タイダな日々

つれづれなる思いを時に熱く、時には真面目に語るつもりですがギャグ体質がどう出るか

忘れえぬ人

2006-03-20 00:59:13 | 音楽
今から24年前の3月19日に才能ある若きギタリストが
この世を去った。彼の名はランディ・ローズ。

ブラック・サバスを辞めた(クビ?)マッドマン、
オジー・オズボーンはその日いつものようにホテルの部屋で酔いつぶれていた。
ダナ・ストラムの口ききでこれからギタリストがオーディションを受けに来る
筈だった。「誰かが俺の肩を叩いて起こそうとしてるじゃないか。
目を開けるとそこには天使が立っていたんだ。でもよく見ると
可愛い女の子なんだ。でしばらくするとそいつはオーディションに来た男
だったんだ」オジーの前で少々のハーモニクスを弾いただけで、
彼ランディ・ローズはオジー・オズボーンバンドのリード・ギタリストの座
を射止めた。
ランディは以前無名のクワイエット・ライオットに在籍してアルバムを
2枚出してはいたものの、まだまだその才能を開花させていなかった。
しかし、オジー独特の悪魔主義とランディのクラシカルオーケストレーションは
素晴らしい様式美の世界を作り出す。「血塗られた英雄伝説」は
全曲が正に善と悪のコラボレーションの如き完璧なHRに仕上がっていた。
そして2作目の「狂人日記」のツアー中に悲劇は起った。
ツアーバス・ドライバーの操縦するセスナがオジーらメンバーの
前で墜落。同乗のメイクアップ・アーティストとランディは即死だった。

あれから24年が経とうとしている。
オジーに「天使のようだ」と称された青年は本当に天使になってしまった。
母親の経営する音楽学校に通い、音楽理論の重要さを認識していた
彼はツアー中にギターの先生を帯同する事も考慮していた程の
努力家だったという。
あのまま活躍していれば、彼は「天才」の名を欲しいままにしていただろう。
それ程、ランディのギターフレージングは素晴らしい。
スタジオ録音2枚、後年発表のライブ盤1枚しか彼の名演は
聴く事ができない。
「Mr.Crowly」のギターソロはオイラの永遠のナンバー1である。
この曲を初めて聴いた時の衝撃は忘れられない。

この曲を聴いて初めて「鳥肌が立った」。
この曲を聴いて初めて「ギターソロで泣いた」。

余りにも荘厳で美しすぎるギターフレーズの数々。
オジーのあの単調なヴォーカルがドン・エイリーの
キーボードと相まって賛美歌のように聞こえてしまう程だ。
今じゃ「愉快なオズボーン一家」で有名なオジーだけど。
あの頃の彼の音楽は「ハードロックの凄味、醍醐味」を
存分に味わせてくれるものだった。
そしてそれはランディ・ローズという若き才能に支えられてもいた。
このアルバムを聴く度にランディの早逝が惜しまれてならない。
もっと、もっと彼のギターを聴きかったよ…。

命日のこの日。
きっとサンベルナディーノの彼の墓前には多くのファンからの
花が手向けられているであろう。
そしてそこにはオジーからの花束が常にあると言う。
そう、彼の死を誰よりも悲しんだのは他ならぬオジーに違いない筈なのだから。


