2018/7/29 中央自動車工業（8117）

かつて高配当銘柄で知られていた中央自動車工業の18年3月期決算です。 国内部門は、新車総販売台数の堅調な増加を受けて売上高が11.3%増でした。 海外部門は、中東アフリカでの販売強化や、ロシア中南米での新規開拓で、売上高が4.7%増でした。 売上高は、15.5億円増加した一方で、売上原価は9.5億円増、販管費は2.5億円増でした。 その結果、売上総利益率は40.6→40.4%に悪化、営業利益率は16.5→17.0%に改善しています。 目立たない中でも、相変わらず手堅く売り上げを伸ばしています。 資産は、現預金が81→101億円に増加しました。 また、固定資産は126→133億円に微増しました。 負債は、有利子負債が見当たらず無借金経営を維持しているようです。 200億円を超える純資産と共に、手堅い財務体質となっています。 法人税と配当以外に大きなキャッシュの動きは見当たらず、アメリカなら株主からクレームされそうな内容です。 ここ2年で株価が倍増してしまい、以前ほどの高配当ではなくなってしまいました。 溜め込んだキャッシュでM&Aすれば大化けするのにと考えるのは、ノンホルダー故の夢想です。