カウカウタイム

日本で働くいち美容師がハワイでヘアメイクアップアーティストになるまでの日々の記録 2008〜2012

再会

2009-01-09 | 〜2011迄のハワイ生活記録
年賀状の中に見慣れない子供の写真を見つけた

裏返すと九州に住むYちゃんからだった

「10月にハワイに行きました。職場を尋ねたんだけど、閉店していて会えなくて残念でした」


ナヌ

そういえば去年の年賀状を出して以来、連絡をしてなかった
前の職場にいっちゃったのね・・・

でも続けて「また1月にハワイに行きます」

わあ!会いたいあいたい!!



彼女とは6年前 ハワイで出会った
キルト教室で偶然隣に座ったのが始まりだった

話してみれば同い年
ハワイに住むお姉さんの所に2週間遊びに来ているという

私は3ヶ月の滞在中で
暇をもてあました私たちはすぐにうち解け
一緒にご飯を食べ
キルトショップへ行き
週末はお姉さんの家に泊まった



彼女はどちらかというと私とは正反対のタイプで
細身ですらっと背が高く
物言いもとても穏やかだった


そんな私たちだけど
一緒にいる間はお互いの事をとてもよく話し合った

家族の事、恋人の事、仕事の事、将来の事

29歳という年齢が、私たちに色んな事を考えさせていたのかもしれない



ハワイを離れたら、もう会えなくなるのはなんとなく分かっていた

「どんな30代になるんだろうね」

と言いながら
夜のカイルアの道を2人でとぼとぼ歩いていったのが昨日の事みたいだ




彼女について、もう一つ忘れられないエピソードがある

ビーチで一緒にカヤックに乗った時
私たちの船が岸で釣りをしていた男の子の糸に引っかかった
上手く舵がとれずに、彼の糸を結構ぐいぐい引っ張ってしまったのだ

何とか体勢をなおし、糸から離れる事が出来て
岸を見ると男の子もほっとした様子

岸までの距離は結構あって、私がどうしようかと躊躇した瞬間
今までに聞いた事の無いような大きな声でYちゃんが叫んだ

「Sorry!I’m sorry!!」

男の子は岸から手を振ってくれた
それを見たYちゃんは、はは、と言って振り返った

余計な事ばかりしゃべるくせに肝心な時には何も言えない自分が恥ずかしかった

ガシガシとオールを漕ぐ細い背中を見ながら
彼女のような人になりたいと思った




色んな種類の友達があると思う
親友、幼なじみ、遊び友達、飲み友達・・
Yちゃんは、そのどれにも属さない不思議なカテゴリの友人になった


そして6年振りにあった彼女は
相変わらず人なつっこい笑顔を浮かべて
手を振っていた

変わったといえば「お母さん」になった事


ベビーカーに乗った1歳ちょっとの男の子を挟んで
私たちは再会し、以前のように話した

止まっていた時間が急に流れ出した感じがした


今回は短い滞在なので1時間ほどしか会えなかったけど
顔が見れただけでも私はうれしかった


またしばらくは会えない


次に会う時は40歳になっているかもしれない

でも彼女との関係はそうやってずっと続いてほしい気がした


ハワイが無ければ出会えなかった不思議な友達に
今日はただ感謝したい気分だった





6年前一晩泊めてもらったカイルアのお家