娘が修学旅行に出かけた
夫と集合場所まで送っての帰り道すがら
突然なにを言い出すかと思えば
ぽつんと
「おまえの親はやっぱりすごいよ」
『そりゃ 私の親ですからね』
「ほんとにそう思うよ
おまえとあいつはそっくりだから」
夫は娘が大事で心配でしかたない
下の子供たちも同様にかわいいのだけど
やっぱり長女は特別で
どこにでもあることだろうけど
どうしていいかわからなくなるらしい
長女は少 . . . 本文を読む
なにから書いたらいいのだろう
心の中に溢れるモノを書き留めるとき
言葉への変換を試みなくては
こうして文字にすることが出来ない
灰谷健次郎は
彼女の薦めで『兎の目』に触れたところから
どんな人なのか
どこからこの深い話が生まれたのか
そういった興味をそそられる存在だった
そして図書館で彼の著書を検索し
他の作品にも触れてみようと思った
タイトルがアタマを離れない一作は
何故かこれを読んでか . . . 本文を読む
ついさっき猪瀬直樹氏の
三島由紀夫譚 『ペルソナ』 を読み終えた
あとがきの部分に共感を覚え
書き写しておこうと思う
読書をする者たちにとっては、
常に〈意識〉が自己を客体化させてしまう
打ち消しても打ち消しても、
醒めた認識者の視線を追い払うことは出来ない
それをふつうのことと三島は考えなかった
僕たちは、しようがないじゃないかと
いつのまにか納得してしまうが、
. . . 本文を読む