投資家としてリーマンショックは未経験なため、来るべき時に備えて当時を眺めます。
今回は3M(MMM)の07-11年12月期決算です。 08年から09年は、売上高は$25.3B→$23.1Bと▲8%減、営業利益は$5.2B→$4.8Bと▲8%減でした。 一方10年は、売上高と営業利益共に、08年を上回る業績に回復しています。 08年から09年は、現預金が$1.8B→$3.0Bと増加しました。 その他に、設備関連が$18.8B→$19.4Bと増加しています。 負債は、長期借入金等が$5.2B→$5.0Bと減少しました。 また純資産は$10.3B→$13.3Bと増加しています。 下段の赤数字が営業キャッシュフローマージン、青数字は営業キャッシュフローに対する配当の比率です。 キャッシュフローを見る限りでは、リーマンショックの影響は見えません。 09年の投資キャッシュフローは絞った一方、営業キャッシュフローマージンは3ポイントも上げています。 増配を維持しつつ、営業キャッシュフローに対する配当の比率も年々下がっています。 PLに多少の落ち込みがあったものの、財務的には大過なくリーマンショックを乗り越えています。 長期保有を目指すホルダーとしては、一安心といったところです。 |