毎回のことだが地元の「はまなす通り」の光景は、人っ子一人歩いていない。
タクシーも居ない。
そんな中、飲食店の扉が開いたかと思うと「ドドーッ」っと数人のグループが出てきて、一直線に、それも足早に次の店に「ドドーッ」と消えていく。
そんな光景を何度も見かける。
オホーツク特有の寒気の吹き射す外での滞留時間がとても少ないのである。
これはこちらの風習というか北海道の寒さという環境に適応してできた知恵なのであろうか。
店を出る前に、既に次にどの店に行くかを決めているのであろう。
私が埼玉、東京、神奈川に住んで居た時は、とりあえず、一旦外に出て、あーでもない、こーでもないと論議して次の店を決めていたものだった。
北海道のましてはオホーツク圏の厳しい寒さの中でそんなことをやっていてら、折角の酔いも覚めてしまうのも間違いない。
北海道に帰ってきて、改めてその光景を目の当たりにし、その理屈を理解したとき、「見事だ・・・」と感服してしまった。