NPO法人あきた菜の花ネットワーク

NPO法人あきた菜の花ネットワークからのお知らせです。

クリスマス菜の花講演会を開催します

2009-11-30 18:45:09 | 活動予告・告知
お世話になっております、ネットワーク理事(秋田県立大学)の渡部です。

さて突然ですが、ここ秋田の農業試験場において過去にナタネ単収10a当たり500kgを目指し、研究されていた方がおりました。
その名は鎌田金英治氏、現役当時はナタネのみならず、水稲、こんにゃくといった多様な作物の多収栽培技術に関する第一人者であったと聞いております。
現役を退いた後も、鋭い洞察力は未だ健在です。

そこでこの度、「ナタネの多収栽培技術を振り返る ~収量500kg/10aを可能とした技術とは何か~」と題し、鎌田金英治氏にご講演をお願いすることにしました。
秋田県における近年の菜の花栽培は収量が伸び悩み、農家の所得増を図る上で大きな問題となっております。今回の鎌田氏のご講演と質疑応答から、過去に取り組まれた技術と知恵を掘り起こし、今日の菜の花栽培に少しでも役立てていければと考えています。
また、12月初旬に菜の花栽培の多収量地域(平均単収350kg/10a!)である北海道滝川市を視察してきたので、その報告も合わせて行います。

参加は無料、事前の登録は必要ありません。
ぜひ周りの方(特に栽培に取り組んでいる農家の方)にもお声掛けいただき、お誘い合わせの上、ご参加いただきますよう、よろしくお願い致します。

★追加情報
 当日講演会終了後に講師を囲んで懇親会を致します(時間17:00~19:30、会費4,000円)。こちらもぜひご参加下さい。出欠については当日会場にて伺います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・記・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.日時:2009年12月25日(金) 14:00~16:30
2.場所:カレッジプラザ(明徳館ビル2階) 大会議室
    (秋田市中通2丁目1-51 TEL:018-825-5455)
3.内容:
  ①基調講演
   『ナタネの多収栽培技術を振り返る~収量500kg/10aを可能とした技術とは何か~』
    鎌田 金英治(元秋田県農業試験場)
  ②事例報告『菜の花先進地域・北海道滝川市の取組みについて』
    渡部 岳陽(秋田県立大学助教)、後藤真由美(秋田県立大学大学院)
  ③質疑・意見交換

4.問い合わせ先  〒010-0195 秋田市下新城中野字街道端西241-438
           秋田県立大学菜の花研究プロジェクト事務局 渡部岳陽
           TEL:018-872-1615 FAX:872-1680

年次総会&研修会&環境大臣受賞祝賀会を開催しました

2009-11-24 15:29:43 | 活動報告
ネットワーク(県立大学)の渡部です。
先日20日の金曜日にNPO法人あきた菜の花ネットワークの年次総会及び環境大臣受賞祝賀会を開催しました。以下、簡単ですが、当日の様子をご紹介します。

○年次総会
 年に1度の総会でもあり、関係者一同準備をして望みました。予算・決算案の承認、来年度の活動予定など、重要議題が審議され承認されました。ちなみに細かいことですが、活動年次がこれまでと変わり、「4月~3月」という年度区切りと同じになります。ですので、今次の活動は来年3月までとなり、ちょっと短めになります。

○研修会
 毎年好評をいただいている総会とセットで開催される研修会。今回は、BDF製造・利用とナタネ栽培の最前線の取組報告がなされました。
 前者については、中友商事株式会社の岸部様より「能代市における廃食油回収及びBDFづくり」というテーマで報告がありました。秋田県内ではいわゆる「秋田運送」方式の安価な小型BDFプラントが普及しつつありますが、こちらの取組みでは、それを自社で改造してオートメーション化しています。自ら工夫を重ねて技術を発展させる極めて興味深い取組みであり、今後の成果に期待大です。
 後者については、秋田県立大学教授の金田様(土壌学が専門)より「ナタネ収量増は土台づくりから ~今年度からの実証栽培~」というテーマで報告がありました。専門的立場から素人でも分かりやすいナタネ栽培におけるポイントについて説明がありました。また、当ブログでも度々登場している下新城や秋田湾における栽培実験の狙いと進捗状況についても述べられました。

○環境大臣受賞祝賀会
 こちらがある意味、当日のメインイベントでした。石田理事長からの素晴らしい挨拶の後、県立大学のの柚原副理事長の乾杯の音頭で祝賀会が華やかに始まりました。秋田県内で頑張っている民・産・学・官、多方面の有力者達が一同に会するこうした集まりは非常に有意義であり、こうした「場」から次へ展開するエネルギーが生まれていくのだと改めて感じた次第です。

当ネットワークもそうですが、いろいろな考えや技、知識を持った人たちが集まり、話し合い、行動する、この繰り返しこそが秋田を元気にしていく原動力になるのではないか、そのように思いました。

下新城栽培試験の様子(11/2時点)

2009-11-06 11:25:15 | 活動報告
お世話になっております、ネットワーク(県立大学)の渡部です。
私の住んでいるところは、大学から車で10分程度のところなのですが、栽培試験を行っている下新城へのアクセスが良いので週1で現地に通っています。

さて今週月曜日(11/2)時点での写真を紹介します。
この写真は標準区(排水性が①とても良い、②まあ良い、③標準、の3つの試験区を用意)のものです。
写真からは確認しづらいかもしれませんが、畦畔沿いの水はけが良いと思われる箇所の生育は旺盛なのに対して、中心部分の育ちがめっきり悪くなっています。これが何に影響されたものなのかは今後の研究課題ですが、ひとまず試験区によって生育に違いが現われてきたので、ホッとしています。

今後は、地下水位のデータ把握やサンプリング調査を行っていきます。