青色日誌

還暦を超え、子育てもひと段落。さて!

学生時代の演奏の思い出その7

2020年10月15日 | 思うこといろいろ
私が大学時代に所属していた
伝統が当時有ったビッグバンドの部活。

伝統が有るだけホント理不尽な部活だった。
今では全く考えられない事のオンパレード。
何時ぞやの日大アメフト部事件を見ていて、
当時の我々の方が遥かに酷いと思った程である。

ただ、そう言う環境下じゃなければ、
きっとコンテストで賞は貰えなかったと思うと、
やはり我々凡人は鞭打たれながら走る馬と同じ。
今はそれはそれでよかったという割り切りが有る。


その先輩達がここぞとばかりに
低学年いじめ(はっきり言っていじめ)に走るのが、
春と夏に行われていた合宿と言う名の地獄。

合宿だけでこのシリーズが組めるほどだが、
9泊10日の合宿生活は低学年には本当に地獄。
脱出者が出る程のおぞましい世界がそこにはあった。


日程を記すと、

 6時起床。体操。ランニング。
 7時朝食の支度と洗濯。
 8時朝食と後かたずけ、パート練習の準備。
 9時パート練習。
 12時昼食の準備と昼食、片付け。
 13時パート練習。
 17時夕食準備とわずかな休憩。
 18時夕食と後片付け、合奏の準備。
 19時鬼の合奏開始
 22時風呂。
 23時個人練習。
 25時就寝。 

これは我が記録に残っていた実際の日程。

低学年はパート練習や合奏の準備は勿論、
先輩の洗濯から食事の支度後片付けを全てやる。

従って4年生は天下で、
その辺りの時間帯は全て休憩となるのだが、
それでもただならぬ練習量ではあった。

ただ一点、今でもその精神は良いと思うのは、
最終日まで一切禁酒。要するに8泊の晩御飯に、
アルコールは付かないのであった。

まぁ学生の身分なので当たり前だけれども、
ただ当時の大学生は飲んだくれたやつがゴロゴロいたし、
私自身も飲屋に偉そうに通っていた生意気坊主であった。

従って本当に真面目にラッパを吹いていたのだ。


日程を見てお分かりの通り、
全体の割合からして合奏の時間が少ない。
パートで細部をつぶしたうえで合奏に臨む。
社会人で今できていないのがそこの所であり、
これが本来は一番大切な要素であると今更ながら痛感。

しかしそのパート練習も、すごく辛かったのは確かだ。

ちっとも表題にたどり着かないのでそろそろ。


時に就寝時にも先輩からの呼び出しは有る。
それはある晩御飯の時に先輩から発せられた言葉だ。

 4年部屋のテストが合格した者から寝られる。

という何とも恐ろしい話。
で、そのテストと言うのは初見大会だったのだ。

ただし初見大会とは言え深夜。
従って音を出すのではなく譜割りを声に出して読むのだ。

例えば

 ♩ ♩ ♪♪ ♩ だったら、
 タンタンタタタン。の様な。

勿論こんな簡単な話では無く、
突然7連符がやってきたり16部の中抜けが多用されたり
先輩が作ったおよそ8小節程の難解な楽譜読むのだ。

ただこれがただ読むだけでは無い。

先輩部屋で上半身裸でうつ伏せで寝て、
顔を上げて良いと言われ顔を上げると突然カウントが入る!

 ワーン、ツー、ワンツースリー...って感じで。

そしてその時初めてその譜面と対面するのだ。

正に初見。8小節程の作られた難解な楽譜は、
初めからとんでもない展開から始まる物も有り、
初見力が例え優れていてもいきなりは読めない事も。

で、読めないとどうなるかと言うと、
先輩が裸の背中をバシッと掌で叩くのである。
完全なるいじめであり、暴行事件だ。

 記事を書いていたら、
 あの頃のおぞましい光景が蘇り
 だんだん止まらなくなってきたぞ(^^♪)

そして所定の回数をやっても読めないと、
表題ポテトチップとアマガエルの刑だったのだ。

そこらにうじゃうじゃいたアマガエルを
持ってきていたポテトチップに挟み、
ポテトチップだけ上手に食べろと言う、
何とも下らない罰則が待っていたのだ。

アマガエルは勿論飲み込まないけれども、
アマガエルが口の中に入ってくる訳で動物虐待。
勿論アマガエルはすぐに逃がすのだけれども、
私も一回だけこの刑に処された経験を持つのだ。

 読んでいて気分を害された方はお許しを

ただ、お陰でこれでも初見力はここで養われた。
ちっとも演奏記録にもなっていないが、
次回は傷害事件にもなりそうなお話しを綴るとする。

下らない話を長々と失礼。



余談ながらアマガエルに
毒が有る可能性が有ると随分後に聞いて、
死んだら先輩を恨んでアマガエルに化けて出てやると
後輩同士で騒いでいたのも空しい(^^♪思い出である。
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