先日、国税庁が、サラリーマンなどの給与所得の統計調査で、
平成25年の平均給与は、平成24年より上昇したと発表した。
NHKのニュースでは、それでも格差が拡大していると報じていた。
今は平成26年の10月なのに発表が遅いなあと思って調べてみたら、
厚生労働省の賃金統計は2月に発表されていた。
厚生労働省の統計は全職種だ。
とにかく、私は、「平均値」には疑問があるので、
厚生労働省の統計で記載があった「中間値(中位数)」と比較してみた。
「中間値(中位数)」とは、低賃金~高賃金の「人数が半々」になる賃金だ。
男性の年齢別賃金では、全体としては平均値も中央値も下がっている。
平均値は65歳以上は上昇しているが、中央値は全年齢層で低下している。
なお、全体の平均値は中央値より4万円高く、年齢別にみると高齢になるほど差が広がっている。
年齢が高い人ほど、超高賃金の人が多いのだろう。
女性の年齢別賃金でも、全体としては平均値も中央値も下がっている。
平均値は45~59歳で上昇しており、中央値では45歳以上の全年齢層で上昇している。
なお、全体の平均値は中央値より2万円高く、年齢別にみると高齢になるほど差が広がっている。
男女間の差は見たとおりだ。
この2つの図から言えるのは、男性は全年齢層で中央値(賃金)が低下しており、
女性は44歳以下では中央値(賃金)が低下しているが、45歳以上は中央値(賃金)が上昇している。
女性の45歳以上が上昇しているのは、管理職などへの登用が進んでいるためかもしれない。
いずれにしても、男女ともに、賃金の中央値は低下している。
次の図は、平均値と中央値の差だ。
ほぼ全年齢層で、平均値と中間値の差が上昇している、つまり格差が拡大しているということだろう。
注目すべきなのは、男女ともに40~44歳だけは、差が縮んでいるということだ。
これは、格差が拡大した分のシワ寄せ、この年代層に集中しているということだろう。
というのは、この年齢層が労働者数が1番多いからだ。
結局、平均値と中間値の差が拡大しているのに、国税庁の統計で、平均値があがったということは、
超高賃金の人が増えた、格差が拡大した、ということだろう。
やはり、最も問題なのは、ほとんどの年齢層で、賃金の中間値が低下していることだ。
若年層は可哀そうだ。
平成25年の平均給与は、平成24年より上昇したと発表した。
NHKのニュースでは、それでも格差が拡大していると報じていた。
今は平成26年の10月なのに発表が遅いなあと思って調べてみたら、
厚生労働省の賃金統計は2月に発表されていた。
厚生労働省の統計は全職種だ。
とにかく、私は、「平均値」には疑問があるので、
厚生労働省の統計で記載があった「中間値(中位数)」と比較してみた。
「中間値(中位数)」とは、低賃金~高賃金の「人数が半々」になる賃金だ。
男性の年齢別賃金では、全体としては平均値も中央値も下がっている。
平均値は65歳以上は上昇しているが、中央値は全年齢層で低下している。
なお、全体の平均値は中央値より4万円高く、年齢別にみると高齢になるほど差が広がっている。
年齢が高い人ほど、超高賃金の人が多いのだろう。
女性の年齢別賃金でも、全体としては平均値も中央値も下がっている。
平均値は45~59歳で上昇しており、中央値では45歳以上の全年齢層で上昇している。
なお、全体の平均値は中央値より2万円高く、年齢別にみると高齢になるほど差が広がっている。
男女間の差は見たとおりだ。
この2つの図から言えるのは、男性は全年齢層で中央値(賃金)が低下しており、
女性は44歳以下では中央値(賃金)が低下しているが、45歳以上は中央値(賃金)が上昇している。
女性の45歳以上が上昇しているのは、管理職などへの登用が進んでいるためかもしれない。
いずれにしても、男女ともに、賃金の中央値は低下している。
次の図は、平均値と中央値の差だ。
ほぼ全年齢層で、平均値と中間値の差が上昇している、つまり格差が拡大しているということだろう。
注目すべきなのは、男女ともに40~44歳だけは、差が縮んでいるということだ。
これは、格差が拡大した分のシワ寄せ、この年代層に集中しているということだろう。
というのは、この年齢層が労働者数が1番多いからだ。
結局、平均値と中間値の差が拡大しているのに、国税庁の統計で、平均値があがったということは、
超高賃金の人が増えた、格差が拡大した、ということだろう。
やはり、最も問題なのは、ほとんどの年齢層で、賃金の中間値が低下していることだ。
若年層は可哀そうだ。