中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

ロボット売ります

2005年10月21日 | 日常
仕事で池袋へ行った際、西武デパートのインテリアコーナーを素通りしようとしたら見慣れぬものが。飾りかと思ったが形はロボットのようなもの。なんだろう、と説明をみると本当にロボット、それも売り物。

ロボットとか宇宙といった単語には無条件に過剰反応してしまうところあり、まずは鞄からデジカメを取り出し写真を1枚。で、その後冷静になって横にあるプレートをみると、単なる展示ではなく「発売中」とのことだ。飾りでなく商品なのだ。値段は1,575,000円…ここでなんとか現実に戻った。

限定100台ではあるけれど、これは立派な商品。三菱重工製で名前はwakamaru。サイトもあるので見ると、愛知万博でも出演していたものらしい。三菱重工ってところが「ロボット」らしくていい感じ。

問題は何ができるかだが、スペックを見る限りさすがにまだまだ、といったところ。人の顔を記憶して、ある程度の会話をできる。基本的にはこれだけ。無線LAN必須となっていて、ネットから情報を取得、天気予報等時事的な会話、情報を発することもできるみたいだ。あとは適当に家の中をうろつき、バッテリーが低下すると自発的に充電する、といったところ。5万円くらいなら面白いオモチャだとも思うけれど、この値段ではさすがに欲しい、とも思えない。

SFに出てくるような人工知能の開発はまだまだ先の話だろうし、そういうものを期待してはいけないことは分かるのだけれど、そうであるならばAIBOのようにひたすら「動き」で魅せるか、もしくは実用性を高めたほうがよいのに、というのが個人的な感想。

パターン化された会話をするくらいなら、動きに対するプログラミング機能を高めて、家の中でお茶を持ってこさせたり、離れたスイッチを入れたりする動作を教えられるようにすれば、それなりに需要もでてくると思う。これなら現代のテクノロジーでも充分に出来るだろうし。

ちなみにwakamaru、購入した場合本体価格とは別にサポート料金が月10,500円必要。あと「十分なサービス・サポートをご提供するため」購入できるのは東京23区在住者のみ。場所的な資格はあるけれど、さすがに自分はパス。本体だけでも充分高いのにサポート料金月1万って…

とはいいつつ、やはりデパートでロボットが売られている、という事実自体にはなんとも言えず嬉しいものを感じる。店頭に置いてあったリーフレットには「未来への招待状」とあったけれど、まさにその通り。

この調子でいけば、自分の命あるうちに「実用的」なロボットが普通に販売されることになるかもしれない。タイミング的に、自分の購入第1号は「自らの介護」用になってしまいそう気はするけれど…