野菜の音

あの時をメモ

あると食べてみたくなるもの

2020-03-09 | Shop A to Z

SHŌPAIN ARTISAN BAKEHOUSEへ。
ショーウィンドウを覗くと
クリームの模様が綺麗なケーキに目が釘付け。
大好物のキャロットケーキで、心浮き立つ。



ミモザの日

2020-03-08 | Spice for life

春を告げる花のひとつ、ミモザをいただいた。
色も形もかわいい。
イタリアで本日はミモザの日だそうで
大切な女性に花を贈るという。


パン ド ムシャムシャ&コーヒーへ

2020-03-01 | Shop A to Z

つづり食堂を後に笠間へ。
ギャラリーとオーガニック野菜のお店を足早にチェックし、pain de musha musha and coffeeでひと休み。


つづり食堂でひなまつり定食

2020-02-29 | Spice for life

  • 玄米の太巻寿司といなり寿司
  • 大豆と野菜のかきあげ
  • ウドのサラダ
  • ごま豆腐
  • 高きびのそばクレープ包み
  • 抹茶のアイスクリーム

2月のTALKING BOOK

2020-02-29 | Spice for life


- Excerpt of a Sentence -

『資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐』マルクス・ガブリエル/マイケル・ハート/ポール・メイソン/斎藤幸平・編
P30 では、その資本が節約したお金はどこへ行ったか。新自由主義が増やしたのは投資銀行家や広告業やコンサルタントのような高給取りの仕事なのです。しかし、高給なので重要そうに見えているけれど、実際にはなくなったってかまわない非生産的な仕事です。むしろ、なくなったほうが、社会にとってはプラスかもしれない。(斎藤)

P58 本来なら、カリスマ的なリーダー探しをするのではなく、現実の社会問題に地道に取り組む社会運動をいかに政治的な勢力に変容させるかを模索すべきだし、そうして生まれた政治的な勢力が、運動とのつながりを断ち切らないようにするにはどうしたらよいか、を考えるべきでしょう。
 しかし、リベラル派はそのように思考をめぐらすことはせず、安倍に対抗できるくらい強力な政治権力をもつことによってーーーただし今度は「立憲主義」の理念のもとでーーー社会変革をするのが、効率的な対抗戦略であると信じて疑わないのです。そして、主戦場はいつも選挙政治と政策提言になっていて、「投票に行こう」がリベラル派のお題目になってしまっています。(斎藤)

P61 自分たちにかかわることについて、みんなで集団的に決定する仕組みを民主主義だと捉えると、集団的な自己統治のシステムが見えてくるわけです。自己統治こそが民主主義であるとすれば、民主主義が必要とするのは、狭い意味での政治制度ではなく、社会の変革だということになる。
 みんなで戦略的に政治的な意思決定をしていくためには、まだ見えざる潜在的な能力を含めた人々の能力が大事になってきます。そうすると、答えを出さなくてはならない問題は、次のようなものになるはずです。
 どのようにすれば、人々の能力や潜在的な能力を見つけ出し、最大限、伸ばすことができるのか? 大きな政治課題について、みんなで一緒に決定を行うというプロセスは、どうやったら実現できるのか?
 この答えを探るためには、政治的な領域を超えて、社会的・経済的な生産と再生産の領域を見えていく必要があります。この社会的・経済的な領域においてはじめて、さまざまに異なる人々が協働(cooperation)するために必要な能力を正確に把握し、さらに、政治的な決定を共に行うための能力を評価できるようになるのです。(MH)

P71 資本主義での経済成長を追い求めることが、資源の掠奪の上に成り立っており、それは将来世代の犠牲や途上国の抑圧に依拠している事実を認識することが、より公正で、持続可能な地球とのかかわり方を構想するうえで不可欠なのです。だからこそ、環境思想と資本主義批判を接合する必要があります。(斎藤)

P77 もうひとつアメリカの具体例をお話ししましょう。ブラック・ライヴズ・マターの傘下の「黒人による土地と開放のイニシアチヴ」という運動が、土地などの〈社会的な富〉を取り戻すことを目指して、次のような主張をしています。(MH)
 土地、労働、文化、権力、富、および精神を暴力的に「囲い込む」(enclosure)ことによってしか成立しない現在の掠奪的な経済から脱却するために、多様かつ相互連関的な戦略を練り上げることを私たちは目指している。自由な労働と自己統治を通じて、生産的で、気高く、持続可能な暮らしを実現するために欠かすことのできない資源に対する根源的権利を強く主張する。

P134 正しい概念をもたずして、現実の問題が何なのかを見てとることなど不可能です。概念が間違っていたら、人種差別や不平等、民主主義の危機や資本主義の暴走といった現実的な問題の解決に向けた取り組みを始めることなどできません。現代が困難な時代である理由のひとつは、ここにあります。
 そうした誤りだらけの概念を哲学は問い直し、その概念の出来がなぜ悪いのかを示すだけでなく、より良い概念を提案することもできる。だからこそ、哲学は社会を変えるために不可欠なのです。(MG)

P301 アルゴリズムを用いた管理システム、AIやディープラーニングといった新技術がもたらす危うさに直面しているこの時代だからこそ、人権を揺るぎのない普遍的な原則として認めて、人権を積極的に擁護する国家を我々は必要としています。(斎藤)

P337 だが、それぞれ視点や力点は違ったとしても、「自由、平等、連帯、そして民主主義」という価値に重きを置くことは全員に共通していた。大分岐の時代だからこそ、自由で、平等な社会を多くの人と共につくり上げることを大きなスケールで徹底して思考しなければならないというのである。
 そうでなければ、資本主義の矛盾が人々にもたらす困難・疎外、それに伴う民主主義の危機を突破することはできないのだから。(斎藤)

P338 上から社会を変えるという、危うく、脆い発想は、AI関連の議論にも浸透しているようだ。そのことは、「新しい技術が社会を変える」という発想の背景にも、経済でいうトリクルダウンと同じロジックが潜んでいることからも見て取れる。つまり、一%のエリートにAI技術を独占させて、自由に開発できるような資金提供と規制緩和を行えば、それが最終的には国民全体の生活を豊かにするというわけだ。
 だが、一部の専門家による技術開発に自分たちの未来をゆだねてしまうことは、民主主義の理念からかけ離れている。技術は中立的な道具ではない以上、資本主義のもとで、一部の人々によって独占された情報テクノロジーが自由や平等を守ってくれる可能性は限りなく小さい。マルクス・ガブリエルやポール・メイソンが繰り返し強調していたとおりで、むしろ、一%の権力を増大させ、サイバー独裁やデジタル封建制を生み出すだろう。(斎藤)