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雪国馬そりツアー(後編)

2011-02-19 23:59:21 | 体験

雪の上を馬そりに乗ってまわったり馬と戯れたりした後は、馬の文化資料館「称徳館」で馬の歴史を学びます

※前半はの様子は、こちら。 

 

この称徳館には、馬に興味がない方でも楽しめるのでは?というくらい多岐にわたって馬に関するものが展示されていているんですね~


そんな館内には、7つのカテゴリーに分かれた常設展示と2つの企画展示があります。

 

 

 

そのうちのひとつ驥北館にあった黒い馬と白い馬の置き物ですが、これにも意味が込められているそうです。
馬は神が好む動物なのだそうで、こういった神馬(しんめ)が奉納されたのだとか


ちなみに黒い馬は「雨乞い」、白い馬は「日照り乞い」のときに奉納されたそうです。

 

 

 

左写真は、懐かしのナリタブライアンの馬蹄(未使用)こういったものまで飾られているんですね~

 
右写真は盛号という南部馬のレプリカで、体高は151cmと南部馬としては非常に体が大きかったのだとか。
この盛号は最後の南部馬であり、明治期に上野で行われた様式競馬で2連覇を果たしたという名馬でもあったのです

 

 

 

このねぶたは「平家物語」に出てくる、佐々木四郎高綱(手前)と梶原源太景季(奥)が源頼朝から名馬をもらった面目にかけて先陣を争った場面だそうです。
両武将が乗っている馬は七戸産(手前)と三戸産(奥)の馬で、両馬とも南部馬なんですね~


ちなみに、源義経(牛若丸)と武蔵坊弁慶が乗っていた馬も南部馬だということが、源平盛衰記から読み取れるそうです

 

 


さて、こちらは馬具館でのひとコマです。

馬具が装着された木馬の奥に何かが見えます・・・あれは馬印といって、戦の際に陣中での武将の位置を示すものだそうです
この馬印は、火消しの纏(まとい)とも関連があるようです。

 
(※画像クリック

一方、龍のような形相の仮面は馬面といって、大将が己の馬の顔につけたのだとか。
見た目はとても格好いいのですが、仮面を被せられた馬からしてみれば、あまりいい気はしなかったかもしれませんね

 

 

 

個人的に興味深かったのがこちらの相馬
いわゆる、馬の“つむじ”の位置で良い馬と悪い馬を見分けたのだそうです

 
たとえば、【蓬莱のつむじ】という額にあるつむじは最良の吉相、【眼水のつむじ】という目の下にあるつむじは災いのある凶相なのだとか。
これを見てしまうと、近くにいる馬がどんなつむじなのか気になって仕方がない

 

 

 

お次は、玩具館でのワンシーンです。

   
(※画像クリック

このコーナーは、見ていると面白くなってきます
馬の捉え方って、国によって随分違うものなんですね中には、これが馬??というものもありました・・・(汗

 

 

 

ところ変わって、信仰館では馬の神様が飾られていました。

左写真は蒼前神といって、関東以西には例がない東北地方独特の馬の神様なのだそうです

 
右写真は馬頭観音といって、よく見ると頭に馬の顔があります
馬を供養する神様ですが、もともとは人間を救うインドの神様なのだとか。

 

 

 
これは厩猿といって、祠の中に猿の頭蓋骨が祀られています。
というのも、猿の頭上に馬の病が集まると考えられていたことから、このように猿を祀るようになったそうですへぇ~


ちなみに、中国の陰陽五行説では馬を「火」、猿を「水」とするので、火の用心の意味が込められているとも・・・

 

 

 

最後は、季節ごとに入れ替わる企画展示館でのひとコマ。

大きなわら(?)でできた人形が、ひときわ目を惹きますよーく見ると、左が男性で右が女性のようです・・・


実はこれ、十和田市の山間にある集落での民俗習慣でかや人形といいます
魔除けとして、集落の入口に一年中立てられているそうで、前年のものは裏山で自然に返すそうです。

ちなみに、胸に櫛が刺さっていて一瞬??と思いますが・・・
これはじゅね(荏胡麻)味噌のタレがついたそば餅で、食べると1年間無病息災であるといわれているようです。

 

 


ここで、お得情報Part2です

通常は入館してもお土産は付いてこないのですが、期間中(2月下旬まで)に「感動ノオト」というパンフレット(問:十和田電鉄観光社)からツアー申し込みをすると、絵馬と馬面のキーホルダーのどちらかをお土産として貰えちゃうんですね~

 
※詳細は、雪国馬そりツアー前編をご覧ください。


ということで、この冬、雪の青森で馬三昧してみませんか?

  

 称徳館
■住所 青森県十和田市大字深持字梅山1-1(十和田市馬事公苑内)
■TEL 0176-26-2100 / FAX 0176-26-2110
■開館時間 9:00~16:30
■観覧料 一般¥300 / 高校・大学生¥100 / 中学生以下¥0(無料)
■休館日 毎週月曜日(但し月曜日が祝日の場合、翌日休館)、年末年始(12月29日~1月3日)
■最寄駅 JR七戸十和田駅(東北新幹線)/ 駅から車で約45分
■HP http://komakkoland.jp/


by ヴァ♪


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めまして (ゆきんこ)
2011-02-22 09:04:41
いつも、ujさんのブログにコメントさせて頂いています、ゆきんこと申します。
 十和田市の称徳館、お隣の町なのに行ったことがありませんでしたすっごい素敵なんですね今度行ってみようと思いますそして、ujさん、寒そうでした皆さん、体調に気をつけて~今後も、楽しみにしております
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>ゆきんこさん (ヴァ♪)
2011-02-22 10:13:17
ゆきんこさん、はじめまして
いつもUJにコメントいただき、ありがとうございます

実は私も隣町に住んでいて、十和田市は何度も訪れてはいるものの「称徳館」は今回が初めてでした
こんなに充実しているなんて・・・もっと早く訪れていればと、ちょっぴり反省です。
ゆきんこさんも、機会があったらぜひ訪れてみてくださいね

UJともども、これからも色々な青森を紹介していきますので、今後とも応援よろしくお願いいたします
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は~い (ゆきんこ)
2011-02-22 16:28:09
応援しています&いつも楽しく拝見させて頂いております
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