの時トキからのすべてが記憶蓄積キオクチクセキされているといわれています。膨大ボウダイな量リョウの潜在意識センザイイシキですがそれらはきれいに整理セイリされて、今現在イマゲンザイの私ワタシの思考シコウや行動コウドウの元モトになっているのです。

全スベて人間ニンゲンが、無自覚ムジカクで考カンガえたことや行動コウドウすることの全スベてが記憶キオクされていく。そしてこれが力チカラを持モっているということです。どう力チカラになっているのかといえば例タトえば今イマ、私ワタシが考カンガえること、行動コウドウしようとすること、他人タニンのことを理解リカイしようとすることは今イマの私ワタシの脳ノウが全部ゼンブ処理ショリしてくれていると単純タンジュンに考カンガえがちですが、実ジツはそうではなくて実ジツによく整理整頓セイリセイトンされた深層心理シンソウシンリ(阿頼耶識アラヤシキ)の内容ナイヨウが、思オモわず知らずに心ココロに浮ウかび、口クチに出デてくる、行動コウドウに出てくるとかいうことです。つまり、今日只今コンニチタダイマの私ワタシの言イうことや考カンガえるや行動コウドウすることのすべてはすべて第八識ダイハッシキである深層心理シンソウシンリがその根源コンゲンになっているということです。

ではその潜在意識シンソウイシキ(阿頼耶識アラヤシキ)はどんな性質セイシツがあってどのような作用サヨウを残ノコすのでしょうか。以下イカ、記シルしてみます。

・潜在性センザイセイ…一旦イッタン口クチにしたこと行動コウドウしたことは記録キロクされ、更サラに潜在センザイして残ノコっていく

・習慣性シュウカンセイ…同じことが続ツヅけられると習慣化シュウカンカを引き起こす

・引果性インカセイ…例タトえば、悪ワルいことをし続ツヅけていたとしたら、悪ワルいことをしたくなるようなそういうことや人ヒトにしか出会デアえなくなる。 これは錯誤思量サクゴシリョウといって思量シリョウが錯誤サクゴして出デてきてしまうのです。

・永続性エイゾクセイ…たまに良ヨいことをしようとするのだけれど、どうしても悪ワルいことをしてしまう などがあります。これなどは「我痴ガチ」といって自分ジブンが馬鹿バカだということもわからなくなるのです。

さて、これまでの話ハナシだと、我々ワレワレはこれらにがんじがらめにされて、例タトえばある時トキ何ナニか良ヨいことを行動コウドウしようとしても変カわりようがないようにも思オモってしまいますが、そんなことはないのです。例タトえば、只今タダイマ一大決心イチダイケッシンをしてとても良ヨいことを思オモいついた、実行ジッコウしたとしたらもう早速サッソク明日アシタには変カわっていけるのです。(但タダし、その心ココロが本当ホントウに正タダしくて、その決心ケッシンが不動フドウであることが前提ゼンテイですが)

要約ヨウヤクすると、阿頼耶識アラヤシキとは、人間存在ニンゲンソンザイの根底コンテイをなす意識イサイキの流ナガれや経験ケイケンを蓄積チクセキして、その人ヒトの個性コセイを形成ケイセイし、すべての心的シンテキ活動カツドウの拠ヨり所ドコロとなるののだということです。そして、阿頼耶識アラヤシキの3つの特性トクセイとは ①過去カコの行為コウイの残痕ザンコンを蓄タクワえる  ②蓄タクワえられたものによって現在ゲンザイや未来ミライが変カわるという性質セイシツがあるということ  ③自我ジガとして実在化ジツザイカされそして固定化コテイカされて、執着シュウチャクの対象タイショウとなる性質セイシツであるということなどです。

精神分析学セイシンブンセキガクのカール・ユングはホントウに仏教ブッキョウをよく勉強ベンキョウしていたと思オモいます

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