経営・業務・ICT活用の支援活動記録

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プロジェクトのキックオフ会議

2009-05-30 10:03:47 | プロジェクトマネジメント
最近、お客様の基幹システム再構築プロジェクトのキックオフ会議が開催されました。

この案件は、今まで、

  ①事業戦略策定会議の運営と戦略企画書(一次案)とりまとめの支援、
  ②情報化構想の策定支援、
  ③情報システムの調達支援、

をさせていただいた上で、
今後は要件定義フェーズのアドバイザーとして参加することになったものです。


私は、情報システム構築プロジェクトのキックオフ会議では、次の事項が議題設定され、プロジェクト計画書として事前配布されている必要があると考えています。

1.プロジェクトの目的
 何の課題を実現しようとするシステムの構築か?

2.プロジェクトの範囲
 ・成果物(要件定義書、仕様書、プログラム、操作説明書など)
 ・システム化の範囲
 ・作業内容および役割分担

3.プロジェクトの基本方針

4.プロジェクト体制
 プロジェクトのメンバーと役割

5.マスタースケジュール

6.プロジェクト運営ルール
 実施する定例会議、会議の目的・内容、会議メンバー
 意思決定ルール(成果物の受入判定)
 コミニュケーション・ルール
 仕様変更ルール 

7.当面の詳細スケジュール
 要件定義フェーズまたは概要・基本・外部設計の実施概要
 スケジュール
 役割分担


しかし、実際には、上記7.当面の詳細スケジュール が省略されてしまうケースも多いように感じます。

その際、プロジェクトメンバーから、
「当面、何をすればよいのかわからない。各メンバーの当面の実施作業内容を明らかにしてほしい」
などと、強く要望される場合もあります。

私は、このような状況は好ましくないと考えています。
「アドバイザー」(実施する当事者ではない)とはいえ、専門家として妥協してはならないポイントの一つであると、今回、再認識しました。

少し話は異なりますが、
過去に妥協したために想定したリスクが顕在化してしまったという、苦い経験もしてきています。

時間・コストとのバランスも必要なのですが、「妥協」は二度としない、と心に誓います。

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