アイヌ民族関連報道クリップ

アイヌ民族・先住民族関連の報道クリップです。各記事の版権は発信元にあります。

◆エイサー、ユーカラ 伝統から創造探る 小樽でハエヌキ音楽祭  【写真】

2006-10-30 07:52:00 | アイヌ民族関連
北海道新聞  2006/10/30 07:52
 【小樽】独自の音楽世界を持つ沖縄やアイヌ民族の音楽家を招き、北海道独自の音楽創造の道を探る初の「北海道ハエヌキ音楽祭」(実行委主催)が二十九日、小樽市民会館で開かれた。

 三線(さんしん)奏者の輿那覇(よなは)徹さんが沖縄の古典音楽を、元「りんけんバンド」の桑江良美さんが沖縄の踊り「エイサー」を披露。観客と一緒に踊る場面もあった。札幌を拠点に活動している芸術家集団「アイヌアートプロジェクト」(結城幸司代表)の約二十人は楽器を使わない伝統的な曲や、ユーカラにギターやベースなどを交えてアレンジした曲などを演奏した。

 シンポジウムでは、桑江さんが「沖縄では琉球王朝からの古い文化とアメリカ文化を融合させながら、独自の文化を発展させてきた」と説明。同プロジェクトの早坂賀道(よしみち)副代表は「アイヌ、和人の互いのいいところを吸収し合い、北海道の音楽をつくっていこう」と呼び掛けた。

<写真:伝統音楽を現代風にアレンジした音楽を披露するアイヌアートプロジェクトのメンバー>


http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061030&j=0031&k=200610292489


なかのひと


◆国交省担当者らイオル再生視察 植物の生育確認 白老

2006-10-28 13:45:00 | アイヌ民族関連
北海道新聞  2006/10/28 13:45
 【白老】アイヌ民族の伝統的空間「イオル」の再生事業を進める国の担当者や諮問機関のメンバーが二十六日、事業を先行実施している白老町を訪れ、衣服や食料の原料となる植物の生育状況などを確認した。

 国土交通省開発局の柘植紳二郎アイヌ施策室長や、イオル再生事業運営諮問委員会の佐々木高明委員長ら約二十人が町内四カ所を視察。森野地区では、作業に従事している道ウタリ協会白老支部の会員から、収穫後に脱穀したヒエについて説明を受けた。

 白老に初めて視察に訪れた佐々木委員長は「地元の頑張りはうれしい限り。アイヌ文化を支えてきた植物は伝統的な方法で再生していくべきだ」と話していた。

 同事業は、白老町が国に委託されて本年度から始めた。国は今回の視察の結果を踏まえて、年明けに植物の具体的な使い道をまとめて中間報告を出す。

http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061028&j=0040&k=200610282193

◆ユリのお酒 おいしい?/苫小牧で試飲会

2006-10-28 00:00:00 | その他のニュース
朝日新聞 2006年10月28日

 ■試作の研究会「世界唯一の地場薬用酒目指す」

アイヌ民族が薬用として珍重したというウバユリなどを焼酎に漬け込んだリキュール=写真=を、「苫小牧バイオマス研究会」が試作した。試飲会では「世界に通じる味」と好評。市販も視野に、開発を進める構想も膨らんでいる。

 ウバユリのほか、ビート(砂糖ダイコン)、キクイモをなどを35度の焼酎に1年余漬け込んだ。色は黄色や琥珀で、ウイスキーのよう。香りはやや癖のある薬用酒風だ。ソーダ水やジンジャーエールなどで割って試飲した。

 苫小牧市内の企業などで構成する苫小牧バイオマス研究会は、生物資源による新産業創出を目指している。工場から出る二酸化炭素を植物に吸わせることによる成長の促進なども研究している。

 試飲会で、市内のパスタ店のソムリエは「そのままの香りはインパクトが強いが、炭酸などで割ると飲みやすくなる」と太鼓判を押した。出席者の女性は「ジンジャーで割るとどれも飲みやすい」。男性たちも「キクイモはパワーが出そうな雰囲気」などと好評だった。

