お正月料理

　12月に入ってもう一週間経ちました。2009年も後わずかです。まるで「光陰矢のごとく」です。お正月が近づいているので、私の（ベトナムのではないですが）お正月料理を紹介することにしました。

　ベトナムでは、日本と同じく、お正月になる前にある程度保存ができる料理を作っておく習慣があります。年中家族のために苦労しているお母さんもゆっくり休めて、そしてお客さんが見えたらいつでも御馳走できるのはその理由のようです。本当に生活の、優しい知恵ですね。そのお正月料理は、地方によって違ってきますが、代表的なものはお餅、干し竹の子のスープと豚角煮です。日本にでも材料を手に入れやすく簡単に作れるのは豚角煮ですので、学生時代からよく作っています。本場では主な調味料はヌックマムとココナッツジュースです。うまみが凝縮しているお肉に、ほんのりのココナッツジュースの甘味。誰もが恋しくなる故郷の逸品です。

　今や缶詰のココナッツジュースが、（もちろん生のものにかなわないですが、）簡単に買えるようになっています。しかし、昔は、ココナッツジュースは手に入らず、お砂糖で代用するしかなく、優しいほんのりの甘味が恋したままでした。
学生時代の狭いアパートでヌックマムでお肉を煮込むとその部屋はヌックマムの匂いが充満してしまいますので、いつの間にか日本の醤油に代えました。そして、八角と黒酢も加えてみたら、その味わったことのない味に感激しました。それからは、私の日本でのお正月のメニューに、必ずこの料理が登場します。煮込む時間が少し長いですが、作り方はとても簡単です。詳しいレシピは後日ホームページの「幸せレシピ」にアップしますので、興味のある方は是非ご覧になって、そして、お作りになってください。

　最近、お肉の煮込み料理に、お砂糖の代わりにカロリーゼロのコラにするとより豊かな風味になることを発見しました。レシピではお砂糖を使用していますが、挑戦したい方は是非コラにしてみてください。（お砂糖のカロリーも気にしなくても済むので、「一石二鳥」ですね！）