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「核保有論」についての賛否

2006年11月30日 | ■□現社□■


日本の「核保有」について、みなさんの意見のうち代表的なものをまとめてみます。

<立論1>「日本は自衛のために核保有が必要である」論に賛成意見

・万が一北から襲ってきたときにアメリカが守ってくれるというが・・・ずっと守ってくれるかどうか心配であるから一応ということで保有したほうが良いと思う。

しかし、持てば北から襲われないかも知れないが、後にアメリカが敵に回るかもしれない。

・北朝鮮は核を持っているのだ、しかも、アメリカに核で守ってもらっているらしいではないか。
核兵器がなければ、攻撃を抑止できないし、相手が核を持っている以上、外交においても、核をちらつかせられれば、弱腰にならざるをえないんじゃないか。

・核を持たない方がいいという意見は感情論に過ぎない、持ちたくないから持たない、そんな意見が通っちゃって、北に核打ち込まれたら、そんなこといってたヤツらは責任とってくれるんだろうな。
・先生と似ているが、将来アメリカとの仲がこじれたら北朝鮮ともしかしたらアメリカから攻撃されるかも知れない
そうなると必要なのは抑止力、核である
持ってると攻撃されないというんだったら保有しているほうがいいのかも。持っていることで、戦争が防げるのではないか。

それに、保有を反対してるのは日本だけではない。おそらく主要国なら少なからずいるはずだ。そしてその主要国は核を保有している。そこに矛盾が生じる。
それを解消するには核を無くすよりは核を保有してもいいとするほうが簡単では?
・こっちが核兵器をもっていないからってアメリカとか北朝鮮になめられたくない 非核三原則なんてあるから日本はどこの国にもなめられたままなのだと思う
・今は、アメリカや北朝鮮なども核を保有している時代だから、先進国として流行に乗り遅れちゃいけないと思う。日本も作れるのならとりあえず作っといて損はないと思う。そんで戦争になったら、第9条の「戦争放棄」を理由に戦争しなきゃいい話だし。
・核もっていいじゃんо あっちだってもってんだからさо 核もつな! なんていったって実際北朝鮮は持ったままо だから日本ももっちゃいないよ!! 北朝鮮が核で威嚇(?)してきたらどうすんのさо 日本はо 口で対応?? んなのきくはずないでしょう
・自衛のためくらいの核保有していないと、もし攻撃されたとき何もできない。自分の国は自分たちで守るくらいの力は必要だと思う。
・戦争なんていつ起こるか分からない。もし起こったときに核から身を守るのは、核しかない。それに、核を持ってる国と持ってない国があるのは、核を持ってない国のほうが、立場的に不利である。
・なぜならばもし北朝鮮が核ミサイルを実際にとばしてきたら持っていないと日本が危なくなるから一応持っていたほうがいいと思う。持っているからといって必ず戦争になるといるわけではないので別に持っててもいいと思う。
・核兵器があればもし何かあっても大きな戦争にはならないと思うし、平和ボケしている日本人もすこしは戦争を身近に感じると思います。立論2は確かに理想の姿なのかもしれませんが、最大の武器がないということが自衛に繋がるとは思えません。
・アメリカの核によって被爆した日本が、アメリカの核で守られているのはおかしいと思う。表向きだけ平和主義を唱えていて、裏でアメリカに守ってもらうのはおかしいから、<立論2>には反対。
・守ってもらうくらいなら、日本も核を持っていてもいいんではないか??でも、核の恐ろしさは一番わかっているのだから、持っていても使わなければいいと思う。
・1に賛成核兵器を保持している国が保持していない国を支配してしまうことがおこってしまう可能性があるから自分の国を守るのに必要。世界中にある核兵器を0にするのは不可能だと思う。
自分たちから悪いことに使用しなければ絶対に他国からの被害は加わらないとすると自分を守るために念のために持っていることは構わないと思う。
・核という大きく強力なもので考えるからすごい重大に考えてしまうが武器で考えるのでなく~だから~を持つ、身につけると考えれば立論1で全然納得できると思う。
・すべての国が核をもてばお互いに攻撃できなくなるので、まず国同士の争いはなくなると思います。アメリカの権限はうすれていくと思いますが、すべての国が公平になっていくのでいいと思います。


