食育ビジネスガイド

マーケティングやプランニングなど、仕事のしかたのヒントを一緒に考えましょう。

パッケージデザインのコツ

2012年05月23日 12時13分14秒 | 食育ビジネスライブラリー



★食品メーカーとコラボして商品開発をする
★農業関係団体とコラボして農産物のブランド化を試みる
といった場合に、パッケージデザインを考える機会が多くなりますね。

あなたのパッケージデザイン力を高める本を2つ、紹介します。




「パッケージデザイン メンバーズワーク・トゥデイ2012」



企画/監修:社団法人 日本パッケージデザイン協会
出版:株式会社 六耀社
体裁:A4判変型・ソフトカバー
総頁:424頁/作品頁オールカラー





「パッケージデザインの勘ドコロ」



企画/監修:JPDA出版委員会
発行/発売:株式会社 六耀社
体裁:B5変形判・ソフトカバー
総頁:280頁/作品頁オールカラー





詳しい情報はこちらです。
 ▽ ▽ ▽
日本パッケージデザイン協会
http://www.jpda.or.jp/activities/book/books.html

「1 x 2 x 3 = 6」 「1 + 2 + 3 = 6」

2012年05月20日 22時33分44秒 | 食育ビジネス用語


「農業の6次産業化」
という言葉があります。
よく使われる食育ビジネス用語です。

この言葉の意味は、
「農業(1次産業)と製造業(2次産業)と商業(3次産業)を一気に行うこと」
「農業(1次産業)と製造業(2次産業)と商業(3次産業)のコラボレーション」
です。
前者はたとえば、1つの企業が、ナスを栽培し、それを浅漬けに加工し、インターネットで販売する、といったことになります。
後者はたとえば、農業団体と酒造会社と居酒屋チェーンが提携し、農業団体は有機栽培でブルーベリーを作り、
酒造会社がブルーベリーのお酒に変え、それを居酒屋チェーンが女性むけメニューとして定番メニューに加える、といった形になります。

農業だけやっているようではだめ。もっと生活者に近づくべきだ。
そういう意志のあらわれでもあります。
ビジネスのありかたとしては、理にかなったものと言えるでしょう。

 ▽ ▽ ▽

「農業の6次産業化」は、21世紀になってから生まれた言葉なのですが、少々、昭和っぽい響きが感じられるせいか、いまどきの若いビジネスマンが口にすることはあまりないようです。

農水省や、地方自治体の農政課の人たちが使うことが多いようです。
また、そういう人たちと仲良くしている年輩のビジネスマン(オジサン)が、補助金獲得のための事業計画書に
「農業の6次産業化を目指す!」
などとさかんに謳(うた)ったりします。

しかも、年輩のビジネスマン(オジサン)は、
「1+2+3=6。1x2x3=6。どちらにしても6になるのだから、これからは6次産業だ」
などとダジャレなのかどうかも判定できないようなフレーズをしばしば口にします。

そんなわけで、このところ「農業の6次産業化」はますますオジサン専門ビジネス用語になりつつあります。

参考サイト: 「農山漁村の6次産業化(農林水産省)」
http://www.maff.go.jp/j/shokusan/sanki/6jika.html


6次産業のロゴマークもあります。

ゴーイング・コンサーン(going concern)

2012年05月17日 10時27分54秒 | 食育ビジネス用語


ビジネスマンのなかでも、責任ある立場にいる人が時おり使う言葉の1つに
「ゴーイング・コンサーン(going concern)」
があります。
いったん始めたビジネスは、きちんと継続する。
という意味です(※)。

資格認定講座ビジネスをしている、とある協会の理事長が、こう語っているのを聞いたことがあります。
「協会のマネジメント(運営)をするのはじつは苦手だ。面倒くさいことが多い。でも、協会を立ち上げた以上は続けなくてはならないし、自分がやらなければ誰がするんだ、とも思う」
立派な決意だと思います。

