素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダー龍騎 第27話「13号ライダー」

2016-11-16 09:00:30 | 仮面ライダー龍騎
容体が急変した恵里を置きざりにして戦いに赴く蓮。そんな蓮の決意を知った優衣は、自ら兄・神崎士郎との対決に挑む。一方、そんな蓮がナイトに変身する姿を目撃してしまった少年・拓也は、仮面ライダーに憧れ真司のカードデッキを奪う。


男の子が出てきてライダーの面々をかき回して、
「あ。もしかしてこれ、ギャグ回だったりするんじゃない?」と期待してたら
靖子にゃん特有の、現実の厳しさを突きつけてくる回でした。ぐはぁっ!
(とは言え今回はさほどダメージ負ってないセーフ)

ともあれ。男の子と絡む蓮さんを堪能しまくる回でした。
アギト28話の、 涼くんと男の子の交流を思い出す。和む。

「教えろよ」と腕を掴まれブンブンされる蓮さん。

「(カードデッキを)返せよ!泥棒!」って叫ぶ拓也くんをからかう蓮さん。

極め付けが、あの笑顔である。
蓮さんの素の笑顔、初めて見た気がする。かわいい。

「(仮面ライダーが)かっこいいからに決まってんじゃん、自慢できるし」
っていう小学生らしい短絡的思考に対して、この笑顔のリアクションか!っていう。
蓮さんこども好きキャラかよ!って胸きゅんしてる。素晴らしい。

ライダーの戦いを目の当たりにした拓也くんを守るようにその手を握る真司くん。
そして同じように、拓也くんに寄り添う吾郎ちゃん。

吾郎ちゃんは小さい子と相性いいよな。
・・・とか思って見てたんだけど、実は北岡センセの戦いを見るのは初めてだったらしく、
誰かの手を握らずにいられなかったのは、吾郎ちゃんの方だったのかもしれない。

殺し合いを始めるライダー達の姿に怯える拓也くん。
北岡センセの戦う姿に、涙が止まらない吾郎ちゃん。
そして、ライダーがこの戦いにかける覚悟を、拓也くんに伝える真司くん。
この一連のシーンの真司くんの表情、すごく格好良かった。

今回は、第三者の目を通すことであらためて、
狂気じみたライダーバトルのシステムを再確認するという趣向かな。
思えば「みんなの笑顔のために」戦ったクウガ、「自分が生き伸びるために」戦ったアギトに続いて、
「自分の望みを叶えるためだけに」殺し合いをする龍騎ですよ。
すごいよねニチアサでアンチヒーローだよ。(真司くんはかろうじて違うけど)

「お前は、絶対誰とも戦ったりするなよ」
拓也くんに伝えた真司くんのセリフ。この意図がつかめない。
戦うことが悪じゃない、他人の声に耳を傾けず、自分を変えようとしないことが悪なんだよ。
しかし一方、変わらぬ自分を貫くこともまた正しくもあり、うーん難しい。

優衣ちゃん。
「もういや!そんなに戦わせたいのなら、私が戦うよ!私がライダーになる!」

全力で「そうだそうだ!」って拳をあげてる。

もうこれは、クウガ見ててすごく辛かったことの反動みたいになってるんだけど、
「俺が命をかけてお前を守ってやるから」っていう一方的な犠牲とか、
されてる方は全然嬉しくないから。
黙って見てるしかできない方が、辛いことだってあるんだから。そんな気持ちになってくる。

いや実際、戦う人の方が辛いし痛いと思うんだけど。
でも、だからって「何も知らずにただ守られていればいいんだよ」って決めつけられるのは
やっぱりおかしいと思うんだ。それは決して幸せではないと思うんだ。

さて。停滞しつつあるライダーバトルですが、
恵里ちゃんの病状も必ずしも安定したものではなく(蓮さんが泣くとか!泣くとか!?)
北岡センセの病気も進行しつつあるようで・・・。
そして次回はいよいよ、初見当時の私にもっともインパクトを残した
「え?この時間巻き戻しって何だったの!?」回ですよ。

いや、初見の記憶がほぼ残ってないくらい適当に見てたんですけど、
この回の意味不明さはすごい衝撃で。もう、私にとって龍騎の初見の印象って
「なんか超絶に訳わかんない話があった」が一番にくるくらい、「はぁ?」だったんです。
だからある意味、あの「時間巻き戻し」の謎を理解することが、
いま龍騎を視聴してる理由の一つだったりもするんですが。

まさかとは思うけど、 単なる「劇場版への予告でした♡」じゃないよね?ないよね?


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