Curse priest

Trigger Happy 出張所。D.Gray-manとシャドーハウスのネタバレ感想、アニメ感想を書いてます。

青の祓魔師 第59話「後半戦」 2

2014-08-08 00:10:41 | 青の祓魔師

市川春子さんの「宝石の国」を買いました。
シンシャ、かわいい。何かDグレの神田に似ている。
いや、見かけじゃなく中身がね(笑)
ボルツと足しっ放しにしたら神田かも(笑)
何か、あの世とこの世の中間みたいな話だ。
ベッドの隙間にアクセサリー落っことして、指伸ばして取れん~とジタバタしてるような。
パキパキした世界観。
個性豊かな面子なのに、敵の月人だけが欲深い以外全く無個性なのは何故だろー。
まぁ、まだ2巻だしね。いずれ個性のある月人も出るかも。

青の祓魔師 第59話「後半戦」 2

後半戦とくれば、次回は終盤戦かしら。
ここでインターバル入れられると流れ悪くなるし、一気に行って欲しいな。

さて、続き。

出雲を助けに来た燐。
が、太刀を振り下ろす直前。

「そーはさせへんで~♪」

と、志摩が邪魔に入る。
錫杖で太刀を跳ね返し、燐が怯んだ隙を突いて、脇腹を薙いで跳ね飛ばす。
凄い勢いで壁に激突する燐。

「早く」

この隙に行けと団員達に促す志摩。

「志摩!!!」

勝呂達も志摩を確認。
が、志摩の相手はあくまで燐。
手すりを蹴って、燐に迫る。

「悪いけど出雲ちゃんは渡せへんで、奥村くん!」
「志摩…。
 お前、どうしちゃったんだよ。友達だろ!!」
「まだ、そんなことゆうてるんやっ。
 せっかく忠告してあげたんになあ?」
「くっ…や、やめろ!!」

友達とは戦えないので、燐は防戦一方。
が、融合屍人の件や出雲の事で腹掻いてるので、邪魔されてキレる燐。

「こンのォ!!」

志摩の錫杖を弾くと、

「目ェ覚ませや!!!」

思い切り志摩を拳でぶん殴る。
階下に墜落する志摩。
燐はそのまま出雲の前に飛び上がる。

「出雲!! まずお前だ!
 来い! 早く!!」

手を差し伸べて、促す。
が、出雲は動かない。怪訝そうな顔で見返すだけ。
燐は異変に気付いた。

「どうした?」

だが、出雲の脳裏にはトラウマ炸裂中。
志摩を信じて、ウケとミケを消された。
小林を信じて、月雲と引き離され、彼女を死なせた。
幼い精神だった母は心のバランスを崩して、九尾に飲み込まれた。
誰かに頼ったから。心を寄せたから。
それは常に最悪の結果になった。
そして、実験に臨む以外どうしようもない所まで、
出雲は追い込まれていた。

もう二度と誰にも頼らない。心を許さない。

燐やしえみ達がお人好しで、彼女を騙すような人間ではないのは判っている。
だが、その仲間だった筈の志摩に欺かれた以上、この手を取る訳にはいかない。
そうすれば、また誰かが不幸になる。
出雲が臨むと望まざるに関わらず、常にこれまでそうだった。
だから、自分で片を付ける。誰の手も借りない。
一晩中、その誓いを冷たく固い結晶のように磨き上げていたのだ。

今更、心を揺らす訳にはいかない。
燐が彼女の運命を覆す力を以っていようが、それに頼る気にはもうなれない。
また、最悪の結末を迎えないと誰が言える。
もう誰かが死ぬのを見るのは嫌だった。
叫んでも、泣いても、いつだって出雲の願いは届かなかった。
何度も引き裂かれて、出雲は誰かを受け入れる余裕などもうない。

だから、出雲は燐に手を伸ばす気持ちは湧かない。
頑なで不器用で愚かだとしても、燐達の登場は今更…っ!でしかなかった。
むしろ、自分の話に首を突っ込んできて欲しくない。
自分の立てた誓いをむしろ汚されたような気すらする。