<立論2>「日本は自衛のために核保有は必要でない」論に賛成の意見

・核でなくても他のもので自衛する力が充分にあるのだから核は必要ないと思います。
・どこかの国が核を手放さない限り、いつまで経っても戦争はなくならないだろうと思ったからです。
・日本が核兵器を保有してしまったらまだ保有していないカナダやオーストラリアなどのさまざまな国が持つようになってしまうと思う
・被爆国である日本が持ってしまったら、今までの日本に対する各国の信頼が失われてしまう可能性が高く、他の国が核を保有することに断固反対しているアメリカにも反感を抱かれかねない。そうなれば、それこそ安保条約が破棄される。
・核兵器を持てば大丈夫だと思っている政治家たちがよくわからないそれにどっちみち結果は同じだと思う ...
・核を持っていたとしてもそれを使う機会がないだろうし、あったとしても使ったら世界中から非難を受けるし、日本もただではすまないと思う
・日本が核もっちゃったら北朝鮮にテポドンぶち込まれると思う。 で、日本が核もってたらアメリカは助けてくれないよ、きっと。 核をもってたら少しは戦えるけど、日本はアメリカがついてないと何も出来ないし。。。とりあえず今のままでいいと思う。 ...
・確かに武装すれば安全になるかもしれないけどお金も沢山使うし、憲法も整えなおしたりいろいろ面倒も増えると思う。もともと戦争する気がない国が戦争しても勝てない気がする。
・今の日本がもし核保有を必要として核を開発しだしたら、今まで友好的だった国がどう出るかわからない。アメリカもそれに対して反発しだすと思う。日本は他国と輸入輸出で儲けてきた国であり他国から食料を輸入してきた国なので他国に兵糧攻めされたら核開発どころじゃないんじゃないかと思う。私の想像力だと核兵器の恐ろしさは想像がつかないけど他国に兵糧攻めされる怖さは想像がつくぐらい身近だと思う。
なにせ毎日の食事なので。
今の日本は他国と友好的に付き合ったほうがいいと思う。
・保有してもしなくても、北朝鮮が、だれかからミサイルを受けたら、また極端経済困難に落ちいたら日本に被害が及ぶ可能性が高い、道連れだから、日本の核保有による威嚇は無駄だと思うおまけに日本が核保有したら、核保有の歯止めがなくなるので、持たないほうがい ...
・核兵器を所有すれば攻撃は防げるけど解決にはならないと思う。根強い対談が必要!!…だと思うョ。それに、やっぱり自分的にも日本には核兵器を保持してほしくない。被爆国が核兵器を所有するなんて普通---に考えておかしくない???
・確かに、核を持っていたら核攻撃を防ぐための抑止力になると思います。実際、世界の国々はそうやって防いでいるようですし。
ですが、完全に100%核を持っていたら攻撃を防げるのでしょうか? 私はそれはありえないのではないかと思います。 結局、現在、核保有国が核保有国を攻撃しないのは自分の国を守ることを前提としているからであって、その前提がなくならないという確固たる確証があるわけではありません。
だったら、結局のところ同じなのではないでしょうか?
・北朝鮮は核実験などをして、ほかの国をおびやかす。そうして外交的に有利になる。そうするとほかの国の不満はふくらんで、いつか戦争が起こると思います。
だから自衛のためのものでも、持っていること自体を不満に思う国が出てきて、戦争が起こりかねない。と思う。



