なんでも評論家

さまざまな分野についての評論・エッセイ等を書き綴る。
(大切な目を傷めないために、一定時間ごとに目を閉じましょう)

性的話題

2008-07-05 | Weblog
 酒井あゆみの書評。

 酒井あゆみという、元風俗嬢でAV女優でもあった風俗ライターの本を読んだ。底辺層が多いらしい斯界にしては、文章はちゃんと書けており、編集者が手直しした可能性もあるが、問題はない。
 だが、風俗嬢のインタビューも含めて、知性がさっぱり感じられない。普通の女の子や高学歴の女の子も参加するようになっているというような報道がされるが、やはり少数派だから話題になると考えるべきだろう。消費者金融に借金があるなど、問題を抱えている場合が多いらしい。





 女性の立ち小便は普及するか?

 動画サイトでエロ関係を検索していたところ、女性の立ち小便用の容器が開発販売されているという内容らしき動画を発見した。原語がそのまま理解できるほどの語学力はないので断定できないが、オランダかどこかが開発して販売しているらしい(上図)。その理由とは、
1女性用便器は不潔で、前に使った人が気になって便座を紙で拭いたりして使用するらしく、男性のように立って小便すればこうした問題は解消する。
2屋外でのイベント時など、簡易設置型のトイレだと、女性は長蛇の列になって時間がかかる。立ち小便にすれば待ち時間が短縮できる。
3立ち小便できれば、女性も屋外での行動範囲が広がる。





 容器は、紙製の細長い形をしたもので、行為中に先端の穴からそのまま便器の中に流すことも可能のようで、使用後はゴミ箱に捨てる。これが普及するかどうかは、使用後に周囲が汚れるかどうかが鍵を握ると思う。私は女性ではないので、実際にどのような感じになるのかはわからない。欧米でどこまで普及しているのか知らないが、向こうのことを何でも進んでいると考えて、事あるごとに、「福祉先進国の北欧では、、」とか、「環境先進国のドイツでは、、」といって持ち上げる国内の左翼、フェミニストの女性らは、女性の立ち小便の容器を普及しようという運動はしないのだろうか? 

 雄しかいないブチハイエナの世界

 ブチハイエナはじつに奇妙な特徴があり、母親の胎内で多量の雄性ホルモンを浴びるため、雌の生殖器が雄化しており、オスの陰茎と見分けがつかないほどに肥大長大化した陰核をぶらぶらとぶら下げているのである。外観はそっくりだが、雄の陰茎がやや長めで細く、亀頭部が尖っており、雌の亀頭は丸いらしい。興味深いのは内性器の構造で、雄性ホルモンの影響で左右の陰唇が癒合しており、膣が前部に移動して途中で尿道に合流しており、雄の尿道と同様に、陰茎様の陰核内部を尿道が通って先端の亀頭に開口しているのである。人間の女胎児も、何らかの理由で胎内で多量の男性ホルモンを浴びると、生殖器が男性化し、早期であればあるほど、男性ホルモンが多いほど男性化が強くなり、一番極端な男性化は、ブチハイエナのメスとほぼ同じで、完全に癒合して陰嚢化した陰唇部と陰茎のように長くなった陰核に内部を尿道が通っているのである。膣は尿道に合流しており、発見次第すぐに手術することになる。
 これは、人間の女性仮性半陰陽の最重症例で、ブチハイエナのメスもこれと同程度まで雄化している。



 ブチハイエナはいろいろと面白く、メスのほうが体が大きいうえに攻撃的で、すべての雄よりも順位が上ということらしい。あらゆる動物中最も獰猛で凶暴かつ攻撃的で、出産後仔獣はすぐに殺し合いを始め、どちらかが死ぬまで攻撃は終わらないということだ。誕生時にはすでに犬歯が生え揃っており、すべてメスのほうが大きくて攻撃的なので、そのままだと雄の仔ばかり死んでしまいそうだが、仔が雄と雌という組み合わせのときは争いは起こらないらしい。これは雄の絶滅を防ぐようプログラムされているからかもしれない。というわけで、すべての動物中最も獰猛で攻撃的なのは、ブチハイエナの雌だということになる。まさに、「男の中の男」ならぬ「雄の中の雄」という形容がぴったりだ。
 なにしろ、よく知られるように、獲物の捕獲率はライオンよりもずっといいし、角と爪以外は全部食べてしまうので無駄もない。雌を雄化することで肉食獣の理想に近い状態を実現しているが、大きな代償を支払ってもいるのだ。

