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穏やかな気持ち、5月仏法を学ぶ会

2017-05-07 23:11:55 | 日記
今年のゴールデンウイークは、関東地方は好天に恵まれ、だいぶリフレッシュされたことだと思います。

しかしこの間、北朝鮮の不穏な動き、また、相も変わらず悲惨な殺人事件や交通事故が続きました。

なかなかこの天候のように平穏とは言えません。

御開山親鸞聖人(しょうにん)は今から750年以上前に往生されました。

聖人が言われた言葉のひとつに
「20、21世紀になると文明が目覚ましく発展するが、
これと並行して人の考え方もだいぶ変わり、
自分さえよければという風潮になってきて誠に嘆かわしい世の中になってくる。
その時こそお念仏の教えが響くときである」

と述べております。

まさに現在の世情にあてはまる言葉であります。


いみじくも、5月21日は聖人のお誕生日であります。

当日は真宗各本山をはじめとして末寺寺院では「降誕会(ごうたんえ)」をお勤めします。

当寺も当日午前11時より檀信徒皆さまともに勤修します。

当日参詣がままならない方々もどこかで

「不浄と言われる左手から仏の手と言われる右手」

に手を合わせ合掌・礼拝して穏やかな気持ちを取り戻していただきたいものです。

なんともいえぬぬくもりが感じられるはずだと思います。

これがお念仏の心です。


また、今年は聖人の御内室恵信尼公(えしんにこう)様の750回忌に当たります。

関東真宗教団10派では10月2日に築地本願寺にて法要をお勤めします。

恵信尼公が御息女覚信尼(かくしんに)様に送られました

お手紙「恵信尼文書(もんじょ)」によりますと

恵信尼公が聖人をひそかに観音様の化身と考えて敬っておられたことを記した箇所があります。

一方、聖人も若いころのあの京都六角堂(ろっかくどう)の久世観音(くぜかんのん)の夢告(むこく)の偈からも、
うかがえますように煩悩具足(ぼんのうぐそく)の自分の結婚の相手こそは菩薩
おそらくは観音さまだとお考えになっておられたと想像されます。

夫婦が共に、お互いを、ひそかに観音菩薩像として尊敬しております。


なんとも素晴らしいことではないでしょうか。

まさに本来の正しい意味を持つ「忖度(そんたく)」の境地である「思いやり敬う気持ち」であります。


最後になりましたが、今月も13日午後3時より宗教と環境をテーマに「仏法を学ぶ会」を開きます、

参詣をお待ちしております。


合掌

住職法悦

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