このブログを読んでいただいている人のなかにも、
「(協会を作って)資格認定講座ビジネスをやってみたい」
と考えている人は多いと思われます。
資格認定講座ビジネスは、資格保持者を輩出するビジネスです。
いったん資格保持者(=修了生、卒業生)を出してしまったら、その方々のためにも、協会は存続しなければなりません。
簡単にやめてしまうわけにはいきません。
やめてしまったら、資格保持者からすると
「高いお金を払って勉強もして、やっと取れた資格が無に帰した」
ということになるのですから…。

「必ず存続する」
そうした覚悟でやれるかどうかで、モラルが問われます。
これがゴーイング・コンサーンです。

 ▽ ▽ ▽

(※)「ゴーイング・コンサーン(going concern)」は、もともとは会計用語です。
継続的に事業活動を行う企業の、会計の考え方を言います。
そこから転用され、「いったん始めたビジネスは、きちんと継続する」という意味にもなりました。

こんな食育ビジネスはいかが? 〜風変わりな献立アドバイザー〜

2012年05月14日 11時33分55秒 | 食育ビジネス アイデア集


食べる人の年齢や性別などをヒアリングし、適性な(=健康に良い)献立であるかどうかを診断をする食事アドバイザーはときどき見かけます。
しかし、その人の日常生活の悩みを解決する献立アドバイザーというのは少ないのではないでしょうか。

たとえばこんな感じです。
(思い切り創作ですが)

