まいにちはなたば

キレイな花、枯れた花、トゲだらけの花。
毎日いろんなことがあるけど、遠くから見れば、やっぱりきれいな花束だと思うよ?

入院のふりかえり

2010-10-14 13:48:10 | 日記
皆さんご存知でいらっしゃるとおり、
先月、エくんは『気管支喘息』で入院をしたわけなんですが

これが一体、どういうことだったのか!?
落ち着いて、よく調べて、私なりに考えてみました


【喘息】とは
発作性にゼイゼイやヒューヒュー(喘鳴)・息が苦しい(呼吸困難)
・胸が苦しい・咳がひどい、などの症状が繰り返しみられる病気で、
それらの症状は自然に、もしくは治療により軽快・消失します。


喘息を起こしている時の気管支はどういう状態になっているかといいますと、
・気管支平滑筋の収縮
・粘膜の浮腫
・分泌物の増加などの変化が起こっていると考えられています。
しかし、実際には、この3種類の変化が別々に起こっているわけではなく、
同時に、気管支の至る所で起こっています。


しかし。
実は、これらの変化は喘息ではない人でもみられることがあります。
それは、外界の変化(気温や気圧など)、
日内変動や異物の吸入や感染を起こしたときなどに
生体の防御反応として、同様の変化がみられます。

ところが、喘息のひとは、これらの反応が
わずかな刺激でが激しく起こる、という特徴を持っています。
このわずかな刺激で反応を起こすことを「気道過敏性の亢進」といい、
これこそが『ぜんそくの本体』なのだそうです

 
こうした反応は、発作が治まれば生理学的にみると肺機能は正常に戻るので、
喘息は「発作性の疾患」だと長い間考えられてきたのですが、
研究が進むに連れ、これは、間違っていることが明らかになってきました


何がわかってきたかといいますと
喘息は発作のある時だけ気管支に変化が起こるのではなく、
普段から、気管支の炎症が存在しているということが、わかってきたのです
この『持続する炎症』こそが「過敏性の亢進」を引き起こしている原因である、
喘息は、発作性の疾患ではなく、気管支の慢性の病気だと、
見方が大きく変わってきています。


それに伴って、喘息の治療も変わってきました
以前は発作時の対応や発作の誘因を取り除く事が中心だったのですが、
気管支の慢性の炎症に対しての治療が、重視されるようになってきたのです。

もちろん、喘息発作を引き起こす抗原からの回避は大切な治療ですが、
喘息症状の有無に関わらず、日常的に治療を行うことが大切だと
考えられるようになってきたわけです


‥以上が、主に成人の喘息で明らかになっている事実なのですが
小児の喘息も成人と同じなのかどうかは、まだ結論が出ていない、
というのが本当のところのようです。
しかし、発作時の対応だけではなく、日常的に喘息を管理する事に関しては、
異論はなく、従って、小児の場合も同じように治療を行うようです


ただ、もちろん、小児の場合は、
体の成長に伴って、肺・気管支なども大きくなっていき、
それに伴い喘息は成長すると治ってしまうことがあります

しかし、それでも、約1割程度の子どもは、
喘息を成人の年齢まで持ち越してしまうのだそうです


つまり
喘息発作を起こすたびに気管支では炎症が起こっているわけで、
その回数が多く、発作が重いとますます気道過敏性が高まります。
そして喘息を起こしやすい状態(過敏性を残したまま)で
成長してしまうことがあるのだと考えられています。


喘息の発病は、
1~2歳までは、風邪症状にゼイゼイが伴う状況が時々みられ、
2~5歳頃に咳や熱の症状なくゼイゼイが出現して
喘息と診断されるようになる場合が多いようです。
(→まさしく、エくんのケースやね

喘息の子どものうち2,3歳で60%が、6歳までで80~90%が診断されています。
その一方で喘息が自然に治癒していくのは、12~15歳頃で60~80%、
男子でその傾向が明らか‥なのだそうです



