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武蔵の野辺に朽ちぬとも

~合氣道留魂録~

暴力と躾 ①

2012年02月18日 16時00分19秒 | 合氣道
師が先日、中学三年生の男の子を殴った…

小さい頃から合氣道を続けて来た芥川は入会してもう十年ぐらい経つのだろうか…
当時、チビ助だった芥川も今や私の身長を抜かそうとしている。

(もう、大人になってきているんだな…)

と感じていたのはやはり外見だけで、中身はまだ思春期真っ盛りの15才であったようです。


それが発覚したのは芥川の近親者から…
なんでも盗みで捕まったとか…
それをきっかけに過去の悪事も明るみになってきました、タバコ、学校・稽古のサボり、万引きなど…よりによってこの受験期に…


ある朝、芥川が稽古に遅れて顔を出した瞬間に師が呼び止め問答が始まる。
話を聞けばそうそう単純な話ではなかった。
どうやら一年生の頃からあるグループに目をつけられイジメにあっていたようで、そこで色々とやらされていたようです。中2ではクラスも離れ平穏だったらしいのですが、三年になると同じクラスになり再び以前と同じような関係へと…
しかしその内容は年齢と共にエスカレートしたものへと成長。
最終的には同級生の財布に手をつけさせられて大問題となったそうです。
ひと通り話を聞いたあと、稽古時間が終わるまでもの長いお説教…
かなり声を荒げた厳しいものでした。

皆、稽古しながらも耳はそちらの方が氣になってしまう…
そして最後に師が
『今からお前を殴る!目をつぶって歯を食いしばれ!』

(え?)

皆、ドキッとして振り向いた瞬間

バチーーーン! 


つづく

けちな人!!!!!!!?

2012年02月02日 18時05分37秒 | 雑話
しょう‐が〔シヤウ‐〕【生×薑/生×姜/×薑】


①ショウガ科の多年草。地下茎は辛味と香気とがあり、食用・香辛料にする。茎は高さ30~60センチで笹のような葉を左右2列に出す。暖地では夏から秋にかけて花茎を伸ばし、紫色の地に黄色の斑点のある花を開くが、日本ではあまり咲かない。また漢方では生姜(しょうきょう)といい、発汗・健胃薬とする。はじかみ。くれのはじかみ。つちはじかみ。《季 秋》「朝川の―を洗ふ匂かな/子規」

②《根茎の形が握った手に似ているところからか》けちな人。
「お前のやうなあたじけねえ人を―と申します」〈滑・浮世風呂・四〉

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昨日、妻が体調を崩して帰ってきたので何か精の付くものをと思い豚汁を作りました。

ただ…
そんじょそこらの豚汁とは訳が違います…

ニンニクと生姜の量が通常の三倍以上!!
名付けて『シャア専用豚汁』


「豚汁とは違うのだよ!豚汁とはーっ!!!」


かなりコクのある一品となりました。豚肉とニンニクの相性はバツグンでビタミンなんたらが増すみたいだし
生姜は身体温めてくれるみたいだし…

デザートには神亀酒造で仕入れた純米酒の酒粕で甘酒を作りました
これにもショウガたっぷり!蜂蜜も入れて喉への対策もバッチリ!


今日の朝食も同じものを食べたのですが、妻が

「暑い~暑い~汗が出てきた~」

というので

(こりゃあ熱も出てきたかな…)

と思いましたが熱はないようで…
とりあえず私は仕事に出ようと、この冬一番の寒さといっていた外へと出てみると…(あれ?)

「今日…暖かいじゃん!?」


最近はバイク通勤しているのですが、大抵五分位走ったとこらへんから寒さで指が千切れそうになるのですが何かおかしい…

とうとう30分走り会社に到着…
手は未だに温かい…


これってもしかして生姜Power!?


凄い!!!
本当にこんなに身体が温まるんだ!?

妻が暑がっていたのも生姜パワーによるものだったみたいです


そういえば昨晩も布団がホカホカで朝までグッスリと眠れたのも生姜パワー?
(風邪が伝染ってはまずいと妻は別室で寝て、ダブルベッドに独りでゆっくりと寝たからなのかも…とゆうのはここでは伏せておきますが…)


でも凄いですね~
皆様も是非お試しくださ~い


この寒い冬、生姜で乗り越えましょう!

