心の山を歩いていこう!

単に山頂を目指すより、山歩きそのものを楽しみたい。
そんな思いを備忘録として綴ります。

北岳は今日も雨だった、その2。

2017-07-14 15:07:01 | 登山
夜、9時。テントから覗くと、満天の星。北岳のシルエットも見える。
そして雲ひとつない晴れは明け方も確認できた。
なのに、日ノ出の時になると、北岳は厚いガスに包まれた。
こんな事ってあるんだ。これぞ山の天気。
 
気を取り直して、草すべりを目指す。


可憐な花々の中を登っていき、振り返れば鳳凰三山が。そして御池が小さく見える。まだ先は長く、そして険しい。



花畑が終わり、森林帯へ入る。
急登が一段階し、ほっとするが、頭上の枝に頭をぶつけないように気を付けないと。



ダケカンバの向こうには北岳が見えるはずなのに、ガスに包まれたまま。この先の天気も気になる。



ダケカンバ帯を抜けるとお花畑が広がる。
一時期、この光景が見られないこともあり寂しく思ったが、またこのように復活して本当に嬉しく感じる。



小太郎尾根分岐に出ると、ガスがかかって前がよく見通せない。



ぼんやりとした視界にハクサンイチゲ、ミヤマダイコンソウの花畑が見える。


両俣小屋分岐を過ぎた先にキバナシャクナゲが咲いている。
よくもまあ苛酷な環境に耐え、と感慨深い。



小雨まじりのガスの中、山頂がうっすらと見えてきた。
あともう少し。


北岳山頂。
標識以外何も見えない。まっ、梅雨の時期はこれが当たり前。
何よりもここにまた来れた事に感謝。



山頂三角点。



今回もこうして北岳への山旅が終わった。
櫛形山から見た時、遠い願いに思えたことが叶えられた。
次にまた北岳に来ること、これが今の願い。簡単な事かもしれないが、明日何が起きるかわからない、そしてそのせいでもう来れなくなるかもしれない。
だからこそ、自分にとっての北岳はひとつの指針であり、願いでもある。

(終わり)

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