Blizzard of Ozz
Ozzy Osbourne
Sony

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スポーツ観戦三昧

2006-03-19 23:51:22 | スポーツ
 いやや~今日は自宅がスポーツバーと化してたわ。
昼からはいきなりの盛り上がりのWBC!まさかの米国敗退で
かろうじて首の皮1枚の王ジャパン。ここ数日間東スポ1面独占すよ。
先日の韓国戦の敗退後のイチローの雄叫びがよほど効果的だったのか。
極悪レフェリー阿部四郎顔負けの疑惑の塁審(31人目の米国メンバーらしい)の
インチキ裁定に奮起したメヒコチームが勝ったおかげで王ジャパンは今日の
リベンジを迎えた。しかしここまで韓国にまさかの2敗。
だが、今日は凄かった!何と言っても先発上原!気迫のピッチングで
韓国打線を3安打に抑えこんだ。(去年、これだけ投げてれば5位はなかっただろう)福留も多村もやってくれたなあ。
イチローは言わずもがなだ。彼の気迫がチームを1つにしたようなもんだ。
シーズン前の開催でなんだかんだと物議を醸し出したが、
要は勝てば盛り上がるんだよ。結果が全てだ。

そしてこちらも結果が全て。F1マレーシアGPだ。
スタート前のエンジン交換で先週2位のシューマッハは
14番グリッドだ。が、今日は凄い!先週3位のキミ・ライコネンが
いきなりクラッシュ!1周もしてないんかい?どうしたんだ?
アクシデントは更に続く。ロズベルグとウェーバーがリタイア。
不運のウィリアムズ。で、本日はポールを取ったフィジケラがそのまんま
チェッカーを受けた。こりゃ先週のリベンジだな。
2位は僚友のアロンゾ。強ぇなあ~。ルノーが1位2位独占だ。
シューマッハは6位に食い込み入賞。佐藤は14位で井手はまたまたリタイア。
スーパーアグリにゃ試練だが、今季のF1で上位入賞は厳しいよ。
ルノーやマクラーレンは勿論、昨年散々辛酸を舐めた帝王シューマッハが
己の威信とフェラーリのプライド賭けて来てるもん。
今日優勝のフィジケラもまだまだ若造の後塵を拝すのでは納得しないだろうて。
モントーヤもバトンも今日の出来ではまだまだ油断ならないね。
さあ再来週はオーストラリアだ。これまた楽しみざんす。

バーレーンGP

2006-03-12 23:44:38 | スポーツ
 再びF1の季節がやってきた。本日バーレーンGP決勝でポールポジションは
帝王ミヒャエル・シューマッハが取ったものの1位はデェフェンディングチャンピオンのフェルナンド・アロンゾだ。ルノーは今年も強いんかなあ。
2位は今年こそのシューマッハ。2回目のピットストップからアロンゾを抜きに
かかったものの……ダメだった。7th Timeチャンプの神通力も期限切れなのか?
しかし、何と言っても凄いのは最後尾スタートのキミ・ライコネン。
ピットインが1回で終ってみれば3位。凄すぎる…。
注目のチーム・アグリ勢はこれがデビュー戦の井手がリタイア。佐藤が18位。
まあ正直こんなもんだろう。甘くないんだよね。
ルノーといえばチームメイトのジャン・カルロ・フィジケラがスローダウンで
リタイア。何か同じチームでもエースのアロンゾと整備面で格差があったのか
ハイロドリックのトラブルらしいけど。クレーム入れてたらしい。
格付けされるのも、仕方なしの成績がすべてのこの世界。
さあお次はマレーシアだ。ワールドカップが始まる迄は見逃さないぞお!!

3月10日

2006-03-10 00:11:38 | Weblog
 61年前の3月10日に墨田区と江東区を中心にB29による大規模爆撃が敢行された。いわゆる「東京大空襲」である。
 Amazomお取りよせで漸く手に入れたこの本には、有名無名の人達の昔語りが聞き書きという形で多数収録されている。それぞれジャンル別で妖怪怪異譚のような巻もあれば、この巻のように悲惨としか言いようのない戦争体験を綴ったものがある。
 戦後幾星霜経ても、決して消える事のない惨劇の爪痕は生き残った人々の
記憶から消える事はない。
現代を生きる我々には想像も出来ない程の不条理と悲劇。
先人達が祈り続けてやっと手に入れた「戦争のない暮らし」を
改めて大切にしたいと思う。