 まず生殖器の雄化から、「交尾と出産はどうなっているのか?」という疑問が浮かんでこないだろうか? メスの陰茎化した陰核は、弛緩時でも15~20cmくらいあり、こんなに長い先端にある亀頭に開いている尿道口から挿入するのである。まさか交尾時に雌も勃起して交尾するというわけでもなさそうだ。どうやるのかというと、交尾の準備態勢に入ると、長くてぶらぶらした陰核を体内に引っ込める筋肉が発達しており、下品な言葉で申し訳ないが、いわゆる脱肛のような状態になるらしい。それにしても、自分よりも身体が大きくて攻撃的で獰猛なメスを相手に交尾したくなる心情とはどんなものだろうか? という疑問も沸いてくるが、交尾に入るとふだん獰猛で攻撃的なメスがおとなしくなり、オスに従順に従って交尾の体勢に入るらしい。
 ブチハイエナの出産は凄い。なにしろ、尿道から仔が産まれるのである。進化の結果、ブチハイエナの尿道は幅が3cmくらいまでは拡張するようにできているらしいが、それでも胎仔が通るには狭過ぎ、しかも皮肉なことに、テストステロンは胎仔の成長を促進させるため、出産時のブチハイエナの胎仔の母体に対する比率は、他の哺乳動物と比較して大きいのである。このため、ブチハイエナの出産は困難を極め、分娩は1日以上に及ぶこともあり、あまりの苦痛のために気絶することもまれではないらしい。とくに初産はたいへんで、陰茎のように長い陰核内の尿道に胎仔が到達すると風船のように膨らみ、先端の開口部に達する前にばっさりと裂けてしまうらしい。このことによる出血か感染によるものなのか判然としないが、初産後の約2割は絶命してしまうということだ。産道が長いために体外に到達する前に緒が切れてしまうため、初産仔はほぼすべて窒息死してしまうようだ。この、いわば拷問の出産に耐えて生き延びることのできたメスだけが群れのリーダーになれる可能性を持つ。いったん裂けた亀頭と尿道はふさがることはなく、このため、出産後のメスは、陰核を見ればメスということがすぐに判るそうだ。

 男にも少しは分かるブチハイエナの出産の痛み!

 「男に出産の苦しみは絶対に分からない」と言われるが、おわかりのように、ブチハイエナの尿道出産だけは例外であり、不幸にして、結石を排出したりカテーテルや内視鏡を挿入した経験のある男性には、ブチハイエナの拷問出産の苦痛のほんのわずか程度なら理解できる。というか、こうした尿道の苦痛を極限化したのがブチハイエナの出産の苦痛だと考えればよかろう。なにしろ、亀頭という、最も刺激に敏感と言われている身体部位が、内部の尿道から引き裂かれてしまうのである。
 ブチハイエナの出産の苦痛など知りたくないし、幸いにしてまだ筆者は経験していないが、それにしても、このような無茶な出産で母親が死のうと、そんなことはおかまいなしに世代交代されていくということだ。
 分かりやすく言えば、オスが出産するようなもので、男が出産すると死んでしまうとかいう俗説があるらしいが、ほんとに死んでしまうというわけだ。それにしても、2割しか絶命しないというのはすごいことで、これだからメス、というか母は強しということなのか。むしろ驚くべきことなのかもしれない。

 ブチハイエナの世界はゲイか?

