摩周ブルーと呼ばれバイカル湖に次いで世界で2番目の透明度と湖面の深い青色を誇る「摩周湖」。日本最大のカルデラ湖で湖畔の砂を掘ると温泉が湧きだす「屈斜路湖」。マリモが生息することで有名な湖で周辺には温泉やアイヌコタン(アイヌ民族の集落)など魅力の多い「阿寒湖」。これら道東三湖を巡る釧路駅前発の阿寒バスのツアー「ピリカ号」は毎日運航中です。
帯広・釧路旅行(その5)です。本日は2泊3日の帯広・釧路旅行の最終日で阿寒バス運営の日帰りバスツアーで道東三湖(摩周湖・屈斜路湖・阿寒湖)を巡ります。「JR釧路駅」前などが発着地点で復路では「釧路空港」での下車も可能なので「JR釧路駅」前から参加し「釧路空港」での下車、ANA便で「新千歳空港」へ戻りました。
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「JR釧路駅」。阿寒バス「ピリカ号」の発着する駅前バスターミナルは駅舎に向かって右側です。
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阿寒バス「ピリカ号」。正席45名の大型観光バスです。
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「ピリカ号」のスケジュールは・・8:00釧路駅前発➡8:05フィッシャーマンズワーフMOO➡8:08釧路プリンスホテル➡<車窓見学>釧路湿原北斗展望台➡<下車観光30分>摩周湖第1展望台➡<下車観光30分>硫黄山➡<景勝時間20分>屈斜路湖砂湯➡13:05予定阿寒湖温泉<景勝時間120分>➡16:10予定釧路空港➡16:50予定釧路駅前バス乗り場。
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定刻の8時に「JR釧路駅」前を出発した「ピリカ号」は「フィッシャーマンズワーフMOO」と「釧路プリンスホテル」でも乗客を乗せ合計22人参加のツアーとなり「道東三湖」へ向かいます。最初は【<車窓見学>釧路湿原北斗展望台】と予定にある通り車窓から見えたのは展望台の建物で「釧路湿原」はほんの一瞬にバス右側に姿を見せて程度でした。
【摩周湖へ】
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釧路湿原の西側を通って摩周湖に向かう途中にはタンチョウ観察スポットで有名な鶴居村を通過します。両側の収穫を終えた畑には餌をついばむタンチョウが観察でき後続車両が無いなど運が良ければバスがスピードを落とします。今回は丁度近くにタンチョウを見ることができました。
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その後は「摩周湖」へ直行。
【摩周湖】
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10時頃に「摩周湖」の第一展望台レストハウス前の駐車場に到着。滞在時間は30分。
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先ずはレストハウス前の展望スポットへ。ガイドさんいわく「霧の摩周湖」という歌があるように霧に覆われて湖が見えないことが頻繁にあるそうですが本日は天気に恵まれて摩周湖が綺麗に見渡せました。まさに「摩周ブルー」です。
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続いて少し高台にある第一展望台へ。
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こちらの展望台の方が視界が広がり「摩周湖」を一面に見渡すことができました。
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レストハウス屋上からは飲食しながら「摩周湖」を見ることができます。
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次の目的地は「硫黄山」。アイヌ語で『裸の山』の意味する『アトサヌプリ 』(「アトゥサ(atusa、「裸である」の意)」と「ヌプリ(nupuri、山)」に由来)。「摩周湖」と「屈斜路湖」のほぼ中央にあり途中車窓から「硫黄山」全景をのぞむことができました。
【硫黄山】
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11時頃「硫黄山(アトサヌプリ)」に到着(滞在時間30分)。中腹から蒸気が噴き出している山の中腹近くまで歩いていけます。
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かなりの硫黄の臭いです。硫化水素ですが大量に吸わなければ大丈夫とのことですが熱水に「ヤケド注意」の表示があります。
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硫黄山噴出孔の硫黄。バスに戻り「屈斜路湖」へ。
【屈斜路湖(砂湯)】
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11時45分頃「屈斜路湖(砂湯)」に到着。滞在時間は20分です。
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湖畔の砂を少し掘ると温かい温泉がわき出してきます。マイ手湯やマイ足湯を即席で作り「屈斜路湖」の雄大な風景とともに楽しんでいる人もいました。
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クッシー像のあるレストハウス内には『飲める温泉』が置かれていました。ほのかな温泉の香りがするまろやかな温水でした。