 ▽ ▽ ▽
「次のかた、どうぞ」
「こんにちは」
「こんにちは。お名前をどうぞ」
「星明子と申します」
「星さんですね。どのようなご相談でしょうか」
「わたくし、幼い頃に母親をなくしまして、いまは父親と弟とわたくしの3人で暮らしております。父親は昔気質の人間でして、気に入らないことがありますと、ちゃぶ台をひっくり返すんです」
「なかなかたいへんなお父様ですねえ。お父様のお名前は」
「一徹といいます」
「星一徹さん」
「はい」
「弟さんのお名前は?」
「弟は飛雄馬といいます」
「星飛雄馬さん」
「はい。父は弟をプロ野球選手にしたいらしくて、妙なギブスをこしらえて弟に身につけさせているんですけど、そんなものを作る暇があったら働いてもっと稼いでほしいと思います」
「なるほど。お気持ち、分かります。お父様は仕事をされていないんですか?」
「弟を鍛えるのに夢中で、日雇いの仕事をする以外は、働きに出ないんです」
「それは困りましたねえ」
「そうなんです。…話がそれちゃってごめんなさい。相談といいますのは、ちゃぶ台をひっくり返す父のことでございます」
「はい」
「だいたい週に2回、ひっくり返すんです」
「週に、2回」
「ええ」
「なるほど」
「うちは貧乏なものですから、食料を無駄にしたくはありません」
「そうですよね、分かります」
「でも、父親がちゃぶ台をひっくり返すのを止めさせることも難しいんです」
「それはどうしてですか?」
「生まれながらの、気質だと思います」
「分かります」
「かといって、どうせひっくり返されるからといって、はじめから手抜き料理をするわけにはいきません」
「それはどうしてですか」
「父は機嫌のいいときはちゃんと、食べてくれますし」
「そうですよね」
「弟は食べ盛りなものですから、プロ野球選手になってもらうんだったら、栄養価の高いものをお腹いっぱい食べてもらわないと」
「なるほど、そうですよね」
「父がちゃぶ台をひっくり返したあとの掃除もたいへんなんです」
「ごもっともですね」
「先生、わたしの場合、家族のためにどのような食事を作ったらいいでしょうか?」
「分かりました星さん。ではアドバイスを差し上げましょう。まず、ポイントを整理します。1。弟さんである星飛雄馬さんは食べ盛り。だから手抜き料理を出すわけにはいかない。2。お父様の星一徹さんは週に2回、ちゃぶ台をひっくり返す。犠牲になる食料がもったいない。掃除の手間を軽くしたいし、できればひっくり返された料理をリサイクルしたい。ここまではいいですか」
「ええ。間違いありません」
「実に大変ですね。でも気を落としてはいけません。これからもしっかりした料理を作っていただいて、早く弟さんにプロ野球選手になってもらって、契約金と年俸で楽をさせてもらいましょうね」
「はい、頑張ります」
「では、どんな料理をお作りになるのがよろしいか、申し上げますね」
「はい」
「まず、あまり贅沢な料理もできないとのことですので、旬のお魚か鶏胸肉を主菜にしてください。ちゃぶ台をひっくり返されたときにも拾って洗ってもう一度お皿に乗せることができます」
「はい」
「それから、お掃除を楽にするには『汁と油を減らす』ことが重要です」
「はい」
「魚を選ぶときは、煮魚より焼魚、さらには秋刀魚のように身の柔らかいお魚より鮭のように身の硬いお魚を選びましょう。ちゃぶ台がひっくり返っても拾いやすいように」
「身の硬い魚ですね」
「そうです。お値段のことを考えると、物価の優等生の卵も使いたいですね。ただしこれもちゃぶ台がひっくり返ってもいいように、茶碗蒸しは避け、卵焼きにしましょう」
「茶碗蒸しは避け、卵焼きですね」
「そうです。それから、鶏肉を使うときは、エネルギーを確保するためにチキンカツにでもしましょう。もしちゃぶ台をひっくり返されてしまったら…急いでタマネギをいため、チキンカツとあわせて、カツ丼にリメイクできます」
「ああそうか。チキンカツはかつ丼にリメイクできるんですね」
「そうですよ。それから、副菜は小さく切らないのがポイントです。ざっくり大きく切って、散らばっても拾いやすいようにしましょう」
「わかりました」
「千切りキャベツとかキュウリの酢の物とか…は、ダメです。ひっくり返されたあとが大変。まあ、千切りキャベツなら洗えば使えるかしら。後で拾うことを考えたら、味つけしていない生野菜をそのまま出すのがいいわね。咀嚼のことも考えて、大きめに切った根菜類の煮物なんかもいいですね」
「はい」
「人参、ごぼう、蓮根、大根などとガンモドキをたきあわせ、汁はほとんどよそいません…ひっくり返されてもいいようにね。最後に別に茹でておいたほうれん草か小松菜をトッピングすれば、栄養価もそろいますね」
「はい」
「中華料理は油が多いから、作らないほうがいいわね。ひっくり返されてたら大災害」
「はい」
「わたしからのアドバイスはそんなところです。どうかしら」
「ありがとうございます。これで無駄な食費を減らすことができたら、きっと貯金もできます!」
「貯金?」
「そうなんです。父がちゃぶ台をひっくり返すせいで、今までぜんぜんお金がたまらなくて。でもこれからは貯金ができそうです」
「それはそうですね。で、お金をためて、なにか買うんですか?」
「はい。父がひっくり返せないような、ルクルーゼ製の重たいちゃぶ台を買おうと思います」

思いのこもった商品やサービスの価値

2012年05月11日 10時15分20秒 | スキルアップ情報集


お小遣いもなかったし自分で稼ぐこともできなかった子どものころ。
母の日に何をプレゼントしたら母親が喜ぶかを考えるのにすごく苦労しました。
悩んだあげく、母親の似顔絵を描くとか、「肩たたき券」を作って渡すとか、そういうよくある結末に終わっていました。

さて、母親は似顔絵も肩たたき券もともに心から喜んで受け取ってくれたのですが、僕のなかでは両者は少し違っていました。

肩たたき券は自分でも納得ができました。
実際に肩たたきをすることで母親の肩こりを少しは和らげることができた(と思います)のですから。
母親に良いものをプレゼントできて自分でも気分がよかったのを覚えています。

しかし似顔絵はそうではありませんでした。
受け取った母親はたしかに喜んでくれました。間違いなく。
その証拠に、頬にキスされたのを覚えています(笑)。
でも「ませガキ」だった僕はこう思っていました。

「こんな下手くそな絵をもらって、ママは本当に嬉しいのかな? 自分だったら嬉しくない。本当に似顔絵を喜んでもらうためには、玄人レベルの絵を描かないといけないのでは?」

