Alglory Web Travel Diary

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遊びの本質とは。

2007-01-10 23:28:41 | アニメ・ゲーム
「DS」好調の任天堂、売上高・利益予想を上方修正(読売新聞) - goo ニュース

バーチャルボーイを除いて任天堂のゲーム機はほぼもっていますが、つくづく思うのが、任天堂の本質はゲーム業界においての最強のソフトメーカーあるのかなと思っています。

同社のソフトウェアは、アイディア1つで大ヒットを飛ばすゲームを作っていることです。

スーパーマリオやゼルダのヒットは押して知るべしですが、ポケットモンスターはゲームボーイというプラットホームという、性能がそれ程高くないハードでアレだけのヒットを飛ばしました。

苦戦していると言われていたゲームキューブ(ハードのスペックはPS2より若干劣るといわれている)においてもどうぶつの森(N64でも出ていますが。)などヒットを飛ばしました。

任天堂とソニーとここ2回のハードの戦いを見ても。

DSとPSP
ハードのスペックはPSPの方が高いですが、シェアではDSの後塵を拝しています。当初はPSPに軍配を上げたひとも多かった。(私の周りの人も)

WiiとPS3
これも最近のニュースからも初戦は完全に圧倒しています。

任天堂の戦略は完全にあたったといえます。ゲーム人口の裾野を広げることに徹することにより、購入対象者の絶対数を広げることを容易にしました。

その反面PS陣営はハイスペックにこだわるあまり、いわゆる一部のヘビーユーザーを相手にした商売をしてるように見えました。

下記の発言もその証左でしょう。

久夛良木健氏が述べたコメント

2006年5月9日 - PS3の価格に対して、「高価なレストランで食事をした時の代金と、 社員食堂での食事の代金を比べるのはナンセンスですよね?これは極端な例ですが、まさにそういうことなのです。」

2005年5月27日 - 朝日新聞にてPS3に対し、「BMWにフェラーリのエンジンを載せるようなもの。任天堂はかわいい新型のファミリー車あたりか。」(この年、エンジン・エキスポ2005にて、BMWはエンジンオブザイヤーで賞を独占している。

このような発言は一部のへービーユーザーのみを対象としていると思われてもしかたないと思います。

ゲーム業界というのは、服飾などのブランド業界と違いあくまでも一般消費者相手ですから、いかに裾野を広げるのかがキーになると思います。

ヲタクのみに特化しだしたPCエンジンがPC-FXで完全に負組みに転じたのも、ハード性能のみに頼ったゲームしか作れなかったからだと思います。

正直、PS3の画像や演算処理能力は素晴らしいと思いましたが、その反面、PS1⇒PS2とVHS⇒DVDに変化したとの感動は受けませんでした。

大鑑巨砲主義にに陥ったのがプレイステーション陣営、さらにはマイクロソフト陣営だと思います。

もっとも、大鑑巨砲主義に陥るのかな可能性があるなと感じたのはファミコン時代の後半からです。

どこのメーカーとは言いませんが、この頃、グラフィック偏重のソフトが急速に多くなりました。ゲームの楽しさは置き去り、市場は急激に拡大する為作れば売れる、より多く売るためぱっと見の良さを追求、ゲーム雑誌も本という性質上紹介しやすい為、取り上げられる。この循環がより高度や性能をもつハードの誕生を要求する土壌ができたいえます。

まあ、さすがに遊びの機械が輸出の規制対象になるとところまで行き着くとは思いませんでしたが・・・

ただ、市場がこれ以上の拡大も望めず、飽和状態で作るメーカーの開発コストばかりが上がるハードでは、経営のバランスから考えると必ずしも効率的ではないといえいます。ドラクエ9がDSで出すというのも、企業の選択肢としては当然であると思います。ある程度の効率的な利益構造を確立するというは企業にとって至極当然であると言えるからです。事実、開発コスト無視で突き進んだスクウェアが一度経営危機に陥ったのも記憶に新しいと思います。市場の拡大期ならありでしょうが、一旦市場が頭打ちになり、飽和状態になると、コストがリスクの最大要因となりうるからです。

ただし、ゲームというのは作品という以上、あまりコストを削っても問題があるといえます。ようはそのバランスをどこでつけるかが今後の問題になるのではないでしょうか。

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