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車窓より「屈斜路湖」から流れ出る「釧路川」の源流をながめつつ最後の目的地「阿寒湖」へ向かいます。
【阿寒湖】
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阿寒湖には13時少し前に到着。滞在時間が2時間ですが先ずは昼食です。
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向かったのは手短に飲食できる鶴雅グループの「ベーカリー&スイーツ パン・デ・パン」。シンボルカラーの赤を基調にした明るい店内でカフェスペースもあります。店の前には足湯コーナーもありますので足湯を使いながらパンを食べることもできます。
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購入したパンとスイーツ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/a0/5ccd3c44b1647614871cf02d23b8eb06.jpg)
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自慢のシュークリームはカラメル味の「めあかんシュー」とオレンジリキュールで味付けした「おあかんシュー」があります。美味しくいただきました。
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食後は近くの「阿寒湖エコミュージアムセンター」へ。《まりも》はじめ阿寒湖の自然と生き物の展示があります。
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センターを出ると阿寒湖畔へ向かって「ボッケ遊歩道」という小道があります。『ボッケ』とはアイヌ語で『煮え立つ場所』という意味だそうで地質現象の「泥火山」のこととか。阿寒湖を眺めるビュースポットでもあるというので歩いて向かいます。
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10分ほどで湖畔に到着。『ボッケ』ではボコッボコッと煮え立つ泥が観察できます。
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『ボッケ』脇から見る阿寒湖。湖の先には雌阿寒岳が正面に見えるビューポイントです。
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湖畔を歩いて温泉街へと向かいます。
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阿寒湖を周遊する遊覧船。1周の所要時間は80分で「ピリカ号」の通常の運行計画では遊覧船に乗る時間はありません。阿寒温泉に宿泊する人は乗船可能ですし、どうしても乗りたい場合に申し出ると、その後の阿寒バス(定期路線便)に「ピリカ号」の乗車券で乗ることで乗船可能となるそうです。柔軟な対応です。
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ピリカ号の乗車券。
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湖畔の「幸運の森商店街」を西へ歩くと「阿寒湖アイヌコタン」があります。伝統文化を受け継ぐアイヌの人達が実際に生活を営み、それぞれが店を構えているそうです。ただ中央に駐車場にあるのは景観的にはいかがなものかと・・。
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店舗ではアイヌの民芸品などが販売されています。
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奥には「阿寒湖アイヌシアター〈イコロ〉」。日本初のアイヌ文化専用屋内劇場で実際にパフォーマンスがあったのですが残念ながら時間が合いませんでした。
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最後に「幸運の森商店街」で土産品を物色しながらバス集合場所に戻りました。
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バス集合場所です。ここからは「釧路空港」に向かうだけです。
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約1時間で「たんちょう釧路空港」に到着。予約時にはツアーが遅延して空港到着が遅れたらどうなるのだろうと余計な心配をしたのですが杞憂でした。逆に新千歳空港へ向かうANA便の出発まで1時間以上あり時間の使い方に少し苦慮しました。
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新千歳空港へ向かうANA便です。今回は特別早割で片道12,910円。JR線の札幌-釧路間の通常価格が自由席特急券込で9,460円ですので所要時間を考えると圧倒的にお得でしょう。17時15分釧路空港発で20時前には円山の自宅マンションに帰着しました。やはり飛行機便は速いです。感動ものです。次回もお得価格の道東行きの航空便があれば利用したいと思います。特に今回雨で周れなかった帯広のガーデン巡りは次回以降の宿題とします。幸い今回も2日目以降は好天で大変良い帯広・釧路旅行となりました。ありがとうございました。
阿寒観光バス「ピリカ号」
「阿寒バス株式会社」
北海道釧路市愛国191番地208
TEL 0154-37-2221
FAX 0154-37-9083
(2023.10.5)