今日は友達と映画を見る約束をいいことに
一日休暇をとることにして
やっておかなければいけない手続きも
済ませることにしていた
急に冷え込んだと思ったら
昨日今日と季節はずれなくらいの陽気
3年生にもなると週末も模試やらなにやら
ゆっくり2連休があまりなく
進路が決まったところで
教習所にも通い始めたのが祟ったのか
娘が今朝になって発熱と頭痛
元来風邪を引いたり熱を出したりする体質でなく
発病 . . . 本文を読む
本当にいろんなことを話していた
少し前までの私は共通の話題はともかく
自分自身のことについては
聞かれても答えられず
どう答えたらよいのかわからず
曖昧なことばかりぼんやり答えていた
この一年ほどの自分の中の心境の変化から
伝えておきたい気持ちが
そこまで踏み込んで具体的に自分の話になった
彼への複雑な想いをうまく言葉にするために
ランダムに思いつくまま
それが全てそこ一点に繋がってくると . . . 本文を読む
本の中に懐かしい響きを憶える
映画の主人公の名前だということは初めて知った
『スージー・ウォン』
もう30年以上も昔のこと
高校生だった私がどのようにしてこのアルバムに出会い
エアチェックしていたのか全く憶えていないし
収めたカセットテープは何処へ紛れ込んでいることか
一週間でも徹夜で家捜ししない限りきっと出ては来ない
今でもその中のいくつかの曲の印象的なフレーズが
私の脳裏にしっかり刻 . . . 本文を読む
そうしてまたひとつ
この本を読んで気づかされた
私が性に対して傲慢であるということ
そういうことに生理的な嫌悪感があるのは
臆病だったり自制心だったりとかではなく
傲慢が故なのだと気づいた
女として見られたり邪な振る舞いに
悪寒が走るほど退いてしまったりするのは
つまりは誰でもよくない
どんな人でも好感を持てる相手とそうでない相手があり
同じ言葉や態度の受け取り方がその視点で随分と変わって . . . 本文を読む
こんな読み方はしたことがないのだけど
あまりに似ていて
思いつくまま挙げてみたくなる
デリバリー君へのテンションの下がり方と自己嫌悪
こんな経験はもちろんない
でもずいぶん昔のことを思い出した
あれから他の娘のように軽い気持ちで騒げなくなった
それでいて女友達の意見する仕方は私
“それでいいのよ 必ずプラスになってるから”
自分はできもしないくせに
人にはそんなことをよく口にする . . . 本文を読む
『あんまり似てるからおまえが書いたのかと思った』
彼に言われるくらい私の心情に符合するものがある
『なんだっけ小指にする指輪』
「あぁ ピンキーね
ほら これ買ったの」
手にとって透かし見ながら
『これを買うんだよ
そして小指にはめたって なんか聞いた話だなって』
「ふぅん」
『まぁ いろんなところでおまえを見つけるから
読んでみたら?』
そう薦められた本を読み終えた
今私が置かれ . . . 本文を読む
男は と彼の持論で
20代30代は頭の中の大半がSEXでいっぱいだけど
40代になると少し余裕が出てくる
後半にもなればそういう邪念がむしろ鬱陶しいものになって
本を読みたいとか絵を描きたいとか
もっとほかのことを大事にしたくなるのだそうだ
でも完全肉食系の彼は
やはり男の価値はSEXにあるということになる
私がどんなに彼のことを想っていると言っても
身体の繋がりの方に重きがあると主張する
こ . . . 本文を読む
たった二行のそのメールで
彼の想いを噛み締めることができる
少し間をおいた返信であることで
さらにその一言は
全てが集約された彼の気持ちとして私の中に響く
そう意図して選んだ言葉ではないかもしれない
でも勝手にそう膨らませて喜んでいる
彼の言葉はいつも私の期待を孕んでしまい
どうとでも取れるのに
収まるところが決まってしまう
並び立てられた私の言葉たちは
いつもその一言で空回りする
. . . 本文を読む
こちらで逢った後も
彼のところに行った後も
余韻が残るに任せて彼にメールを入れる
返ってくることもあれば
返ってこないこともある
自分の気持ちを押しつけて来た上に
さらに注釈を付けるようなメールだし
“そんなこと”とする彼のことだから
返信がなくてもいいやと思っていた
事実あるときにはその日のうちに
一行二行のメールが返ってくるのだけど
何もないから“やっぱりね”
7月に逢ったとき
私は . . . 本文を読む
会話の糸口がすぐに言いたい処へ繋がるべくもなく
私は自分のこれからの夢を話していたはずなのに
話すつもりではなかった夫との話になってしまった
『その中にご主人はいないの?』
「夫はいないの」
と答えてしまった
そしてこの10年余の葛藤をぼつぼつと
結局全て話していた
でも
『おまえはよくがんばってきたよ』
そう言われた時
彼にそう言って欲しかった自分に気づいた
そういう個人的な話は今まで . . . 本文を読む
何度迎えても
こう清々しい気持ちを持てる朝にはなり得ないと思っていた
卑屈に近い複雑な想いもさながら
ひとりで迎える朝への感傷も
逢いたい半面 その日が近づくと急に
“行くのやめようかな”と思ってしまう要因だった
何年経っても心に絡み付いて離れなかった
彼と過ごす時間の中での緊張の糸が
やっと私を自由にして
彼を見送る自分さえが今までとは違って優しい
気持ちのいい朝だったよ
モーニ . . . 本文を読む
話したかったことを素直に口にできず
逢うたび機会を伺ってはやっぱりだめで・・・
だから今回はどこへも行かず
ずっとふたりで過ごしたいと言い置いた
いつもより少し広い部屋を取っておいてくれたのは
気にしてくれていたからだろう
それでも
『ほんとに食事に出ないつもり?』
と念を押された
“どうして部屋に籠もっていたいか”
を話すことがきっかけとなって
言いたかったことを少しずつ
そして素直に言葉 . . . 本文を読む