じっさい、僕の絵は下手でした。
今でもそうですが、当時の僕にも絵心というものは皆無でしたので、似顔絵といっても悲惨な出来栄えだったのです。
一生懸命に似顔絵を描いたのは間違いありません。
でも、いくら一生懸命に描いても、こんな下手な絵では話にならない…。
子どものころから、そういう感覚がありました。

(ある意味、容赦のない子どもだったようです)

 △ △ △

「一生懸命に描いても、下手な絵ではダメだ」
オトナになった現在でも、小さいときのその価値観は根強く残っています。

マーケティングの講座を開くとき、僕はよくこういう話をします。

●思いをこめて作った野菜も、そうでなく淡々と作った野菜も、出来栄えが同じであれば、価値は同じである
●同じ出来栄えの野菜であれば、農家が思いをこめて作ろうが、淡々と作ろうが、食べるほうからみれば違いはない(出来栄えが違う場合は話が別)

ただし、「思いをこめるのは無意味だ」と言いたいわけではありません。
「思いをこめたから十分だ。思いをこめたから売れるはずだ」と考えないでほしいということを言いたいのです。

実際には、「思いをこめずに淡々とよい商品を作る」のは至難の業です。
フィギュアスケートのトップ選手だからといって、練習もせずにリンクに立ち、目をつむって楽々とトリプルアクセルが跳べる人はいません。

しかし、思いをこめたからよい商品になるか、というと違いますね。
毎日、血のにじむ練習をしても、スターになれる選手はほんの一握りです。

フィギュアスケートを見に来る観客にとって、ふだん選手がどれほど血のにじむ練習をしているかはまったく関係がありません。
観客は、美しい演技に魅了されたいから、選手が難度の高い技を華麗にこなすところを見たいから、世界選手権やオリンピックの入場券に高いお金を払うわけです。

 △ △ △

とはいえ、そんな偉そうなことを言いながら思うのですが、すっかり成人になった今でも、母の日のプレゼントには苦心します。

自分の稼いだお金で好きなものを買えるようにはなりました。
肩たたき券を贈る代わりに、リラクゼーション・サービスのチケットを贈ることができます。
下手な似顔絵を贈る代わりに、プロの画家が描いた作品を買って贈ることができます(価格にもよりますが)。

ですが、そうやって買った贈り物を、母親は本当に喜んでくれているのでしょうか。
子どものころに描いた似顔絵や肩たたき券を超えるプレゼントを渡せているのでしょうか。

じつはまったく自信がありません。

こんな食育ビジネスはいかが? 〜ジェイミー・オリバー氏が選んだアイデア集〜

2012年05月08日 09時21分28秒 | 食育ビジネス アイデア集


イギリスの有名な料理人で、食育活動に熱心なことでも知られているジェイミー・オリバー氏が、Open IDEO というウェブサイト上で
「子どもの食育に役立つ企画コンテスト」
を行い、581個のエントリーの中から17個の企画を表彰しました。

表彰された17個のアイデアのうち、いくつかを紹介します。

放課後の野菜サーカス





生徒が主催するファーマーズ・マーケット





食事記録を書くとポイントがもらえるシステム





どんな食材をどれだけ買えばよいかがわかるショッピング・カート





その日の最後の授業で料理を作り、家に持ち帰って家族にふるまう





食育的な自動販売機





中高生が料理や食材の勉強をし、小学生に教えるプログラム




表彰されたアイデア集は、ここからPDFで見ることができます。
http://www.ideo.com/openideo_docs/open-food-revolution.pdf


こんな食育ビジネスはいかが? 〜トレーサビリティ調査局(トレサビ探偵)〜

2012年05月05日 09時30分32秒 | 食育ビジネス アイデア集

あなたが食べたものは、いつ、どこで、誰が作ったものでしょうか。
分かって食べていますか。
あなたが食べたものは、どこからどうやって運ばれ、途中でどんなふうに加工されたのでしょうか。
分かって食べていますか。