 こんなことを書くと男性同性愛者にたいして失礼かもしれないし不謹慎でもあるので、ご不満のある方は遠慮なく批判してもらってかまわない。が、あえて書かせてもらう。
 男性同性愛者は、しばしば肛門性交をするらしいが、いくら変態性の強い人間でも、まさか尿道に陰茎を挿入する尿道性交をしたひとはいないだろう。尿道オナニーというのはあるらしいが、これは細い棒かせいぜいカテーテルを挿入するというもので、女性にも尿道オナニーをするひとがいるらしい。ブチハイエナ以外の尿道は細くてとても挿入できないが、それが可能なブチハイエナは、同性愛的性交の理想に近い状態を実現できているのではないかと考えることができそうなのだ。
 男性と女性、というか哺乳類の雄と雌とは、性感の不一致が甚だしく、医学書によれば、陰茎の亀頭部は身体の中で最も敏感な場所であるのに対し、膣壁は最も鈍感な場所のひとつなのだそうだ。女性の刺激に敏感なのは陰核亀頭部であり、ここは性的に興奮してくると引っ込んで見えなくなってしまうらしい。陰核亀頭を直接刺激できないため、女性はオーガズムに達しにくく不満が残りやすいと指摘されている。
 尿道オナニーからも想像がつくように、とくに男性は尿道と性感とは深い関連があり、射精時の尿道を精液が通過する感覚と性感とは深く関係していると感じられる。生殖器が雄化しているブチハイエナのメスは、尿道オナニーのような交尾をしているわけだ。メスは射精こそしないものの、他の哺乳類の雄に近い性交感覚を得ているのではないか。男に女性の性交感覚が分かるはずがないが、ブチハイエナに関してはこれについても例外であり、尿道にカテーテルその他を挿入する尿道オナニーをしてみるといい、これがブチハイエナのメスの交尾の感覚である。尿道が感染症を起こす危険があるので、避けたほうが好ましいが。
 それだけではない。雌雄がほぼ同じ生殖構造をしていてなおかつ交尾ができるのだから、メス同士、オス同士でも交尾できそうだ。しかも通常の交尾とほぼ同様に。

 ブチハイエナの逆、つまり雄の雌化というのはどうなのか? ということに興味が沸いてくるが、これについて述べてみる。
 雄としての生殖能力、孕妊力を保持したまま雌化するというのは、すくなくとも哺乳類では困難か不可能のようで、理由はふたつある。

1雄としての生殖能力と生殖活動のためには、一定以上の雄性ホルモンが必要である。
2高濃度の雌性ホルモンは、造精機能を破壊してしまい、回復しない。

 性染色体が男性型のXYで身体が女性へと成長してしまうものに精巣性女性化症候群というものがある。正常な精巣があり十分な男性ホルモンを分泌しているが、男性ホルモンの受容体が機能しないため、前立腺が発達しておらず、内外の生殖器も女性化しているため、孕妊性はない。
 これらにより、正常な雌と雌化した雄によって構成された、一見メスばかりに見える種というのは、すくなくとも哺乳動物には存在しない。
 が、性染色体が男性型のXYで、生殖器を含む身体が女性型へと成長するXY女性というのが存在し、妊娠・出産・授乳も問題ないらしい。これは、Y染色体内にある、性腺を精巣へと分化させるSRY遺伝子が何らかの理由で機能せず、卵巣へと分化してしまうと考えられているもので、動物の中には、XY型のメスの比率が増えて、しかもXX型のメスよりも多産だというのも存在するらしい。
 XY女性の特徴を列挙すると、、、

1長身である。
2骨格がややがっしりしていて骨太である。
3胴体が短く手足(腕と脚)が長い。
4自己免疫疾患に罹りにくい。
5女児が男児の倍の確率で産まれてくる。

 欠点、というか弱点は、、
1XY女性自身も妊娠する胎児もともに、死産や流産になる危険が高い。
2伴性劣性遺伝病を発症する危険が高い。

 なぜXYメスが多産なのか、その理由(というか機序)は不明であるが、XY女性が多産なのかどうかは不明である。まだSF的であるが、XY女性の比率が増えて、従来の男女とXY女性という、3種類の性別によって構成される社会が到来する可能性はある。これには、いくつかの利点がある。

