父の脊索腫治療記~重粒子線治療、頚椎後方除圧固定術~転移

脊索腫で重粒子線治療を受けた父の記録です。
最初から読まれる方は、バックナンバー2011年11月からお読み下さい。

57 退院しました

2013年09月02日 15時52分54秒 | 脊索腫
父が、退院しました。
暑いので、もう少し入院していて欲しかったのですが、
精神的に、限界だったようです。

3ヶ月と18日。
お疲れ様でした。


退院を決める席で、
医師はシンチグラフィ(scintigraphy)の画像を見せてくれました。

骸骨が4体並んでいます。

撮ったのは8月のお盆の頃。
放射線医師にも視てもらって、
「転移等の異常はない。」ことを確認してもらったそうです。

脊索腫は、
再発・転移の多い病気なので、
こうして全身を確認してもらえれば、安心です。

まぁ、転移してしまえば、仕方がないことですが、
毎年、健康診断を受けるのと一緒で、
何もなければ、安心です。


2度目の頚椎後方除圧固定術は、上手くいきました。

8本のスクリューは、後頭骨にシッカリ固定され、
後頭骨下のインプラントは、
移植し埋めた骨によって、
固定されたそうです。

とはいえ、
脊索腫に浸潤された第2頚椎は、崩れて無いようなもの。
頭蓋骨を前から支えるものは、
装具のアドフィットUDカラーだけです。
今後も、何らかの負荷がかかる事が心配されます。


が、退院した日、
シャワーを浴び、クビを洗うために、装具を外した時点で、痛みがあったようです。

すでに、昨年からインプラントをいれているので、
クビは一切動かすことが出来ません。
クビの筋力は、ないも同然です。
装具のない状態では、
2本のインプラントによってのみ、頭蓋骨が支えられています。

まだ予断は許せないようです。





脊索腫と判明して、ちょうど2年経ちました。

すぐに重粒子線治療を受けられたことは、
とても幸運に思います。

抗がん剤のように、身体的負担がなく、
外科手術のリスクもありません。

重粒子線の治療期間中は、家族にとっては、とても楽でした。
本人は、とても穏やかに過ごせたと思います(心中、分かりませんが)。

クビの固定術も、
第2頚椎が完全に潰れる前に受けられ、
全身麻痺の恐怖から逃れることができました。



やるべき事は、やり終えた。

家族としては、やっと、ほっとしました。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