アンクロボーグの世界

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新人アニメーターの現状

2017年06月19日 15時13分56秒 | Weblog


以下、プロのアニメーターさんの書き込みから。


新人アニメーターは時給120円  という現実
新人アニメーターを、せめて契約社員か固定給契約で採用して下さい。


新人アニメーターを、3万円で月250時間働かせるのはあまりにも酷です。いつもおなかを空かせていて、だんだんやせていく新人アニメーターを見ていると、もうなんといっていいかわからないほどつらい。悲しすぎる。

学校出たての新人が、いきなりプロ水準の仕事で食べていけるわけ、ないじゃありませんか。あまりに無茶な設定です。


3ヶ月程度たてば800枚描けて16万円くらい稼げるようになる、なんて書いてあるサイトもありますが、そんなのは20年前の話です。
現実とかけ離れすぎています。

どれほどキャリアのある優秀な動画検査でも、今風の絵柄の作品で、1ヶ月に動画を800枚描くことは不可能です。
動画の仕事は、昔と違い、とても繊細で丁寧な仕事に変わってきているんです。品質水準の要求が、年を追うごとに、どんどん高くなってきているんです。

能力の高い人が、睡眠時間を削り、休日なしで最大限働いても、1ヶ月に500枚の動画を描くのがやっとです。


せめて固定給10万円以上で、新人アニメーターを採用してあげてもらえませんか。
彼女ら彼らは9時~5時以上に働くはずです。

不採算なのはわかっています。でも不採算になる原因は、あり得ない予算配分と単価設定のためであり、新人アニメーターの働きが悪いためではありません。

採用試験を受け続け、あんなにも大好きだったアニメの仕事に就き、念願のアニメーターになった新人が、食べるものにも事欠き、やめていくしかない現状を見続けるのはつらい。

アニメーター職種の中で、中核を構成すべき、確実に信頼できる仕事をあげてきてくれる多くのアニメーターたちがいなければ、作画の水準を保つことなんて出来ないです。

精一杯の努力をしてくれている会社もありますし、固定給採用を実現させた会社もあります。でもそれは極めて少数です。

新人アニメーターが食べて行かれる賃金を、ぜひおねがいします。


※東京都の最低賃金は時給888円、25日働けば15万円以上です。






ひと昔前ならわかるが今の日本の新人アニメーターさんにはせめて半年?、1年?、固定給10万円以上で、採用してあげること絶対必要。

21歳の時、田舎からアニメーター(もしくは漫画家)をめざし上京し、某アニメーター専門学校に在学した身として(私は就職する前に脱落してしまった最低者ですが・・・)
未熟な動画マンの時期、技術を身に着ける期間での最低限の所得補償は無くてはならないと思う。