そんな疑問をもったあなたのための
トレーサビリティ調査局」
ひとよんで
「トレサビ探偵」。
食べものをトレース(追跡)し、あなたの口に入るまでの経路を調査いたします。

費用は無料です。
ぜひご用命ください。

…そういうメールが送られてきました。
仕事柄、ちょっと興味があったので連絡してみることにしました。

◆◆◆

やって来たトレサビ探偵は、どこかの町役場で長年事務員をやってそうな、枯れ系おねえさんでした。
「すみません遅くなりまして」探偵は言いました。「夏休みに入ってから調査の依頼が殺到しまして。探偵の数が10人に満たないものですから、対応に追われてるんです」
「依頼が殺到って、どういうことですか」
「無料なものですから、子どもからの調査依頼がすごいんです。夏休みの宿題に利用されてるようなんです。自由研究とか…」
「夏休みの宿題、なるほどね。商売繁盛、いいじゃないですか」
「でも、お金をいただくわけじゃないですから」
「ああそうか。ねえ、どうして無料なの」
「このサービスは税金でまかなわれてるんです。トレサビ探偵は公務員なんです」
「なるほど、そっか。まあ考えてみれば、有料だったら利用者いなさそうだもんね。無料の公共サービスじゃないと、成り立たないよね」
「さっそくですが、何をトレースしますか。ご依頼をお聞かせください」

「そうだなあ」よく考えずに面白半分で連絡しただけだったので、何を調べてもらうか決めてませんでした。「じゃあ、これ。さっき買ってきた惣菜のサラダなんだけど、産地とか加工業者とか、調べてくれない? 食材が複数混ざってるけど、大丈夫?」
「大丈夫です」
「ていうか、全部食べちゃったから現物がないんだけど…」
「容器とラベルとがあれば調査できます。念のため、買ったときのレシートありません?」
「ちょっと待って」僕は財布をまさぐりました。「あった。これです」
「お預かりします」探偵は椅子から立ち上がりました。「調査結果が出ましたら、お知らせしますね。では失礼します」

◆◆◆

「もしもし、トレサビ探偵の沢野井です。お客様に何度かお電話したのですが、やっとつながりました」
「ああどうも。ごめんね、バタバタしてて電話なかなか出られなくてね。で、何かわかりましたか」
「はい。詳しいことは書面でレポートをお送りします。ただ、どうしてもお伝えしておきたいことがありまして、電話を差し上げたんです」
「何かあったんですか」
「お客様が先日召し上がったサラダには、ほんの少しですが、珍しいハーブが混入していたことが分かりました」
「珍しいハーブ?」
「はい。ズズといいまして。アフリカで呪術に使われる植物です」
「は? 意味が分からないんだけど」

「事実です。言葉どおり受け取ってください。お客様が召し上がったサラダには、ズズが含まれていました。呪術師が人を殺(あや)めるために用いたズズが、誤って日本向けの輸出品に混入したようなのです。どうしてそんなことになったかも調べていますので、レポートに書いておきます。決してお客様を狙って混入されたものではありませんが、とにかく混入されていました」
「なんか面白そうだね」
「面白いかどうかは私の話が終わってから判断してください。ズズは毒草です。猛毒です。呪術師が人を呪い殺すのに使うくらいですから」
「ど、毒草…」
「強力な毒を持っています。解毒剤は存在していません」
「でも僕があのサラダを食べたのは先週だよ。今だに何ともなくて、ピンピンしてるんだけど」
「ズズの毒には潜伏期間があるんです」
「潜伏期間…」
「呪術師がズズに呪いをかけて潜伏期間を決めています。数時間という短い潜伏期間にするか、数年という長い潜伏期間にするか、呪術師が決めるんです」
「…」