1XY女性は、女児を男児の倍の確率で出産するため、人口の女性の比率を高め、これが生産性の向上や社会的負担の軽減に寄与し、女の子を欲しがる親にとっても貴重な存在となる。(XY男性とXY女性との間には、XX女性、XY女性、XY男性がほぼ等比率で産まれる。YYという組み合わせは、受精卵が成長せず産まれてこない)
2詳しい説明をすると長くなるのでここでは省略するが、女性ホルモンはむしろ男性に適しているのである。男性の生殖能力を維持したまま体内の女性ホルモン濃度を増やすことはできないが、XY女性であれば、性染色体が男性のまま女性ホルモン濃度が高まり、これがXX女性よりもさらに好都合に働く。男性はXYという異型の組み合わせなので自己免疫疾患に罹りにくく、このことに高濃度の女性ホルモンという要因が加わってXY女性が長寿化する。
3逆に男性並に伴性劣性遺伝病に罹りやすいが、同時にこのことは、本人が有するX染色体に異常がないかどうかがそのまま症状になって現れてしまうということであり、頑健で能力の高い優れたXY男性と健康で高能力のXY女性との間でXX女性の子供を作れば、通常の女性と男性との間で産まれたXX女性よりも優れた資質を持つXX女性が誕生することが期待できる。
4XY女性とXY男性という組み合わせでは、両親に伴性劣性遺伝病が発症していなければ、生まれる子が発症したり保因者になる危険がない。
5長身で胴体が短くて手足が長いという、スーパーモデルのような体型をしているため、恰好良い。
6SRY遺伝子の不稔ということ以外は通常のXY男性と同じ遺伝情報を有しているので、性差に関していくつもの知見が得られることが期待できる。

 これまでのを整理してみると、

・メスがメスとしての生殖能力を保持しつつ身体を雄化させるということは、問題が少ない。人間でも、男性ホルモンに対して卵巣は比較的耐性がある。その極端な例がブチハイエナのメスであり、通常の哺乳動物のメスよりもはるかに高濃度のテストステロンが循環している。
・この逆は困難か不可能である。男性ホルモンが不足し女性ホルモンの濃度が高くなると造精機能が破壊されてしまう。
・XX型の男性やオスは存在するが、孕妊性はない。これは、SRY遺伝子がX染色体へ転座したものと考えられている。身長が低く骨格が華奢である。X染色体が2本あると造精機能を失うのと、Y染色体には造精機能に関する遺伝子があり、X染色体だけでは精子を作ることができない。
・XY型の女性やメスは、孕妊性もある。XYメスが多数になった動物では、XYメスのほうが多産であるというのは興味深い。メスがオス化すると、オス以上に雄的になるのと対照的である。
 要するに、XXの雌が雌の生殖能力を保持したまま雄化するのは可能だが、性染色体がXXで雄の生殖能力を獲得することは不可能であり、
 XYの雄はこの逆で、雄としての生殖力を保持したまま雌化することは不可能だが、性染色体がXYで雌の生殖能力を獲得することは可能である。というか、獲得するというのは正しくなく、受精卵はそのまま放置しておけば性腺は卵巣へと分化するようにできており、卵巣への分化を誘導する遺伝子は存在しない。

 別項で取り上げるが、今後は女性の数を増やして男の数を減らしていくべきではないかと考えている。その手段の一つとして、XY女性の人口を増やしていくというのが挙げられる。もっと手っ取り早く、男女の産み分け技術を普及させていくというのもある。女の子の人気が高いので、自然と女性の比率が高くなるだろう。

 ブチハイエナに於ける、雌の雄化という戦略は、全動物中最も攻撃的で獰猛で凶暴な、言ってみれば肉食獣中の肉食獣とも呼べるべき存在を生み出した。ライオンを百獣の王と呼ぶが、むしろ獣中の獣はブチハイエナであろう。
 文明社会が進展するほど、筋力、攻撃性、闘争本能といった男性的な要素の社会的価値は下落し、女性的な資質や能力の価値が上昇していく。このような状況の変化に対し、ではブチハイエナのメスをあべこべにして、男の生殖能力を保持したまま身体を女性化するというのは不可能である。が、性染色体が男性型で性腺からホルモンから身体特徴まで、すべて女性に分化成長するXY型女性なら可能であり、現実に存在する。ここには雌雄間の非対称性が存在するようである。XY女性が多産なのかどうか不明であるが、女の子を倍の確率で産むなど、考えようによっては通常の女性以上に女性的であると言えるかもしれない。実現の可能性からいっても、ブチハイエナよりもずっと優れている。生命を危険にさらす拷問の尿道出産はないし、出産は大変だろうが、それは通常の女性がたいへんなのと同じである。安産度と身長とは正の相関があるため、むしろXY女性のほうが出産は楽かもしれない。

