ちくちくとんとん

自分の中でこっそりきているぬいものブーム。
布を縫いあわせてかたちづくるの、得意じゃないけど好きなのです。

毛糸の編み物は、もう苦手。ガタガタとかフラフラとかとばしとばしとかいう言葉が好きな時点ですでに相性あわなそう。2本ある木の編み棒には惹かれますけどね。
ミシンとかつくろいものも、どちらかというと敬遠しがち。
昔の足踏みミシンは格好いいと思うんだけど、こちら側がキッチリした態度で臨まないとまったく応えてくれないというか縫い目よろよろというかボビンてなんだっけというか。
ともかくミシンはがんこな家庭科のおばあちゃん先生のようでいまだ踏み込めないのです。

でもでもね、ひょいと布切ってチクチクちまちま手縫いでなにかを作るのは、好き。
型紙はあたまの中に、針先のその場的感覚でへんてこな縫い物が出来てゆきます。

ちょっと前に、巷でよく聞くバランスボールがやたら安く売っていたので、椅子代わりに衝動買いしました。
座るだけでインナーマッスル（腹の内筋肉？）が鍛えられます！なんて謳い文句のボールちゃん、座るよりも、むしろだらだらよっかかったりつついたり腹ばいになったり、懐かしのバカドリルよろしく様々な使用法をしています。
銀色で丸くてでっかくて、かわいらしい。

さて会社のあとちょっとしたバイトに行って、稼いだお金で布やら材料買いまして、さっそくおうちで縫いもの。
写真のウサギのようなものは、パペットとポケットを兼ね備えた作りにした結果、非常にアンバランスなわたくし好みな感じに仕上がりました。大好き夫婦のお子にあげるの用。ボタンのパチパチとかポッケの出し入れとか、へたくそを面白がってくれるといいなあ。

いまは先日ココロ奪われてしまったアリクイの縫いぐるみを制作中。
ふと思い出してメデスキー・マーチン＆ウッドを聴きながら銀色のボールに乗っかってミナミコアリクイの縫いぐるみをチクチクと縫う。なんだか好きないしいしんじの小説に出てきそうな一場面。
バラバラの全部がつながってるんだもん。

ぬいものの良いところは集中力が高まるばかりか考え事もできる上に結果へんてこなものが出来るところ。
針を動かすそばで練習パッドに横目で見られている気もしてきたよう。