昨夜、電子ブックリーダーが届いて、はしゃいでいるマサムネです。Kindle Paperwhite 3G(以下、Kindle PW)です。ここ数年、あらゆる機能を取り込み恐竜的進化を遂げているスマートホンとは対極とも言えるシンプルなデバイスです。機能は本を買う、そして読む。ただそれだけ。そのかなり割り切った設計思想には感動すら覚えます。
Kindle PWは持ちやすい大きさと軽さでありながら、同時に読みやすいモニターサイズのバランスを保っています。少なくともテキストを読む分には。実物の書籍と比較してどうなのか見てみると、以下のような感じ。
Kindle PWは文庫本(A6)よりも一回り大きくB6判よりは小さい、いわゆる新書判に近い大きさです。モニターには枠があるため、表示領域は文庫サイズよりもやや小さめですが、割と広く使える事もあって文庫本とさほど違いはありません。一方、重さは「悪魔との対話」とほぼ同じですので、やや厚めの文庫本と同程度となります。ちなみに純正ケースを装着すると350gほどだそうですので、大判コミックと同程度になるようです。いずれにしろ、成人であれば大きさ重さともに片手で持つに支障はないでしょう。
モニターは電子ペーパーを使用しているようで、応答速度は遅く書き換え時にちらつくものの、一度表示したらまったくフリッカの無い安定した表示と高いコントラストをもたらし、まるで紙に印字したように読みやすい。書き換え無しなら電力無しで表示し続けるらしく、電源Offにすると壁紙に切り替わってそのまま維持し続けている。そもそもパッケージを開けた時点で何か表示されていた。もっともそのままでは若干暗いため、実際にはフロントライトで照らす必要があり、モニターのためにまったく電力を消費しないと言うわけにはいかないようです。
Kindleと言えばかつてはモニターの下にキーボードが並んでおり、さらに両サイドに各種ボタンやカーソルキーを並べていたけど、このKindle PWには電源ボタン以外存在しない。昨年辺りから白黒Kindleもタッチパネルになったらしい。おかげでそれほど多くないアイコンさえ覚えれば簡単に操作できるし、縦横切り替えても同じ感覚で操作できる。そのタッチパネルの反応はiPhoneに比べるともっさりしているように感じる。もっともこれは電子ペーパーの鈍い応答性のために感じるだけかもしれない。
Kindle PWで読書していて感じたのは、読みやすさだけではなく完全に片手で読めると言う事だった。小指を"Kindle"ロゴの下辺りにそえて持ち、親指でタップして改ページを行う。紙の本でも片手で読めなくはないが、上手くめくれなくてテンポが乱れる事もままある。それを思うとなかなか快適である。また、フロントライトのおかげで暗い場所でも読むのに支障はない。無論、これらはiPhoneのKindle Appでも同じなのだが、その大きさとフリッカーフリーであるが故に快適さの次元が違う。
そして単機能とは言え、Kindle PWもまたコンピュータである。目次から飛んだりいくつも設定できるブックマークなど、読むと言う事に関してはかなり考えられている。註や訳注の為にしおりを幾つも用意したりしなくても良いのですよ。まあ、今のところKindleでそんな書籍を読んでいないけど。
長くなってきたので、今宵はここまでといたします。
Kindle PWは持ちやすい大きさと軽さでありながら、同時に読みやすいモニターサイズのバランスを保っています。少なくともテキストを読む分には。実物の書籍と比較してどうなのか見てみると、以下のような感じ。
書籍 | 作者/訳者 | 出版社 | 判型等 | 重量 |
---|---|---|---|---|
孫子 | 金谷治訳注 | 岩波書店 | 文庫本 | 96g |
iPhone5 | Apple | 123.8x58.6x7.6mm | 112g | |
アンドロイドは電気羊の夢を見るか | F.K.ディック/浅倉久志訳 | 早川書房 | 文庫本 | 164g |
よつばと! 1巻 | あずまきよひこ | メディアワークス | B6 | 202g |
たったひとつの冴えたやりかた | J.ティプトリーJr./浅倉久志訳 | 早川書房 | 文庫本 | 203g |
悪魔との対話 | 中村元訳 | 岩波書店 | 文庫本 | 218g |
Kindle Paperwhite 3G | Amazon | 169x117x9.1mm | 222g | |
月は無慈悲な夜の女王 | R.A.ハインライン/矢野徹訳 | 早川書房 | 文庫本 | 315g |
アンダーザローズ 1巻 | 船戸明里 | 幻冬舎 | A5 | 330g |
北欧神話の世界 | A.オルリック/尾崎和彦訳 | 青土社 | A5ハードカバー | 456g |
聖書 | 日本聖書協会 | 文庫本 | 488g |
Kindle PWは文庫本(A6)よりも一回り大きくB6判よりは小さい、いわゆる新書判に近い大きさです。モニターには枠があるため、表示領域は文庫サイズよりもやや小さめですが、割と広く使える事もあって文庫本とさほど違いはありません。一方、重さは「悪魔との対話」とほぼ同じですので、やや厚めの文庫本と同程度となります。ちなみに純正ケースを装着すると350gほどだそうですので、大判コミックと同程度になるようです。いずれにしろ、成人であれば大きさ重さともに片手で持つに支障はないでしょう。
モニターは電子ペーパーを使用しているようで、応答速度は遅く書き換え時にちらつくものの、一度表示したらまったくフリッカの無い安定した表示と高いコントラストをもたらし、まるで紙に印字したように読みやすい。書き換え無しなら電力無しで表示し続けるらしく、電源Offにすると壁紙に切り替わってそのまま維持し続けている。そもそもパッケージを開けた時点で何か表示されていた。もっともそのままでは若干暗いため、実際にはフロントライトで照らす必要があり、モニターのためにまったく電力を消費しないと言うわけにはいかないようです。
Kindleと言えばかつてはモニターの下にキーボードが並んでおり、さらに両サイドに各種ボタンやカーソルキーを並べていたけど、このKindle PWには電源ボタン以外存在しない。昨年辺りから白黒Kindleもタッチパネルになったらしい。おかげでそれほど多くないアイコンさえ覚えれば簡単に操作できるし、縦横切り替えても同じ感覚で操作できる。そのタッチパネルの反応はiPhoneに比べるともっさりしているように感じる。もっともこれは電子ペーパーの鈍い応答性のために感じるだけかもしれない。
Kindle PWで読書していて感じたのは、読みやすさだけではなく完全に片手で読めると言う事だった。小指を"Kindle"ロゴの下辺りにそえて持ち、親指でタップして改ページを行う。紙の本でも片手で読めなくはないが、上手くめくれなくてテンポが乱れる事もままある。それを思うとなかなか快適である。また、フロントライトのおかげで暗い場所でも読むのに支障はない。無論、これらはiPhoneのKindle Appでも同じなのだが、その大きさとフリッカーフリーであるが故に快適さの次元が違う。
そして単機能とは言え、Kindle PWもまたコンピュータである。目次から飛んだりいくつも設定できるブックマークなど、読むと言う事に関してはかなり考えられている。註や訳注の為にしおりを幾つも用意したりしなくても良いのですよ。まあ、今のところKindleでそんな書籍を読んでいないけど。
長くなってきたので、今宵はここまでといたします。