 研究会では「地場のものを使った、世界にひとつしかない薬用酒を造りたい」としており、さらに試作を重ねて市販を目指す考えだ。


http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000000610300009

◆新教育の森:ほっかいどう 第3部 食育の現場で/12 /北海道

2006-10-27 11:01:00 | その他のニュース
10月27日朝刊
(毎日新聞) - 10月27日11時1分更新
 ◆味蕾を鍛え味覚育てる
 ◇一流シェフも協力し講師
 胆振管内白老町立萩野小学校(中沢宏則校長)で、食育をテーマにした授業があった。講師の札幌グランドホテル総料理長の小針一夫さん(55)は6年生44人を前に、酸味の強いハスカップなどを子供たちになめさせながら、「料理は足し算。塩味、甘み、酸味、辛み、苦みの五つをうまく合わせることがこつ。舌にある味蕾(みらい)を子供のうちから鍛えてください」と強調した。
 続いて、地元の食材を使った料理教室。白老牛や秋サケ、シイタケ、卵など、地元でとれた食材を使い、子供たちが考え出したメニューの調理に移る。サケのチャンチャンクレープ包み焼き、キノコとコーンのスープ、里山をイメージしたプリンなど、小針さんの手ほどきを受けながら、児童はフランス料理のフルコースを完成させた。
 味蕾は舌の表面にできる味を感じる器官で、いわば味のセンサー。小学生までに形成される。舌の乳頭部にあり、大人の舌で約1万個ある。しょっぱさ、甘さ、酸っぱさ、苦みなど、食べ物の味覚を感じる。味覚は脳にも刺激を与え、情操教育にもつながるとされる。
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 同町は2年前から、「食材王国しらおい誇りある故郷づくり」事業として、地域ブランドづくりと並んで食育に力を入れる。道の食生活教育実践校でもある同小は年間計画で、学年ごとにさまざまな取り組みを進める。具体的には▽地元の名産品を調べるため、生産者から直接話を聞く▽教材園でジャガイモを育てる▽地元のアイヌ民族博物館で伝統料理を食べ、文化を学ぶ――などだ。
 この日の授業は、1学期に調べた地元名産品の旬のおいしさを知ることが目的。中沢校長は「食は体づくりの基本。地元の食材で食の大切さを教えることは、郷土への誇りにもつながる」とメリットを強調する。
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 シェフによる子供への食育は、小針さんのほか、三國清三さん(オテル・ドゥ・ミクニ)、貫田桂一さん(ホテルクラビーサッポロ)らも取り組む。北海道産の食材を使い、味覚や味蕾を鍛える教育の大切さを教える。
 小針さんは「好き嫌いや偏食は味覚がしっかりしていないために起こる。味を感じる味蕾を子供の時から鍛えておけば、味覚のきちんとした大人に育つはず」と説いている。【千々部一好】=金曜日に掲載します
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 ◇味覚・味蕾教育
 本場はフランスで、シェフが料理を出しながら、子供たちに味蕾を育て、味覚を鍛えることの大切さを教えている。日本では、フランスで学んだシェフを中心に、99年に日本フランス料理技術組合を作り、ボランティアで味覚・味蕾教育に取り組んでいる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061027-00000003-mailo-hok

◆ムックリ作ろう 合併1周年記念、故郷学ぶ集い 小学生が対象 釧路

2006-10-26 14:00:00 | アイヌ民族関連
北海道新聞  2006/10/26 14:00
 釧路市と旧音別町、旧阿寒町の合併一周年を記念し、釧路青年会議所(吉田英司理事長)は十一月三日、市内の小学生に釧路の魅力を知ってもらうイベント「遊ぼう! 学ぼう! まるごとくしろ」を同市音別町の体験学習センター・こころみで実施する。アイヌ民族の伝統楽器ムックリの製作や、音別特産のフキを使った紙すきなどを通し、故郷の文化や特色を理解してもらう狙いだ。

 ムックリ製作は、阿寒アイヌ工芸協同組合のメンバーの指導で行う。完成したムックリで演奏も体験。アイヌ民族の歴史や文化を学ぶとともに、子供たちに物作りの楽しさを知ってもらう。

 紙すきでは、音別特産のフキを蒸して溶かし、型枠に流し込んで和紙を作る。フキの繊維を含んだ変わった風合いの和紙が出来上がる。さらにその和紙で家族や友人に手紙を書く時間も設ける。電子メールではなく、直筆で手紙を書くことで、人との触れ合いの大切さを学ぶのが目的だ。

 昼食は、釧路のクジラ肉、阿寒のシカ肉、音別のフキとそれぞれの特産品を盛りつけた「くしろ丼」を味わい、郷土の食文化に触れる。釧路管内の歴史や地理を読み札に織りこんだ「くしろふるさとカルタ」も楽しむ。

 同会議所教育青少年委員会の松田有律香委員長は「このイベントを通して、子供たちが故郷をより深く愛してくれるとうれしい」と期待する。参加無料で、昼食代六百円が必要。原則として親子で参加する。希望者は三十一日までに同会議所へ申し込む。詳細は同会議所(電)0154・42・1121へ。

(鈴木理恵)
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061026&j=0042&k=200610261723