「出雲!?」

顔を嫌悪と怒りに歪める出雲に燐は戸惑った。
外道院の実験が最悪だと解っているのに、何故出雲は助けを拒むのか。
何故、引き攣った顔でこちらを見ているのか、理解できない。

無論、しえみ達にも判らなかった。
喜んで、助けを望む筈なのに、出雲は何故怒っているのだろう。

「どうしたんだよ!? 行こう!」

燐は思わず出雲の腕を取って引っ張った。
出雲は手錠で拘束されている。
だから、出雲がこの実験を望んでいる筈がない。
御使いに出雲の過去は聞いていたが、出雲の人間不信については判っていなかった。
燐は子供の頃、孤独だったが、愛されていた。
祓魔塾で仲間も出来た。
出雲も似た境遇だから、同じだと思ったのだ。
彼女は母に愛されていたが、母は女であって、精神が幼すぎた。
だから、頼れなかったし、その後の不幸で出雲の人間不信は増すばかりだった。
少し心許した結果が志摩との件だ。
あれが決定打だった。
外道院の実験内容などどうでもいい。
自分の手で一矢報いる。
それ以外、出雲は考えられない。
ここでのこのこ助けにしゃしゃり出られては間に合わない。
母の命が尽きてしまい、九尾も失われてしまうだろう。

「…っ手なことを…ッ」

怒りに震えながら、出雲は燐の手を弾き飛ばした。

「助けなんて必要ない!!
 邪魔しないで!!
 これはあたし一人の問題よ」

修羅の形相で歩み去る出雲。

「…は?」

拒絶されて、燐は呆気にとられた。
何故、出雲が実験に積極的なのか。怒っているのか。全く理解できない。

「!!? 何やってるんや、あの女?」

勝呂を含め、仲間も全く理解できない。
苦労して助けに来たのに。洗脳でもされたか。

その瞬間、しえみが気づいて燐に声をかけた。

「燐!!」

が、振り向いた燐を黒い明王の炎弾が襲う。
跳ね飛ばされる燐。
志摩の背後には召喚された明王。

「奥村!!」

勝呂達も驚くが、そこに「おーい、みんなぁ!!」とクロが走り寄る。

“こっちはもうだめだ!!”
「そんな」
「挟まれた…!!」

気付いた時には二体の巨大な屍人が完全に床を覆い尽くしている。
燐や志摩みたいに上にジャンプ出来ないから困ったねぇ。
デカすぎるから床の隙間にも落ちそうもないし、燐の焔でも焼き尽くせないし。
熱源体を求めて破壊と再生を繰り返してるんだから、ここまで巨大になると数人の人間ぽっちじゃ
とっても足りない。
囮の熱源体を召喚して、他の団員が一杯いそうな方向に誘導し、その隙にクロにしがみ付いて逃げるとか。
屍人は何でも融合して進めるから、燐達が部屋にいなくなれば、勝手にそっちに向かって、
基地の中が大混乱になって自滅するだろうし。

とにかく燐達よりおいしそうなエサを感知すれば、屍人はそっちに行くだろうからさ。
動きはトロそうだし、まともに戦っても意味ないし、こんなのと遊んでるヒマないもんね。

さて、志摩の援護で出雲に追いついた研究員と団員達。
通路の先の部屋では外道院と拘束された玉雲が待っている。

「よく来たね、出雲。
 とうとう約束の時間だ」

玉雲は相変わらず荒い呼吸を繰り返している。
出雲は呟いた。

「その前にひとつ教えて。
 月雲は本当に無事ね」

一拍後に、外道院は答えた。

「…当然だとも♪
 約束したじゃないか。ブキキッ」
「…ならいいの。始めて」
「イイコだ、出雲。キヒッ。
 準備しろ!!」

研究員はCPを開け、出雲のうなじに注射状の測定器を接続する。
そして、狐の仮面をかぶせた。
これで玉雲の中の九尾を出雲に転送させるらしい。

出雲は思った。
(月雲は本当はもういないのかもしれない)

外道院は平気で嘘をつく。
一度も会わせてくれた事はないし、宝は月雲に渡したお守りを持っていた。
宝だって信用できない。
だから、もう月雲は生きていないのかも知れない。
生きている理由がなくなった。
でも、まだ復讐する理由だけが残っている。

(ウケもミケももういない。
 だから、あたしに残された勝機はただひとつ。
 九尾の憑依に耐えて、主導権を握ること…!!)

