畑ニ居リマス・田舎暮らしPHOTO日記

畑のかえるくんの楽しい日記です。

『注文の多い料理店』序より

2014年11月23日 | 自然


以前、「mikuちゃんの日記」に『注文の多い料理店』の序がのっていて、以前もに書いた記事なのですが、版画でもヒットしました。
畑中純さんの『注文の多い版画展 宮沢賢治 銀河へ』でした。

わたくしたちは、
氷砂糖をほしいくらいもたないでも、
きれいにすきとおった風をたべ、
桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。
またわたくしは、
はたけや森の中で、
ひどいぼろぼろのきものが、
いちばんすばらしいびろうどや羅紗や、
宝石いりのきものに、
かわっているのをたびたび見ました。
 (略)
わたくしは、
これらのちいさなものがたりの幾きれかが、
おしまい、
あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、
どんなにねがうかわかりません。
               大正十二年十二月二十日 宮沢賢治


いやあ、名文だなあ、脱帽です。
今日は、下の畑に玉ねぎを植えます。
それから、できたら、裏の神社の亥の子祭りに出かけてみようと思っています。


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2 コメント

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版画文、よかったです! (miku)
2014-11-24 21:06:50
わたくしたちは、
氷砂糖をほしいくらいもたないでも、
きれいにすきとおった風をたべ、
桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。

版画で読めて、しあわせでした。
一字一字、心に届きました。
すきとおった風 (畑のかえる)
2014-11-25 01:54:06
こういう文にふれられ、
宮沢賢治という人の稀有さが、
この年齢になって、
すこしずつわかってきました。

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