センバツ大会もほぼ半分が終了し、
昨日で1回戦の全試合が終了。
第2試合からは2回戦に突入して、
浦和学院、大阪桐蔭が8強進出を決めました。
昨日の3試合。
3試合ともに好投手のチームがその力を発揮して勝ち上がったのですが、
『右の本格派』
の3人が、
まったくタイプの違う好投を見せたことが興味深かったですね。
まずは関東一の中村投手。
昨年の秋から注目されていた投手です。
昨秋は一年生ながら帝京を1安打で完封。
明治神宮大会では強豪の愛工大名電を2失点に抑え、
一冬越しての成長が楽しみな投手でした。
昨日の投球は、
秋よりさらに速球の伸びが増し、
今後がますます楽しみな投球でした。
彼の”売りもの”は何と言っても球の伸び、キレ。
球速表示は常に130キロ台ですが、
相手の別府青山の打線はその球の伸びに全くついていけていない印象でしたね。
【130キロ台の豪球】
でした。
彼を見ていると、
2年前の夏に好投した成田・中川投手の投球を思い出しました。
第2試合で登場の浦和学院・佐藤投手は、
秋の時点では『ピッチャーをあきらめたのかな?』と思われていましたが、
見事な復活です。
彼のいいところは、
その制球力と緩急をうまく使うところ。
上背はないのですが、
緩いカーブでタイミングを外して、
130キロ台中盤の速球を早く見せることのできる投球術に長けています。
一昨年秋の関東大会で1年生ながら優勝投手となり、
昨年のセンバツではかなり注目されたのですが、
その選抜の初戦で乱調気味に打ち込まれてから、
何か自信を無くしたような投球が続きました。
実際昨秋はほとんど投げる機会はなく、
後輩投手陣の奮闘でこの選抜を掴み取っただけに、
期するものがあったのでしょうか。
優しい顔の中に、
『エースはおれだ!』
という気迫とプライドが見え隠れして、
いい表情になっていますね。
第3試合でまたも強豪の九州学院をねじ伏せた大阪桐蔭・藤浪投手については、
今更語るまでもありません。
初戦の花巻東に続き、
今大会上位に挙げられる九州学院打線は、
結局は藤浪の球威に抑えられました。
この藤浪投手、
秋の時点の記録を見ると、
好不調の波が高い投手で、
大型投手にありがちなある種の不安定さも抱えているのではと思っていました。
しかしこの春の投球は、
エースとしてバックにしっかりとした安心感を与える、
安定した投球ができていると思います。
もとより速球は150キロを超え、
『誰も到達したことのない』
高みまで自分を持って行けるポテンシャルを持った稀有な存在の投手です。
安定感を手に入れ、
本当に好投手に成長しましたね。
そしてその藤浪、
昨日はバッティングでも見せてくれました。
昨日のバックスクリーン横に飛び込むホームランは、
推定130mぐらいですかね。
先輩の中田翔が高校時代に叩き込んだのと同じような弾道で、
彼のポテンシャルの高さを感じることが出来ました。
さて、
この3投手。
それぞれタイプは違いますが、
いずれ劣らぬ好投手だと思います。
彼らに加え、
愛工大名電の浜田、
智弁学園の青山、
横浜の柳、
聖光学院の岡野など、
今大会は好投手が多い大会だなあという気がします。
初戦を終えての感想としては、
強豪がしっかりとチームを仕上げてきたということです。
この2回戦から、
いよいよ強豪同士のたたき合いが始まります。
どんな大会になっていくのか、
楽しみです。
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