タツノオトシゴの赤ちゃんは、オスのお腹から生まれてくるんです。
見た目にも不思議な生物なのですが、その生態も実に不思議ですね
水族館などでも見ることができ、たいていサンゴなどに尾を巻き付けてゆらゆらしているイメージがありますね。
日本では、ウミウマ、カイバ、ウマノコ、ウマノカオ、タツノコなど、さまざまな名前で呼ばれます。
英名は〝seahorse〟シーホース:海の馬です。
どうしてオスが子どもを産めるのか。
タツノオトシゴのオスには、保育用の袋(育児嚢:いくじのう)があり、メスはそこに産卵します。
それをオスが育てているんです。
オスは卵をお腹に抱え、袋の中で赤ちゃんたちが成長すると1匹ずつ外へと送り出します。
天敵があまりいないのか、赤ちゃんが海を漂ってもあまり襲われないようです。
同属のヨウジウオもタツノオトシゴのように、メスがオスのお腹の袋の中に卵を産み付けます。
卵はこの袋の中で受精卵となり、17日から21日間ほどで稚魚が誕生するそうです。
ヨウジウオ科タツノオトシゴ属は1属のみで、50種ほどが知られています。
外見が似ているものが多く、個体変異が大きいので、21世紀になっても新種が発見されるほどなんだそうです