早番なので、帰りに遊べる。 だから、寄り道。 いつもの峠で、「らくがき」だ。 午後5時には、まだある。 しかし、なんちゅう暑さであろうか。 農道に立つ私は、陽光に炙られている。 肘から、汗がぽたりぽたり。 影が、濃い。 空気が、重い。 そこへ、山から涼しい風が・・・。 「ふぅ~っ」、ひと息入れて万年筆を動かしたのである。