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札幌・円山生活日記

西川のぱんじゅうとソフトクリームとわらびもちと。~【そうだ小樽へ行こう(2023年初夏・スイーツ編)】~

明治期より北海道経済の中心都市・港湾都市として発展した「小樽」。運河や倉庫、銀行などの歴史的建造物が多く残る歴史溢れる街です。その小樽では寿司などの海産物メニューとともに様々な和洋菓子のスイーツ類が楽しめます。

今日は【そうだ小樽へ行こう(2023年初夏)】の最後スイーツ編です。今回は ①「JR小樽駅」近くの「小樽都通り商店街」にある「西川のぱんじゅう」、②「小樽運河」や「小樽芸術村」近くの小樽市指定歴史的建造物を活用し小樽商科大生が運営する「嶋谷カフェ」 、そして③同じく歴史的建造物に店を構える「小樽和菓子工房游菓」で、ぱんじゅう、ソフトクリーム、わらび餅をいただきました。

【西川のぱんじゅう】

「JR小樽駅」から「小樽運河」方向へ少し歩いたところにある「小樽都通り商店街」。アーケードのある商店街としては北海道で2番目に古い歴史ある商店街(最古は札幌狸小路商店街)だそうです。

その「小樽都通り商店街」の北側の入口から入ってすぐのところにある「西川のぱんじゅう」(地図)。数軒手前には北海道で初めてのアイスクリームを売り出したという大正8年(1919年)創業の「アイスクリームパーラー美園」があります。
「西川のぱんじゅう」の看板。「ぱんじゅう」は読んで字の如く戦前にパンとまんじゅうのかけあわせで生まれたというのが一般的な説のようで、小樽には『 田中のぱんじゅう(甘党一番)』、『タケヤ』、『がんじろう』という有名店があったそうです(現在は全て廃業)。「西川のぱんじゅう」は『タケヤ』の味を復活させ"小樽一おいしい!"をうたっています。

表からお世辞にも綺麗といえないガラス超しに店内が見えます。ネット情報によればご主人は気難しい方のようですので了解をいただき写真を撮らせていただきました。
店内に入ると壁にはもう何十年も貼ってあるであろう写真や名刺などがありました。店の歴史を静かに物語っていて風情がありますが同じように歴史を感じさせるご主人は「うちのは毎日毎日あんこから造っているから本物だよ」「熱つ熱つだからすぐ食べた方が美味いよ」と熱く語ります。ネット情報では地元民以外には売らないとか、横柄だとかいろいろと書かれていますが当日は「今8個あるけど何個にする?」「食べれるだけで良いんだよ!」と親切なものでした。

結局は5ケほど購入。土産用に持ち帰る予定だったのですがご主人の「熱つ熱つだからすぐ食べた方が美味いよ」に従い店頭で1ケいただきました。

ぱんじゅうは1ケ80円。湿気を防ぐため経木で包んでくれます。たこ焼きより少し大きめの半球型でカリカリに薄く焼いた皮の中に自家製という自慢の餡子がたっぷり入っています。塩気と甘みの昔ながらの焼き菓子です。
ちなみに昔の有名店の一つ『 田中のぱんじゅう(甘党一番)』の味を継承したとする「桑田屋」のぱんじゅうは釣鐘型です(札幌市内にも店があります)。
庶民のおやつとして小樽を中心に昔から親しまれてきた「ぱんじゅう」。小ぶりで食べやすく値段の手ごろなのも人気の理由でしょう。ご馳走様でした。

「西川のぱんじゅう」
小樽市稲穂2丁目12-16
電話 0134-22-4297
営業時間 10:00~15:00(なくなり次第終了)
定休日 水曜日・木曜日(要確認)

【嶋谷カフェ】

「嶋谷カフェ」は「小樽芸術村」に囲まれた一角、「日銀通」から「出抜小路」に入ったところにあります(地図)。小樽市指定歴史的建造物「旧嶋谷(しまたに)倉庫」をリノベーションした存在感のある建物で明治25年(1892年)建築。小樽の倉庫に多い木骨石造の特徴をよく伝えるそうです。