しかし、こんな日に関連番組は何一つない。大いに憂うべきである。

現代民話考〈6〉銃後・思想弾圧・空襲・沖縄戦

筑摩書房

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Wisdom  Tooth

2006-03-06 00:17:48 | Weblog
金曜日に遂に10年来逃げていた局面に対峙する事になった。
それは…親知らず抜歯!!
いやいやもう…これが意識をするだけでズッキーンと痛み出す程でさあ。
元々は約10年前に右側を上下抜いた事が発端なんだが。
下の親知らずは横に生えていた為40分以上(!)の大手術に。
途中で麻酔が切れてぶすぶすと追加の針を刺されて痛いの何のって…
ギリギリと錐?みたいなのを突っ込まれて脳天にまで響くわ…
ええ、そりゃあ術後は腫れてものごっつ大変でしたよ。
で。そんな思いをしたのに左側に到っては口腔外科紹介!だと!
それ以来オイラは左側の親知らずの存在を忘れる事にしてましたざんす。
3年前、今の自宅近くのS歯科医院に通った時も左下の親知らずの番に
なった途端通院をやめちまった位。
しかし…ここ2週間ばかり他の歯があちこち痛むんで、意を決して行ったのだ。
あくまで、他の歯の治療という名目で。
だが。
見覚えのある院長先生が「久しぶりだね~ああ、左の下だけ残してたんだねえ。
今日、抜いちゃおうっか?」とマスクの下で笑いながら言うではないか!
「せ、先生、今日は心の準備が…」
「大丈夫、大丈夫。覚悟して来たんでしょ?」
「い、いや、他の歯が痛いから…」
「物事には順番があるの。今日抜くからね」と有無を言わさぬ厳命。
…正直、泣き顔になったと思う。そしてオイラは死刑台へ。

治療台の前のモニターには先刻までの環境ビデオではなく
オイラのレントゲンがうすらぼんやりと映っている。
ああ、左奥だけ生え方が違うよう。
「あらら…ホント真横に生えてるんだねえ。あれからよく3年も持ったねえ。
 で、ここの歯茎を切って抜くから」
ああ、逃げたい。横の姉ちゃんにエルボーを入れて、先生には頭突きを
食らわして本当に逃げようかと思った。
だが、そんな事はできる筈なく。

「ハイ、生まれたよ。」正味20分間の地獄が終った。
一つ救われたのは右の下と比べて短時間で済んだので痛みも前回に
比べると、多少は軽減されてたようだ。
これでオイラは左右上下とも晴れて親知らず無しだ。

しかしその日の夜行く予定だったパーティーは当然ドタ。
今も、顔面神経痛みたいに痛い。
「もっと早く抜いてれば良かったんだよ。ここ虫歯になってるからね」
先生、いつもは強気なオイラにも弱点はあるんすよ。
「ダメだよ。これからちゃんと来なきゃ。来週は抜糸だからね」
こうして歯医者通いの日々は再開したのだった。


これがプチ鬱?

2006-03-03 00:04:40 | Weblog
 どうしたもんか…このやる気無さ。放置もいいかげんにせえ!!て
感じだが…友人曰く「それは立派なプチ鬱だ」だってさ。
実は10月から今の部署に異動になったのだが…もうすぐ半年だが
日に日に嫌さが倍増するのはどうしたわけだろうか?
理由は簡単だ男の人が周囲にいませんってば!!
イケてるとはお世辞にも言い難い女性ばかり(平均年齢33歳!!)に
囲まれた新規立ち上げの部署はオイラにとっては…。
正直、テキサス州立刑務所並みのキビシサである。
別にオーちゃんとかオーちゃんとかって言ってるんではない。
男性と話ができないのって辛いなあ~。
何となく森光子の気持ちがわかったりして。
オヂでも若造でもどちらもいない職場って悲しいなあ。つまんないなあ。

今社内での唯一の楽しみは喫煙室で隣の部署のオヂ達との語らいである。