江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

福島をわすれない!  ~3.12県民大集会に参加して~

2016-03-16 | 江戸川区教組

3月12日、貸切バス出発時の新宿はとても寒かった。
2011年の3月11日、被災された方々を雪が舞い散る厳しい寒さが襲ったことを
思い起こす。
郡山市開成山陸上競技場に到着。
午後からは、日差しがさして寒さがやわらぎ、天候も集会を応援してくれたようだ。



集会はじめに、実行委員長の角田さんが挨拶に立って、
「福島の現実置き去りの原発再稼働を許すことはできない。福島第二原発の廃炉、
日本の原子力政策の見直しを求めていく」
と集会の方向性を力強くさし示した。
リレートークでは、大熊町住民の方の話が心に響いた。



大熊町で生まれ育ち、原発は身近な存在だった。
2011年3月12日、警察官の「西へ避難!」の指示で、着の身着のままで避難。
三春の体育館に4日間、田村、会津若松と避難場所を移し、その後妻と二人の子どもは、実家のある県外に避難。
私は県内に残り、自治体職員の仕事を続けている。
週末は、片道数時間かけて家族の元に戻り、日曜の深夜県内に戻ってくる。
家族とけんかにもなり、仕事を辞め家族の元に移り、新しい仕事を探そうかとも悩む……。
しかし……。
避難先で、高齢者が閉じこもりがちで体調不良になったり、認知症になったりしている。
汚染廃棄物の中間貯蔵施設を容認すれば、この先、何十年も故郷に住めなくなる。
原発事故のために、生まれ育った土地を失うことになってしまう。
原発事故で、生活・家族、今までの当たり前を、すべて失った。
いまも原発事故に、家族ぐるみ怯え、とても不安だ。
再稼働は、とうてい容認できるものではない。
大熊町が復興した町となるよう、自分のできることを全うしたい。



政府や東電に強いられた重い問題に悩みながらも、
立ち向かいつづけている現地の方々の声を直接、お聞きすると、
「福島をわすれない!」の思いが深まっていく。


賠償や支援の打ち切りとセットの「避難指示解除」。
原発事故の影響をがんとして認めない「166人もの子どもたちの甲状腺がん」~放射能には安全な閾値などないはず……。
安倍晋三首相の眼中には、苦しむ被災者のすがたはない。
原発再稼働、原発輸出につきすすむ政府の原子力政策に「NO!」の声をあげ、
福島の訴えに繋がっていきたいと切に願う。



さて、福島集会でもうひとつ、忘れてはならないのが物産品販売コーナー。
福島支援のためにも、毎年購入している。
今回は、屋外集会ということもあって、出品数はあまり多くはなかったが、
ご紹介すると……。




















冷えた体にうれしいノンアルコール甘酒にホットコーヒー、けんちん汁…。

日本酒、野菜、米、いちご、手作りクッキー、

仮設住宅の方たちが編んだバックに高校生大使関連グッズ……。

集会実行委員会の物販は、「原発はイヤ! ふくしま」とかかれたジャンバー、缶バッジ、シールなどのグッズ。


甘酒をのんだり、けんちん汁を食べたり、いちごを買ったり、参加者はいろいろご購入。
わたしも横田農園さんの「あまえんぼう」(放射能分析結果報告書付)というかわいいネーミングのイチゴやクッキーを購入。
「原発はイヤ! ふくしま」の缶バッチは、早速デイバックに付けてみた。


県民大集会にご参加の皆さん
片手に「原発NO!」のプラカードを掲げ、
片手に物販購入のポリ袋をぶらさげてのパレードご参加、お疲れさま。
3月26日「原発のない未来へ!全国大集会」(代々木公園)で
またお会いしましょう!


<K>

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