 小樽軟石の壁に掲げられたプレート。「嶋谷カフェ」は小樽商科大学の多田伶准教授のゼミに参加されている(されていた)学生さん達がゼミで学んだ経営やマーケティングの知識を実践しながら運営しているそうです。地元の小樽の魅力を発信し地域活性化に貢献できるようにとの想いだそうです。
店内に入ったところ。1階が販売カウンターで2階がイートインスペースになっています。
メニューはソフトクリーム7種類とドリンクです。ソフトクリームの詳細は店のInstagramウェブサイトに紹介がありますので参照ください。注文はカウンター脇にある券売機で食券を購入しカウンターで店員さんに渡します。


カウンターで商品を受領後、奥の階段で2階へ上がります。もちろん店頭に置けてた椅子で食べることも可能です。

2階のイートインスペース。
石造りの倉庫の歴史感じさせるような内装を心掛けたそうです。雰囲気のある空間です。
注文品の「嶋谷硝子ソフト」(税込み500円)。店の定番のミルクソフトに砕いた飴と金平糖をトッピングし小樽の名産品である硝子をイメージしたという商品。金平糖はソフトクリームの味わい的には賛否がありそうです。

「今月のソフト」(同600円)と「ホットコーヒー」(同350円)に「アイスティー」(同450円)。「今月のソフト」(5月限定メニュー)はミルクソフトにチョコソースをかけチョコスティックとチョコクッキーをトッピング。ドリンクは北海道・函館の老舗店「珈琲焙煎工房 美鈴」製でした。

階段途中から見たカウンターの様子。地域貢献と頑張る学生さんは是非とも応援したいところですがソフトクリームの利益でこのスペースを維持管理するのは大変そうな印象でした。是非とも更なる工夫で頑張ってもらいたいものです。ご馳走様でした。

なお店は「小樽芸術村 ステンドグラス美術館」(小樽市指定歴史的建造物の「旧高橋倉庫」) に隣接します。「小樽運河」も近く場所的には良い位置です。

「嶋谷カフェ」
小樽市色内1丁目2-18(小樽芸術村ステンドグラス美術館隣)
営業時間:11:00~18:00
定休日:月曜・木曜

【小樽和菓子工房游菓】

「小樽和菓子工房游菓」の入る歴史的建造物「旧塚本商店」。運河沿いの「臨港線」の1本山側「色内大通り」に建ちます(地図)。席の余裕があるならば中央の「カフェ色内食堂」で「3色わらび餅」(何と税込みで429円です!)でも食べたいと思って来たのですが長蛇の列で諦めました。 

代わりと言ったら申し訳ありませんが長年の経験を有する和菓子職人が運営する「小樽和菓子工房游菓」へ。この4月27日で6周年を迎えるコロナ禍を乗り切った店です。 

「大福」や「水まんじゅう」などとともに「とりけるわらび餅」に看板が出ています。いずれも評判の品々だそうです。

商品の購入はこちらで・・。

菓子職人の技が冴える「はさみ菊」。毎年お盆時期に注文できるそうです。

さて購入した「とりけるわらび餅」。店舗前のベンチでいただきます。

きな粉と黒みつをかけて・・とろとろぷるぷるの食感を味わいます。

いただきます!

歴史的建造物の前で道を究めた和菓子職人のスイーツをいただきました。ご馳走さまです。


以上で【そうだ小樽へ行こう(2023年初夏編)】は終了です。今回も“小樽は良い街だ!”と感じた日帰り小旅行の散策でした。6月は住吉神社の夏越の大祓い(茅の輪くぐり)もあるので早々に再訪となるのでしょうか。いずれにせよ楽しみです。ありがとうございました。

「小樽和菓子工房 游菓(ゆうか)」
小樽市色内1-6-27 後藤商店1階 
定休日:水曜日
営業時間 9:00 close:18:00
電話:0134-55-5747
(2023.6.2)


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