 ブチハイエナの進化の必然性について

 もちろん最初から雌が雄化していたわけではなく、大昔は通常の雌と同じだった筈だが、突然変異によってテストステロン濃度の高いメスが生まれたのだろう。テストステロンの濃度が高くなると攻撃性が亢進して身体も大きくなるため、狩りをするのに有利になり、群れの内部でも優位になりやすい。ということはそれだけ子孫を残しやすくなるというわけだ。この自然選択が何世代にも渡って繰り返された結果、とうとう行き着くところまで行き着いた。つまり、雌の雄化がこれ以上進まないという形態にまで辿り着いたのだろう。人間で言うと女性仮性半陰陽の最重症例に相当するが、奇形や障害も場合や状況によっては進化になり得るということなのだろう。人間の二足歩行と大脳の大型化も、野生動物を基準にすればある種の奇形かもしれない。事実、サバンナに生息する肉食獣としては最も完成度が高い。まさに「事実は小説よりも奇なり。」という典型で、最も奇妙な生物のひとつであることは確実だ。最初からいきなり現在のような完全に雄化した雌へと突然変異したというのは不自然だから、最初は陰核肥大と膣の開口部の前方への移動くらいで、膣口と尿道開口部が合流するくらいまでは容易に進化が進んだのだろう。そこから先は膣と尿道の合流による出産後の尿道破裂という代償を支払わなくてはならなくなってくるから、かなり難儀しただろう。それにもかかわらずそこから先へと進化が進んだということは、いかにテストステロンによる攻撃性の亢進とそれに基づく狩りの効率化の威力が大きかったかということを示しているのだろう。すべての雄を支配下に置いてやりたい放題のごとく君臨しているが、出産後生き延びることができたとしても尿道は裂けたままで一生治らない。当然常時痛むだろうし、尿には塩分があるので排尿のたびに沁みるだろう。その後の出産はもちろんのこと交尾も苦痛だろう。当然のことながら、男性ホルモンというものは雄の生殖器のためのものであり、雌のためのものではない。ブチハイエナのメスはその掟を破ってしまったというわけだ。とはいうものの、前述のような自然界の法則は変わらないので、そういうことをすれば当然何らかの「不具合」が必然的に発生するのだ。これだけの代償を背負わされていることを考慮すれば、意外とブチハイエナの世界は雌雄平等なのかもしれない。下位の雄が餌が得られなくても骨を食べればいいし何とかなるだろう。雌の凶暴さも、これだけの受難を運命付けられていることの叫びだと解釈することも不可能ではないような気もする。



 これは女性仮性半陰陽の中程度の症例で



 これは正常な女性のものだ。

 『切ってはいけません!』の書評

 仮性包茎こそが正常である。ということは別の場所でもしばしば書き込んでいることだが、いまだに常時亀頭部が露出していることこそが正常であると考えている人が少なくないみたいだ。中には、自分の息子の包皮を切除すべきか? という母親からの相談まであり、あまりの知識不足に驚いてしまう。包皮には亀頭を保護する役目があるだけでなく、なにより、亀頭に匹敵する、最も刺激に敏感な性感帯のひとつなのである。女性の小陰唇に相当し、自ら、あるいは自分の子供の小陰唇を切除するようなものなのだ。

 デカマラギネス

 対身体比率で最も陰茎が長いのは鳥類の一種にあり、人間に例えると全長が3mくらいあるらしい。図示するとこんな感じだ↓






 こんな動物が現存するということ自体が驚異だ。遠い将来、遺伝子操作によって陰茎長の軍拡競争が行われるようになっても、これほどまでには長くはならないだろう。


 性別適合手術への提案

 いわゆる、「性同一性障害」については、いささか腑に落ちない点を感じるものの、当事者でもないし医療関係者でもない自分が口出しするのは無責任であるし、当事者を不快にさせてはいけないので自重するが、上述の事情から考慮すると、現在行われている性別適合手術は、不自然であり自然の摂理に反していると考えられるのだ。
 現在では、受精してからしばらくの間は男女間に生殖器での差異はなく、その後それぞれの性へと分化していくということは比較的知られている。

 陰核─陰茎亀頭
 スキーン腺─前立腺
 陰唇─陰嚢
 子宮─前立腺小室

 このような対応関係にあり、もともとは同一の器官からそれぞれへと分化して出来たものだ。

 男の膣はどこへ行った?

