(携帯のカメラなんで画像悪っ!)
これは昭和40年代に、それまで揃いの法被がない明組に初めて出来た法被の背文字です。全体に角張っててシャープな感じでした。この頃のメンバーはみんな引退しちゃってて、今ではほとんどお目に掛かれません。(管理人は裏ルートにて入手)生地は天竺。プリントにて製作。
(こいつもなんで堪忍ね…)
この法被は第2期、平成に入ってからくらいとちゃうかな?基本的なデザインはそのままやけど、染め物屋さんが変わったんやろな。撥ねの部分なんかのシャープさが無くなってしもうとるの。字自体も小んまくなっとるし。(大橋子供会所有物。自治会館にあったんを勝手に拝借してます…子供会の方、至急戻しときますのでご勘弁を) これも天竺、プリント。
これは管理人が会計しよる時にお付き合いを始めた、知る人ぞ知る東かがわ市の某染め物屋さんにお願いしよった作品。これまでの背文字に対して文字が若干デフォルメされとる。一番最初のと比べたら、丸くなってしもうとる。 また「赤」が朱色掛かっていたものが一変、血のような「赤」に。 これも生地は天竺やけど、反応染め(らしい。管理人所有)
ほんでこれが今年からお付き合いを始めたお店の作品。背文字をデザイン、色ともに以前のものに戻し、生地、染め、仕立て全てを見直した自信作(そのために価格は倍近くになったけど…いいモノはわかる人にはわかるはず!)
生地は丸紡26貫。小幅の反物しかないもので、画像ではわかりにくいけど背縫いになってます。
染めは硫化染め。(科学染料を使ってますが、藍染めと同じ手法みたいです)
仕立てには一番こだわってみました。通常裾の折り返しは1~2センチやと思うんやけど、7センチの折り返しにしてもらい、襟は中にもう一枚生地を挟みこんでもらってます。こうすることで、裾、襟ともにめくれあがったり、ぴらぴらしたりしないという効果が生まれます。
どうでもええ人には「安いんでええのに」って言われそうなんやけど、祭の中に何か「うちはここにこだわっとるで」みたいなんがほしかったんし、値段が高くなったんも、「それでも明組の法被を着て明組のちょうさを担ぎたいんや」っていう気持ちを計る材料にするために、意図的にしたとこもあるし。(これも管理人所有)
これは番外編。お遊び感覚で何年か前に数人で作ったもので(今は結構増殖しとるけど)アニリン染めっていう手法で、なんでも染料に火薬も混ぜて行うらしい。この染め方、危険な為に今は禁止になっとるらしいんやけど当時無理言うてしてもろた。危ない橋を渡るだけあって、これで染め上がった黒色はマジですばらしかった。これ以上黒っぽい黒はないだろうった感じ。製作者曰く「カラスの濡れ羽色」「どいや~これ」
ってくらいの勢いだったわ。