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再び アスペルガースペクトラムについて

2010-01-10 23:32:10 | きみと遠い目の語り事
何時もの朝
何時ものように日常が始まる
変化が予測の範囲内であれば
その日はいい日だ

今日 本を物色しに新しく開店した本屋へ行ってみた
文庫本なのに 具体的臨床例が載っていた

岡田尊司著
その 内容をピックアップさせて頂く

ここに記載されてる臨床例は 自分の子供の頃に符号する
まるで自分のことを書かれてるみたいだった
一部を引用させていただく

積極奇異型
「もっとも典型的なアスペルガー症候群のタイプである
 対人関係や社会活動において、積極的な印象を持たれることが多い
 好奇心や周囲の出来事への関心は高く 自分から頭を突っ込もうとする
 そうした積極性は、相手の事情にはお構いなしのところがあり
 節度や 常識的マナーというものは眼中に無いので
 どはずれた行動に出て、相手を面食らわせることもしばしばである。
 
 
 自分(何かに夢中になると周りの景色が見えなくなり 音も聞こえなくなる
    プラス面では非常に集中力が高い 
    だが 本に夢中で母親の声が耳に入らず
    わざと返事をしないの? 人を無視してはいけないと よく怒られた
    当人の俺は呼ばれれた声がまったく聞こえないのだから
    何故怒られたのかわからず ????だったことがよくある
    大人になっても アポイントをとらず 突然人を訪ねては顰蹙をかう
    思いつくとすぐ実行 
    が 
    相手の都合や後先のことはほとんど考えていないので
    ズレまくって よく恥をかく事が多い)
    
 無口などころか、おしゃべりで、理屈っぽく
 口が達者な傾向が見られるが
 相手と交互にコミュニケーションをとるというより
 一方的に質問を繰り出したり、知識をひけらかしたり
 自分の興味のあることをしゃべり続ける。
 相手がそれに対して何かを言おうとしても、なかなか言わせてもらえず
 せっかくコメントしても、それに対する反応は乏しい。
 相手が何も言わなかったかのように、又自分の話を再開するという具合である
 何気ない会話や気のおけないおしゃべりをするということがにがてである。
 
 自分(ただのおしゃべりは苦手であったし 必要なければ黙ってる方が楽だった
    誰かがしゃべってるのを聞くのは飽きないし 
    人と人との感情のやり取りにも興味はあった
    子供なりに人の行動を観察し仕草を学ぼうとしていたのは確かだ
    だが 相手が自分と共通の趣味とか好みが似てるとわかると
    嬉しくなって 嬉しいあまりに夢中になってしゃべる
    ふと気がつくと相手はシレーっとした顔をしてることがままあった
    何時も すべった事に気づくのが遅れる
    大抵は後の祭り 友人に成り損なう

    また 近づいて来る人は沢山いたが
    こんな自分であるので 友情は1ヶ月から1年ほどで消え去る)
    
 小さい頃は、ユニークで面白い子と見られてるが、年齢が上がって、
 周囲は次第に奇異な目を向けるようになる。
 本人もそれを自覚するようになり、
 ある時期から、自分を抑える傾向が強まることが多い。
 中学頃を境に、以前ほど積極的でなくなり
 おとなしくなっていくということが見られやすい」

 自分(ユニークだったとは思わないが目立つ子だった
    中学の時 いろんな事が面倒になり
    学校をサボるようになり 札幌の街をただふらふらしていた
    公園で学生服のままタバコをふかしながら文庫本を読むのが好きだった
    その頃はもう背は176センチあったし体重も65キロ
    ちょっかい出してくるやつはいなかったが
    その代わり 寄ってくる人はいなくなった
    たまに来たのは 水野組のやんちゃ坊主たち
    こなくてもいい奴が 寄ってくるのみだった
    しかし人が寄ってこないということは
    自分ひとりで好き勝手なことが出き 気を使わくて済む
    それに気がついたらこんな楽なポジションはない
    それ以来他人は観察するもので 
    一緒にいるものではないと思うようになった
    仕事の人間関係はとても楽で
    相手の性格さへ読めれば思うように動かせたし 
    また 無駄な感情的軋轢は発生する前に消滅させた
    
    もしこれを若い方が思い当たる方が読んでたら

    このアスペルガー症候群であっても
    仕事には何ら差し支えはない
    個人的お付き合いはかなり困難であるので
    無理はしない方がいい
    自分は英文科であったので何の取柄もないが
    こうやって64年間生きてこられた
    思うに 
    コンピュータ プログラミング 医者 法律 会計 設計 研究者 
    開発者 理工系 自営 職人 スポーツなど
    チームワークではなく 一つのことにじっくり取り組めば 
    個人の能力次第の職業が向いていると思う)

        


スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツを筆頭に
シリコンバレーの住民たちに多く見られる
著名な人では ジョージ・ルーカス エジソンやアインシュタイン
哲学者のウィトゲンシュタイン 文学詩人のフロベールやイエーツなど 

これは遺伝性が強い脳の機能障害だ

扁桃体が異常発達した後萎縮する

扁桃体は 表情を読み取ったり
顔を区別したりする社会的認知において
中心的役割を担ってると言う
ここを傷つけると社会生活がうまくゆかなくなり
孤立しがちになり 同じ行動を繰り返すようになる

心や共感性を担うのは内側前頭葉
システムや物を扱うのは外側前頭葉である

普通
男は外側前頭葉が発達し
女は内側前頭葉が発達している
アスペルガースペクトラムでは
外側前頭葉が極度に発達している

「超男性脳仮説」と言われる

つまりテストステロンの影響で
完全に男性機能のほうに偏った脳になっている
他者の心や感情を共感する能力が殆どなく
感情を持つロボットかコンピューターのような脳なのだ

これが 人差し指と薬指に現れると言う
普通 薬指がわずかに長い
が これらの場合 人差し指がはっきりと短い
これは 妊娠時に浴びた男性ホルモン
テストステロンの濃度を反映してると言う

目の悪い人が 手の触覚を発達させて点字を読むように
人の表情仕草などを理解する共感能力が劣るアスペルガースペクトラムでは
往々にして 知能と言語能力を発達させることによって
人とのコミュニケーションを補う傾向にある

人はうまく出きている
失われた能力は別な形で補うことが出来る

自分には感情はある
十分すぎるくらい

が 

他者の感情 特に表情雰囲気などの
非言語的 感情が理解出きず
他者との意思の疎通が図れない

頼りになるのは言語のみであり
観察と分析による推測だけだ

先天的本能的な共感能力が無い代わりに
時間をかけて人を観察しデータを積み上げて分析すれば
人の感情の およそは推測出来る
確率は80%ほど

完璧は望んではいけない
長所もある 
素直で 相手の言葉はそのまま受け取り
自分から嘘をつくことが出きない
嘘をつけば自分の論理根拠をうしなってしまう
だから よくも悪くも事実しか言えない

推測が正しいとしても その人を判断する基準になるだけで
その人と普通のコミュニケーションがとれるわけではない

だが 普通の人の本能にはかなわないが
少なくとも世間様は渡って行ける

もし一人でも理解を得られる人がいれば
自分を解ってくれる人がいれば
アスペルガースペクトラムにとっては稀有の幸運と考えていい







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