「で、続きがあるんですけど、お客様」
「はあ」
「悪いニュースと、最悪のニュースがあるんですけど、どっちから聞きますか」
「えっ、どっちも悪いんだ…。まいったな。じゃあ悪いニュースから頼みます」
「悪いニュースというのは、お客様が食べたズズの潜伏期間が判明したんです。アフリカの呪術師協会に確認しました。呪術師協会のスポークスマンから、お客様の食べたズズの潜伏期間はあと3日だと言われました」
「あと3日!」さーっと血の気が失せました。「で、最悪のニュースって何なの」
「はい。私はそのことを早くお伝えしなきゃと、3日前からお客様を探しておりました」

(この話はフィクションです)

こんなサービス、あればいいのにと思ったら…

2012年05月02日 14時14分14秒 | 質問コーナー


質問コーナーにいただいた質問と回答を、ご本人の許可をもらったうえでご紹介しています。

<質問>

質問があります。

フランスに、
「お洒落なレストランの 『1晩限定 料理長』 になれるサービス」
をしているレストランがあるんです。
お店の料理スタッフがちゃんとサポートしてくれて、プロの仕事が体験できるんです。
これってすごく面白そう〜と思いませんか?

たとえばわたしだったら、『1晩限定 料理長』になって、家族や友達をおおぜい、お店に呼びます。
わたしも嬉しいし、レストラン側もお客さんが呼べて嬉しいのでは?

日本にもそんなレストランがあったらいいのに〜と思いました。
東京でレストランのオーナーシェフをしている知人の方にこの話をして、わたしも手伝うからやってみましょうよ、と一生懸命に伝えました。
でも、その人はなかなかうんと言ってくれません。
『1晩限定 料理長』サービスは面白いと言ってくれました。
でも自分の店でやってみようとはしないんです。

やってみたい〜と言ってもらうには、どうしたらいいんでしょう?
教えてください。
(シェフではない、ふつうの女子より)


<回答>

ご質問ありがとうございます。

東京のオーナーシェフの方が「うん」と言わないのにはいろいろな理由があると思います。
* どんな人が『1晩限定 料理長』に応募してくるのかも分かりませんし、
* 応募してきた人と店のスタッフとが上手にコラボできるのかどうかも分かりませんし、
* その人が調理の最中に怪我をしたり火傷をしたりしたときどうするのかも分かりませんし、
* そのサービスを無料にするのか有料にするのかも決めなくてはなりませんし、
* 応募があったらいつでもやるのか、曜日限定でやるのか、といったことも分かりません。
などなど、分からないことがいくつもあります。
こんな状態で「うん」というのは勇気のいることだと思います。

そこで僕のおすすめは、
「そのオーナーシェフだけを懸命に説得するのはやめて、対象のレストランを広げ、あなたがそのサービスの中心になる=あなた自身が実行する」
ことです。
つまり、
『1晩限定 料理長』をしたい人
『1晩限定 料理長』を受け入れたいレストラン
をあなたがつなぐ役割をするのです。
そういうホームページを作り、両者を募集すればよいでしょう。

その際、
* 応募してきた人と店のスタッフとが上手にコラボできるよう、スタッフを研修する
* その人が調理の最中に怪我をしたり火傷をしたりしたときのための、保険を用意する
といった要素もあなたのほうでケアできれば、きっとビジネスになります。
あなたも、楽しみながら仕事を作り上げることができるのではないでしょうか。

自分がやりたいと思っていることを、誰かにやってもらうのは大変です。
だったら思い切って自分がやってみる、そういう発想の転換も、時にはいかがですか。

「協会が食の資格を認定するビジネス」の将来性

2012年04月26日 09時40分29秒 | 質問コーナー


質問コーナーにいただいた質問と回答を、ご本人の許可をもらったうえでご紹介しています。

<質問>

吉村先生、こんにちは。
以前、吉村先生のマーケティングのセミナーに参加しました。
あれからマーケティングの本をよく読んでいます。
私も、協会を作り、食について学ぶスタイルのビジネス (協会が資格を認定するスタイル) を、やってみたいと思うようになりました。
これから何年…どれくらい先までこうしたスタイルが日本でいけると思いますか?
アドバイスをお願いします。


