Syl.Com.

名も無きねこに

at 2005 09/12 22:22

2006-07-16 20:57:04 | わたし
植物観察

鬱剤が原因なのか、それとも鬱病の症状そのものなのか、ここ一月ばかり、毎朝めまいと吐き気がする。
通勤で少しでも楽をするため、いったん始発駅まで遡り、乗換駅までの約二十分を座って過ごす。
ギュウギュウ詰めで立っている人たちの視線は痛いので、朝の車中で読書なんかできない。

それでも毎日の帰りの電車で、清水徹訳の『シジフォスの神話』(新潮社)を再び読み返していた。
鬱病なのもあるのだろうけれど、カミュの主張は灼けつくような冷静さに満ちている。
幾度も目を通さなければならない。その理由がある。

日々カミュに熱中しているうちに、せっかくだから、という大層な理由から英訳本を注文した。
フランス語で原典を読みたいところだけども、残念ながら十分なフランス語力が無い。
英訳本にするという中途半端なヘタレ加減が、わたしらしさだ。
ついでにというのも作者に失礼だが、和訳本が絶版らしいので一緒に頼んでおいたラーゲルクヴィストのBarabbasも一緒に届いた。

職を辞すまで後わずかだ。
この世界は、あとどのくらいだろう。

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