*国際情勢を考慮すると立論1*

核武装をする事は他国にとって脅威であり、日本の外交上の強力な手札となり得る。
日本は食糧事情などからも立場の弱い国なのだから、手札は多い方がいい。

また、朝鮮半島・中国・アメリカなどのライバル国の多くは日本を舐めているとしか思えないが、これは「憲法による武力闘争の禁止」と「外交下手」からきており、外交下手も憲法の平和主義によるものが大きい。
そこで強大な軍事力である核兵器を持てば、ライバル国を牽制する事が可能になり、外交下手も解消される。

*倫理的・道徳的・感情的立場に立てば、立論2*

もし核兵器を持ったとしても、日本が外交下手であり続ける限り、その弱い立場が変動することはありえない。
「核保有=国際的立場の強化」というのはあまりにも安易。

また既にアメリカの核の傘があるので、ヘタに核保有をすれば日米外交に亀裂が生じかねない。
言うまでも無いが、アメリカは、自分に逆らって勝手な事をするような国は大嫌いな国である。
食料の多くをアメリカから輸入している日本にとって、核保有は自滅行為だろう。

そして何より、世界唯一の核被爆国である日本が核武装をしなければ、核の被害者という立場を維持し続けられる。これはどんな国にも持ち得ない大きな武器になる。
もっとその武器を利用していけば、弱い立場もどうにかなるかも知れないのだが。



【講 評】

断っておくが、今回の「核保有」についての議論は、あくまで「議論」の仕方、方法、考え方を学ぶためであって、どちらの立場が優位であるかという雌雄を決するためではない。

人数だけを見ると、8~9割は立論2「日本は核保有は必要ではない」論への賛成意見であり、立論1「核保有は必要である」論を圧倒している。

しかし、「核保有」反対の意見の多くが情緒的な反対や感情論が占めていて、「核保有は必要でない」という論拠があいまいであるか、立論1の賛成派を説得できる議論になっていないことである。

たとえば、「非核三原則」が日本の方針だから、核保有はできない、という意見はそもそも意見とは言えないであろう。核問題の議論でこの種の情緒論や感情論が多くなるのは、日本人に長らく「核」に対するタブーが支配していたからだと思う。

まず、立論2の立場から立論1「核保有」必要論へ反論するためには、その最大の論拠である、核保有が核攻撃を防ぐという「核抑止論」を批判しなければならない。
つまり現在の情勢下で「核抑止論」という考え方が現実的に成立するかどうかを検証批判しなければならないということである。

立論2の立場から、立論1に対して、食料などを輸入に依存する日本が核保有によって国際的に孤立すれば立ち行かなくなる、という意見があったが、これは立論1に対する正しい反論意見である。
ただ、これは現実的に取りうる政策的なスタンスとして「核保有」が有効であるかという議論であって、純粋に軍事戦略的に「核抑止」が有効かどうかの議論ではない。

立論2の立場のもうひとつの問題点は、日本の「核保有」に反対しながら、現実にはアメリカの「核の傘」による抑止力に依存していること、つまり「核抑止」そのものには反対していないという点である。
これは、「非核三原則」の実効性や「核の傘」による抑止力については言及してはならないという、もうひとつの「核タブー」なのではないかと思う。
それはなぜなのかと考えると、米ソ対立の冷戦時代、日本は表向き「平和主義」を国是として、国際間の紛争に武力介入しないというコンセンサスの下、核問題については議論を封印してきたからだ。
(冷戦時代、日本の米軍基地は、対ソ連・対中国封じ込めの前線基地としてアメリカの核戦略に組み込まれていたから、日本の「平和主義」や「非核三原則」という政策と明らかに矛盾している。しかし、そのことに目をつむることが日本の生き延びる道でもあったと言える。)

立論1の立場でももちろん問題がある。日本の核保有はこれまで「核廃絶」を訴えてきた立場と矛盾する。核不拡散の国際的な体制が崩れれば、新たな核戦争の危機を拡大させることになる。
こうした点についてきちんとした議論がされないと、「核抑止論」だけで核保有を是認するのは説得力に欠ける。

以上、これまでのみなさんの意見を整理して、どのような現実的な解決策があるのかを考察してみてください。