テンやカラス、見物客…トキ「２世誕生」に難関(読売新聞)

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『しかし、野生下での繁殖が成功するかは不透明だ。今回、営巣が確認された地域には、タカ科のノスリやカラスが数多く生息。佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションのケージ内で訓練中のトキを襲ったテンもいるとみられる。同省は周辺に監視員を置くことや、営巣木に「テン返し」のような装置を取り付けることを検討している。』

このような状況をみると、自然界がいかに過酷かを改めて感じる。
トキに限らずどんな動物でも天敵がいて、それはそれで生きるために必死だ。
もともとトキの自然界への復帰はそうたやすいものではないと思う。

今生物多様性や絶滅危惧種さらに最近問題となったクロマグロの問題など、私たちの周りには多くの種がいるが、それをその状態のまま維持していくことは実は大変なことなのだと。
そして、その自然界の中で生きている人間も実はその例外でないことを感じる事もある。

人類は今繁栄しているが、それは地球の歴史から考えると一瞬にすぎない。
人類の歴史よりも恐竜の歴史のほうがずっと長い。
私たちは時々、そのような歴史を考えてみる事も必要だと思う。

生物多様性会議が今年の１０月に名古屋で開催される。この機会に私たちは自分たちの生きている世界について改めて考える事も大切だと思う。