満たそうと強く望め!!!!!!!!!

2012年01月30日 17時06分49秒 | 空手
よく‐ぼう〔‐バウ〕【欲望】

不足を感じてこれを満たそうと強く望むこと。また、その心。「―にかられる」
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金曜日は久々に空手の稽古に行ってまいりました。

この日は受けを中心に稽古

ちょっと変わっていたのは杖ぐらいの棒を使って受けをイメージしていったこと

いつも上手くいかない崩しや投げも棒を持つと上手くいくようになります。
『ぶん投げてやる!』

と普段は欲望たっぷりなため設置面ばかりに氣持ちがいき身体の一部分しか使わなかったり…

棒を持つことで身体全部が繋がりはじめるなんてなんとも皮肉なものです


そういえば合氣道でも杖投げなんかを覚えると徒手が各段にレベルアップしてたりするもんな~

武器って意識改革にはとても役にたちますね~

死ぬことと見つけたり〈下〉

2012年01月24日 17時58分45秒 | 書庫







死ぬことと見つけたり〈下〉 (新潮文庫)
隆 慶一郎
新潮社

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死人ゆえに無敵・・・


数多の敵にも、凶暴な獣にも死人ゆえに負けない(笑)


そんな杢之助にも苦手なものもあったりして・・・そんな人間味も魅力のひとつ


 


隆慶一郎作品には数々のキャラクターがいますが『傾奇者』であったり『死人』『いくさ人』であったりしますが皆だいたい君主を持たなかったり政府に反するような「自由人」が多いのに対し杢之助はその逆で君主のため武を奉げる『武士』なのです。


当代の藩主が亡くなると次代の藩主に仕える氣はサラサラなく


また死人とゆえに躊躇なく追い腹を切る予定であった杢之助でありましたが当主から殉死を固く禁じられてしまうことに・・・


 


 


 


残念ながらこの作品は未完となっております。


本当にあとちょっとだったんですけどね・・・途中で隆慶一郎氏は亡くなられてしまいました。


しかし設定資料などが残っており、大まかなお話があとがきにありましたが・・・


なんというか・・私はこのお話は未完で良かったのではないかな・・・と思っております。彼がどのように死んだのかなんて興味がないから


 


だって生も死もそれ自体、杢之助には意味がないのだから・・・


闘う純米酒 神亀ひこ孫物語

2012年01月14日 13時24分09秒 | 書庫
闘う純米酒 神亀ひこ孫物語
クリエーター情報なし
平凡社

 

「あれ?神亀って!?これってうちの近くの酒蔵だ・・・」

と手に取った一冊でした

 

闘う?・・・・なぜ?

日本酒造るのに何と闘うの?

 

いや・・改めます、日本酒ではありません純米酒です!

純米酒を造るのって大変なんですね~

しかもこの神亀酒造は有数の全量純米蔵・・・この酒造で造るお酒は全て純米酒なんです。

言葉だけだと簡単なんですが、これが実際にやるとなると無茶苦茶大変なんです。

酒造には酒税を納める義務があるわけです

明治~昭和初期にかけてこの酒税が莫大な軍事費を支えていたようで、税務署もこの酒税の取立てにはかなり氣合が入っていたようです。

国の方針で蔵で出来たお酒をまず三倍の水で割って、それに醸造アルコールを添加して度数を調節するといった日本酒『三倍増酒』を酒蔵は製造しなくてはならなかったようです。そのその名残りが戦後も続いてきたわけです。

なので純米酒だと本来の三分の一しか酒税が期待出来なくなってしまうわけで、国からしてみると、あまり喜ばしいことではないわけです。また酒蔵には脱税の嫌疑もかけられ監査も厳しいものになるようです。

 

 

私の好きな神亀酒造の純米酒「ひこ孫」は本来1年で出荷されるお酒を三年寝かせて出来るお酒なんです。純米酒でタンクに三年も寝かせるってことは・・・単純に考えて本来予定される税金の六分の一しか徴収できないってこと???

そりゃ~闘うわ・・・・

 

もちろん他にもいろんなことと闘い続けている蔵元、小川原さんの物語

これを読んでより深く日本酒の魅力に惹きこまれました。武芸と同じく護っていきたい日本の文化です。