<回答>

ご質問ありがとうございます。

率直に言いますと、よく分かりません。
「協会を作り、食について学び、協会が資格を認定するスタイル」のビジネスのいくつかがこれまで日本でうまくいっていたとしたら、それは1つには時代の風に乗れたからだと思いますが、その風はすぐに止むかもしれないし、けっこう長く続くかもしれません。
さっぱり読めないというのが正直なところです。

ただ、過去に
「協会を作り、食について学ぶスタイルのビジネスモデルを自分もやりたいのだが、将来性はどうか」
といった質問をしばしば受けました。
そのときの僕の回答はいつも一貫して同じです。
それをいまから述べます。

そもそも、僕には風は読めません。
なので、「どこで、どの方向に風が吹くのか」を探しまわる努力はあまりしないようにしています。
風がどこに吹こうと、自分は自分の思うところで帆を立てます。
その代わり、
1) 微風でもしっかり動くように、上手に船を組み立てておきたいと思います。
2) 小さな船をいくつも作って、どれかが風が当たるようにしたいと思います。
もし幸運にも、自分が帆をたてたところの1つに風が吹いてくれたら、それは神様の恵みですね。
(とはいえ、さすがに、絶対に風が吹かないと明白に分かっているところには帆を立てないようにしますが)

言い換えれば、
「何をしたらうまくいくか」「自分のやりかた(ビジネスモデル)は大丈夫だろうか」
といったことは、あまり深く考えないようにしています。
その代わり、
「(環境や将来性がどうあろうと)やりたいことにチャレンジし、あとは神の審判を待つ」
というスタンスでいます。

したがって、
「協会を作り、食について学ぶスタイルのビジネスモデルを自分もやりたいのだが、将来性はどうか」
という質問に対しては、いつも一貫して
「協会を作り、食について学ぶスタイルのビジネスモデルをやりたければ何が何でもやればよい。それほど執着していないのであれば、執着できるビジネスを見つけてそれに執着するほうが幸せではないですか?」
と答えるようにしています。

「企画」と「事業」

2012年04月23日 10時00分00秒 | スキルアップ情報集


食育っぽい仕事をしている人は
●オーガニックに関係したイベントをしたり
●農業を応援するようなセミナー(講座)を開いたり
●地産地消を推進するようなウェブサイトを立ち上げたり
など、いろいろな活動をしていますね。
そうした活動は、はたして「企画」なのでしょうか。
それとも「事業」なのでしょうか。
考えてみたことがありますか?

「企画」と「事業」の違いはこうです。

「企画」は、一過性のものです。
●単発のイベント
●1回だけのセミナー
●期間限定のウェブサイト
などがそうです。

「事業」とは、再現性のあるものを継続することを指します。
●毎年同じ時期に同じようなイベントを開催する
●同じ内容のセミナーを何度も実施する(資格講座などがそうですね)
●つねに稼働しているウェブサイトを運営する
などがそうです。

もしあなたが何かの仕事の計画をたてているのなら、「企画」ではなく「事業」として続く(=再現性があり、継続する)ようにプランニングすることをお勧めします。
なぜなら、そのほうがプロっぽいからです。

プロっぽい仕事をする人のところに、企業も仕事を依頼します。
「事業」をしている人のほうが、企業も安心して仕事を依頼できます。
「企画」をしている人はどこか素人くささがあるので、素人くささが喜ばれる仕事をのぞけば、そんな人に企業が仕事を依頼することはまずありません。

別の言い方をすると、
継続性・再現性のある「事業」はメインディッシュで、一過性の「企画」は食後のデザート
です。
デザートがメインディッシュとして扱われることは滅多にありません。
一過性の「企画」でクライアントの企業に満足してもらうのは非常に難しい。
(成功したデザート専門店が少ないのと、よく似ています)

 ▽ ▽ ▽

クライアントの企業に提案(たとえば販売促進のプランなど)をする機会があったら、
●できるだけ一過性の「企画」を提案するのは避ける
●継続性のある「事業」を提案する
ように心がけましょう。
そのほうがあなたの評価は上がります。
「年間コンサルタント契約」も結びやすくなるはずです。