っとまぁ
以上のようなことがわかりました

今までの「風邪のときにゼイゼイいいやすい」ってのは‥。
「おかーさん、それを喘息っていうんですよ」
と、入院時にセンセイから言われちゃった訳ですけど

今までのは、本人は全然しんどそうじゃなかったけど
『小発作』と呼ばれるレベルのものやったみたいです

でも、今回は
「これは、救急に連れて行かないと‥
と、思わせられるくらい、とにかくしんどそうだったんです

具体的には、
・咳とゼイゼイがひどくて寝られない
・食べられない
・従ってぐったりしている
・おなかが呼吸のたびに大きくへこむ(陥没呼吸)
っていう、今までには見られない症状になったんです
つまりは、中発作と呼ばれるレベルのものに、
レベルアップしちゃったみたいですね


この中でも陥没呼吸ってのは、
「これは放っておいたら危険ですよ。
  おかあさん、よう連れてきはったね。
 (ちゃんと連れてきはって、よかったね。)」
と、夜の診察担当の先生から言われちゃったくらい、
非常に良くない症状なのだそうです

‥この症状が、
①朝、救急で吸入をして、
②処方された薬を、昼と晩に飲んで、
③夜の救急で吸入をしても、
④ステロイド剤の点滴をしても、
目に見えて軽快しなかったので、
(ゼイゼイが消えなくて、陥没呼吸もなくならなかったので)
入院  ということになった訳です


そして、日に4回のステロイド剤の点滴を始めると、
(実際には、いちいち針をつけたりはずしたりできないので、
 24時間『維持液』を点滴し続けていて、
 その液を日に4回薬剤に付けかえていました。
 つまり。救急で処置をしてから退院前日まで、
 エくんの右の手の甲には、点滴の針が入りっぱなしで
 点滴のルート(ひも!?)つきですごしていた訳です
 エくん、ほんまに、ようがんばりました
症状はぐぐっと良くなったのですが、
完全にゼイゼイが消えるまでの3日間、4回の点滴は続けられていて

このステロイド剤を止めるのに、またさらに4日もかかり、
(止めることが決まった次の日は3回→翌日2回→翌々日1回
 →退院前日は0回で、まる1日大丈夫なら退院、
 ということだったんです
入院が1週間になってしまったわけです


そして
上でつらつらと書きましたように

一度発作を起こしてしまった気管支っていうのは、
目に見える(音が聞こえる)症状が治ってしまっても、
表面の炎症は完全に治った訳じゃないって、ことなのね
(実際、いわゆる発作が治まったあと数ヶ月間、
 表面の炎症は続いているのだそうです

つまりは、次の刺激(エくんの場合はたいがい風邪)で、
またゼイゼイいうようになってしまいやすい状態がずっと続く‥
↑これこそが、一番いけないことのようで


退院後もずっと『喘息の薬』を続けて飲んでいるのは、
そういう訳‥だったことが、よぉく、よぉく、わかりました


そういや、タの肌もね
うっすら湿疹ができて、搔きむしりだしたら、
あちこちカサカサでぶつぶつだらけ‥
に見えるくらい、状態が悪くなっちゃうのよ
それがね?
やはり、ちょっと湿疹ぽくなってきたときにすぐにケアして、
掻かないようにして、体を洗う時もゴシゴシ洗ったりしないように‥と、
『きれいな状態を保つこと』が、『ブツブツ、カサカサ』の
一番の予防になるってのが、ここ数年で身にしみてわかってきたのよね

エくんは、これを気管支の表面で起こしてたんだ、と、そう理解しました

丈夫で健康な気管支になっていくよう、
面倒くさがらずにきちんと、
少なくとも半年~数年のスパンで考えて、
お薬を飲ませ続けたいと思います
‥の必要性が、いまさらですが、よぉくよぉく、わかったのでありました

最新の画像もっと見る

コメントを投稿