準備が終わると、全員が立っていた床だけがせり上がり、階上の大広間に到着する。
そこは踊りの舞台になっており、照明の外には転送の為の装置が設置されている。
出雲が踊る事で、九尾を移し替えるのだろう。

(九尾をコントロールすることが出来れば、この場を圧倒できるはず。
 外道院、お前に真実を吐かせてやる!!!!
 これがあたしの最後の戦い!!!!)

「…ず、も?
 い、ずも…た、す…けて…」

囁くような声に出雲は振り向いた。
母は最後まで出雲に頼り切りだ。
こんな時まで。
娘を助けようと思いもしない。

(あたしはアンタとは違う)

出雲は冷たく呟いた。

「お望み通り助けてあげるわよ」

九尾が外れれば、母は死ぬだろう。
だが、少なくとも苦痛からは解き放たれる。

出雲は扇を両手に携えて、唇を噛みしめた。

(必ず九尾に勝つ)

勝機はある。
例え、適合率が低かろうと、九尾も玉雲に憑くより健康な少女に憑いて、
外道院たちに復讐したい筈だ。
目的が同じなら、九尾を説得させられるかも知れない。

いや、しなければならない。
九尾を従えて、彼女を縛る何もかもを破壊しなければ。
もう月雲がいないなら、九尾にこの身を捧げても構わない。
目的さえ果たせれば。

次号に続く。

いやぁ、自信家なのに常に実力と見合わなくて、誰かに助けられてばっかの出雲なのですが、
(特にしえみに)この彼女の戦いは自分自身との戦いでもあるので、何とか勝って欲しいねぇ。
暴走フラグビンビンですが、その後は燐達が何とかするんだろ。

またもや、しえみがーは、もういい加減おなか一杯なので、今回は燐に頑張って欲しいわ。
(朴ちゃんにしえみが頼まれてるけども)
幼い頃、異質な事で孤独だった部分は燐の方が共通してるし。
一応、出雲の片思いフラグは残ってる筈だしね。
後は宝が月雲は無事だとか何とか説明して締めればいい。

志摩の方は勝呂にお任せ。
差し違えてもーの勝呂と志摩が和解…はまだお預けだろうけど、
ここは直に会って話して欲しいし。

まだ燐は人間と戦う件について、結論を出してないんだけど、
この場合、外道院でなく、志摩を殺す(仮)って流れになっちゃうのかなぁ。
落盤で生死不明とかおいしいよねー。

志摩は出雲に九尾を転送させたいのは確実だが、それがイルミナティの為ではなく、
別の目的がありそう。
出雲をイルミナティに引き渡したのはメフィストだしさ。
ただ、あっさり志摩君がメフィとイルミナティの二重スパイってのもあからさま過ぎなんで、
別勢力の息がかかってるとよいね。
志摩君が明王クラスを操れるのも、イルミナティに疑われっ放しなのも、
何かまだ裏がありそうでねぇ。

まぁ、志摩君は声が遊佐さんで、遊佐キャラが一筋縄で行くキャラな訳がない(笑)
出雲編はそろそろ終わりだろうけど、イルミナティ編は続くだろーし。
ただ、もう少しイルミナティが強そうだといいんだけど。
いえ、藤堂なんとかさんは銀河の外へ追放でいいですから(笑)

でもさー、今回仮に出雲ちゃんが燐達の元に戻ったとしても、
そう簡単に人間不信が解けるもんかな。
ここまで色々ひどい過去だと、もうフツーアカンやろって気がする。
ツンデレの出雲ちゃんがかわいいので、丸くなった出雲ちゃんは、んんー(^▽^;)
完璧チートのしえみより、弱点だらけの出雲の方がやっぱりかわいいのです(*´▽`*)

そろそろウケミケ復活しないかなー。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