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 "O"thelloと"N"ikoliのゲサクどんブログ

グランドオセロ初体験

2006年08月10日 01時40分55秒 | [O]オセロ
全日本選手権の翌日、グランドオセロ名人戦に参加してきました。グランドオセロは一辺10マスの、一回り大きいオセロです。ずっと打ってみたかったので、全日本の翌日で疲れ果てていたとはいえ、非常に楽しみでした。その感想など、まとめてみます。

■中盤長い!
オセロは両者あわせて60手を打ち合いますが、グランドオセロは96手になります。なので、60手打ったあたりではまだ中盤が終わろうかという段階で、いつもと同じ気持ちで打っていると、終盤まで闘志が持ちません。しかも、盤面が広い分、打てる箇所が倍近く増えます。それを1個1個吟味していたのでは持ち時間が全く足りません。オセロの公式戦は大抵20分持ちですが、グランドオセロは30分持ちです。1.5倍の時間があるはずなのですが、この30分が非常に短く感じられました。悪そうな手はどんどん切り捨てて次の手を早く絞り込むことが重要なようです。とはいえ、一見悪そうなだけで実はすごくいい手、ということがよくあるのがオセロというゲームです(-_-;)

■オセロの定石ほぼ使えない!
オセロで覚えた定石を打ち進めていても、辺があるはずのところに辺はありませんので、そのまま打って辺を取ったつもりが実は中辺の横取りをやってしまっていた、なんてことになりかねません。ここちょっとオセロ打ちにとっては面白いところなのですが、そうでない方にはわかりませんね。辺の1マス内側のマスのことを中辺と呼ぶのですが、辺に石がない状態で中辺に自分の石が並ぶことを「中辺の横取り」といいます。一般的に悪手です。グランドオセロでは、オセロの辺の位置がグランドオセロでの中辺の位置に相当するので、辺を取るオセロ定石をグランドオセロで素直に打つと、中辺の横取りになってしまい、定石が悪手に一転する、という笑い話でした。辺に到達するまでのオセロ定石でも、辺がそこにあることを意識した上での手が多いので、あまり意味がないといえます。定石を外れる手であっても、形がよくなりそうな手なら積極的に打っていくべきでしょう。

■プレイヤーが少ない。。。
残念ながらグランドオセラーは非常に少ないです。今回のグランドオセロ名人戦は定員わずか24名の先着申し込み順で、3ヶ月くらい前から参加募集していたにもかかわらず、大会の1週間前まで募集が締め切られませんでした。参加したいと思う人はまだまだ少ないようです。でもこれは仕方が無いのかなと思いました。オセロは勝負が早くに決するのが長所の1つです。それが好きで、囲碁や将棋でなく、オセロを打っているという人にとっては、勝負が決するまでの時間が延びたグランドオセロは受け入れられないと思います。そうではなく、オセロの中盤の手の広がりが物足りないという人ならグランドオセロはもってこいなのですが、そんな人はなかなかいらっしゃらないでしょうね。。。

■石が小さい。。。
グランドオセロの公式盤はオセロの公式盤とほぼ同じ大きさです。同じ大きさの中に10×10のマス目があるので、石はどうしても小さくなります。「つまむ」という表現がちょうどいいくらいの大きさで、この点は大きな欠点だと思いました。オセロの対局は石を返す動作が一番多いので、その石が小さいとどうしても動きがチマチマしてしまい、グランドな気分には全くなれないのです。石の大きさはそのままで盤を大きくしてほしいですね~。ここを改善するだけでもプレイヤーは増えると思います。

長々と勝手なことを書き連ねましたが、結論として、グランドオセロは次の1手をじっくり考えたいオセラーにオススメです。いろんな可能性を吟味しながら自分の現在の形勢を維持できそうな1箇所を選ぶことに熱くなれる人にはきっと満足いただけるゲームだと思います。ちなみに私はまったくじっくり派ではありません。この盤の広さと新鮮さに夢中になれるただのミーハーオセラーです(*^-^*;