 では、女性の膣に相当する器官はどうなってしまったのか?




 これについては上図をご覧いただくと納得してもらえると思う。一番上側の図が陰核肥大症の女性の生殖器で、下に行くほど男性ホルモンの濃度が上昇し、それにさらされた時期が早くなってくる。お分かりのように、胎児期に高濃度の男性ホルモンにさらされると、膣の原型がどんどん前方へと移動していき、最終的に尿道に合流してしまう。それに対応するように、左右の陰唇が癒着して陰嚢化する。子宮と膣上部と卵管は、抗ミューラー管ホルモンの作用によって退化消失し、その一部は前立腺小室という形で痕跡化する。ということは、男性の尿道こそが女性の膣に相当する器官であり、ブチハイエナのメスが尿道を通して排尿も交尾も出産も行うのと同じことだ。
 とすれば、男から女へと性別適合手術を行う場合は、尿道を拡張して陰茎が挿入できるような処置を行い、下の図のような恰好で性交が行えるようにするのが自然の理に叶うのではないかと考えられる。これはブチハイエナの交尾と同じである。このようにしたほうが手術も少なくて済むし、術後の負担も軽くなるだろう。
 手術というものは人為的に大怪我をさせるようなものであり、しないのが最適であるはずだが、やむを得ず行う場合も、できるだけ少ないほうがいいのだ。陰茎を切断して股間に穴を開け、そこに陰茎の反転した皮膚を埋め込み、術後は激痛を伴う拡張行為を続けていかなくてはならないらしいが、考えただけで怖いし痛々しい。 それどころか、結腸を移植して膣の代用にするというのもあるそうで、ここまでくると拷問のような印象さえ受ける。不謹慎なことを書いて申し訳ないが、肛門性交を連想してしまう。





 理想的なのは、尿道拡張の医療器具だけで尿道性交ができるまでに拡張できるようにすることだが、そんなことをしようとすれば、ブチハイエナの尿道出産のように陰茎が裂けてしまうだろう。手術で尿道を切開することになるが、なんか痛そうだ。それでも、現在行われている怖くて痛々しく、術後の出血や化膿や壊死の危険の高い手術よりもずっと危険は少なく、何よりも可逆的である。「そんなのはいやだ!」という女性(?)は今行われている従来式の施術を受けてもらうしかないが、私は断然この方法をおすすめする。「それなら、ちんちんが生えた女性じゃないか。」と反論されると困るが、それは、極端に上付きの膣と巨大な陰核を持った女性として納得してもらうしかない。尿道性交がどんな感じなのか知らないが、すくなくとも陰茎反転術や結腸を利用した膣よりかは感度は良い筈だし、Gスポットに相当する前立腺だってある。ただし、前立腺はかなり奥にあり、しかも手前で急激に曲がっているので、挿入した亀頭部で前立腺を刺激するのは難しそうだ。カウパー腺液が愛液の代用となることも期待できる。立ち小便もできるし、はたして勃起できるのかどうかわからないが、自分で男性器を挿入することも可能かもしれない。
 術後に期待していたのと違うことを知って落胆することもなさそうだし、死亡したり自殺してしまう危険性も少ないだろう。しつこいが、そもそも本来手術というものはそれ自体に何か有益なことがあって行われるのではなく、しかたなくやるものなのだ。すくなくとも身体的には有害無益なものなのだ。

 どうしても陰茎を切除しないと気がすまないというひとは、 下図のような施術をし、尿道を尿洞化して膣の代用として使用するのがいいだろう。こうすると膣が短くなってしまい、男性の尿道は途中から曲がっているので挿入しにくくなるという問題が発生しそうだ。これを外科手術で改善できるのかどうか知らないが、できればしたほうがいいだろう。この方式の利点は前立腺を刺激しやすくなるということだ。



 何じゃ?



 ということだそうだが、それなら、排尿もオーガズムの一種ということになってしまいそうだが・・


 


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