ヒゲシロホソコバネカミキリ
本種はミズナラの朽ち木に産卵するため飛来しますが個体数が少ないため、レア度が高く人気があるようです。
2005.07.20 宮城県
福島の住まいを出発し、山形で虫屋N氏を乗せ、目的地である宮城県へ向かいます。う~ん。行くだけでも結構しんどい話です。しかしヒゲシロホソコバネカミキリはそれでも苦にならないほどお目にかかりたい存在なのです。
宮城県に入りしばらくすると
なんとも幻想的な空が・・・
うわあああ、、、空が虹色だ・・・
すごいキレイだ~。
写真を撮っている私の横でN氏が、
N氏「こういう空って何か悪いことが起きるんですよね・・・。」
、、、なんてことを言っている。
これから憧れの虫を探しに行くっていうのになんてことを言うんですか!
(次の日の新聞でみましたがどうやら「彩雲」という現象のようです。)
N氏に教えて頂いた採集ポイントに到着!
しかし天気は雨、雨、雨、、、かなりの雨。
「今日はダメ元でもがんばりますかー。」
と二人で原生林の中に突入。
確かにミズナラの朽ち木が結構ある。
う~ん、雨の日って虫はどんなとこいるんだろう?
と、一生懸命虫の気持ちになりながらミズナラの朽ち木をなめるように見回す。
と一本の立ち枯れの地上から3メートルほどの所に虫の影が・・。遠くから見た感じいつものキマワリっぽいけどなあ~。念のため採ってみよ。
ネットをそろりそろりと近づけ
、、、GET!
おおおっ!!!
なんとツヤハダクワガタが採れました・・・。
実は初GET。
立ち枯れに産卵しにきたのでしょうか。
このコがその時のツヤハダクワガタさん。
ヒゲジロ様を求めさらに奥へ進みます。
いい感じのミズナラの倒木、立ち枯れが結構あり真新しい脱出孔のようなのもある。
ああぁ、、晴れてたらいたかもな~、
なんてことをN氏とぼやきながらも立ち枯れを念入りにチェックしていく。
雨の日はヒゲジロ様はどこにいるのだろうか?
と考えながら探していくと、ふとこの間のオオホソコバネカミキリを思い出しました。
立ち枯れ周辺の葉っぱの裏でやり過ごしていたりするのかな・・・?
というわけで周辺の葉の裏も念入りにチェック&スウィーピングしていきます。
ガサガサと網でスウィーピングしていきますが雨のしずくをあびるばかりで何も網に入らず・・・ う~む。
あっ、なんかハチみたいなのがいる。でネットin。
オリョリョ?
なんとヒゲジロホソコバネカミキリが採れました!
こんな大物私に採れるなんて信じられない・・・
とりあえず恐る恐る、大事に大事に殺虫管の中に入れます。
その後はあまりのうれしさに森の中で我を忘れて喜びました。この時の喜びはホントに虫屋になってよかった~、と思う最高の瞬間だと思います。
その後ベテランN氏は脱出したばかり新成虫を2頭GET!さすがです。
私は1頭だけでしたがほくほく顔で家に帰りました。
次の日は晴天でN氏は一人で採集にいきました(私は仕事・・・)がなんと15頭もGETできたようです・・・。恐るべし。
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