2017/2/19 International Business Machines(IBM)

永遠の不発弾と称されるIBMの16年12月期決算です。 AIが持てはやされる時流に乗り、Watsonを軸にした事業拡大を目論んでいます。 この事業を成長軌道に乗せられるかが、最大の経営課題になっています。 結果として、減収減益は止まっていません。 下げ幅は縮まったので、来年度から反転できるのかが見極めのポイントになりそうです。 資産は、現預金$7.6B→$7.7Bと横ばいです。 Ustream等の買収のためか、無形固定資産が$35.5B→$40.9Bが膨らんでいます。 一方負債も、長期借入金が$33.4B→$34.7Bと増えています。 バランスシートが、再び肥大化傾向になっています。 一時の様な自社株買いは影を潜め、投資の拡大が進んでいます。 もっとも、営業キャッシュフローは伸び悩んでいるので、縮小均衡は止まっていません。 まだまだ予断は許さない状況に見えます。 配当利回りは良好ですが、移ろいの激しいIT業界につき追加取得には躊躇しています。