映画少年

映画と音楽を愛し 教育の未来を想う 少年のつぶやき

立川翼 LIVE TOUR 2017「音故知新」

2017-09-18 21:23:24 | 日記


立川翼さん(サンミュージック出版)のライブに行ってきた。
テーマは、「音故知新」。論語に由来する「温故知新」(昔のことを研究して、新しい知識や道理を見つけだす)をパロった新造語である。
立川さんは、今年の1月に知人を介して知り合いになり応援しているシンガー・ソング・ライターだ。
高校卒業後、自衛隊に入隊するも音楽への夢を捨てきれず、自衛隊を辞めて観客3人の路上ライブから活動を始めた。
その後地道に活動を広げて今回の LIVE TOUR が実現した。9月3日の宮崎公演を皮切りに、9月18日福岡公演、10月20日東京公演、11月12日大阪公演、そして12月10日に再び福岡公演と続く。
福岡国際会議場メインホールで開催された今日の福岡公演には、約1000人のファンが集い3時間に及ぶライブを楽しんだ。
立川さんのボーカルはもちろん、バックを固めるバンドメンバーも一流ぞろいでレベルの高い内容となった。
また、立川さんの語りもライブを盛り上げ、あっという間の3時間だった。
直接会って話すときの彼はとても謙虚で物静かな青年である。しかし、一旦ステージに立つと躍動感溢れるエンターティナーと化して観客を惹きつける。そこが魅力である。
また、自ら手がけた楽曲もアップテンポのポップスから叙情感溢れるバラードまで豊かな音楽性を感じさせる秀作ぞろいである。
新アルバム「音故知新」の収録曲の視聴がユーチューブでできるのでぜひ一度聞いて欲しい。
なお、今日のライブは後日DVDで販売されるのでそれを求めるのも良いだろう。


開演前のステージに映し出された「音故知新」の文字



キングコング

2017-09-18 05:19:17 | 日記


キングコング: 髑髏島の巨神(どくろとうのきょしん、原題: Kong: Skull Island)2017年3月10日公開のアメリカ映画

単なる「怪獣映画」ではない。そこには、人類の横暴、道徳心、共生社会などが描かれており見終わったあとさわやかな余韻に浸れる秀作である。
時代は、1973年。科学技術の進歩により、観測衛星ランドサットが開発される。宇宙から地球を見下ろすこの人工衛星が南太平洋に浮かぶ未知の島を発見する。髑髏(どくろ)島と名付けられたこの島に、軍隊を伴う調査団が派遣される。表向きの目的は地質調査であったが、その裏には未知の巨大生物を発見するという機密ミッションが隠されていた。
海原を進む調査船を発ったヘリコプターの編隊が、島を覆う霧を抜けるとそこは、絶景が広がる自然豊かな世界が広がっていた。
しかし、絶景を楽しむ間もなく彼らの前に立ちはだかったのがキングコングであった。



(以下ネタバレ注意)
次々に叩き落されるヘリ。機銃掃射で対抗するがほどなくすべてが破壊される。それでも生き残った十数名が島を迷走しながら救援を待つのだが、根っからの軍人パッカード大佐は、部下の仇討ちを主張し、残された武器でキングコングを倒すことに執着する。しかし、彼らの前に立ちはだかったのは、キングコングだけではなかった。巨大化した生物が次から次に襲ってきた。特に巨大化したオオトカゲは執拗に彼らの前に現れ一人また一人と犠牲者が増えていった。後に分かることなのだが、キングコングの親や兄弟もこのオオトカゲから殺されていた。その後、同じようにオオトカゲに脅かされる原住民イーウィス族を守る「守り神」としての役割を担っていたのである。



それでもキングコング抹殺に執念を燃やすパッカード大佐であったが、超巨大化したオオトカゲに他の生存者とともに襲われ、絶体絶命・・そこに現れたのがキングコング。死闘の末、オオトカゲを倒し彼らを守ったのだ。実は、キングコングの真実の姿に共感していた戦場カメラマンのメイソン・ウィーバーが、その前夜にキングコングのもとを訪れてアイコンタクトで心を通わせていたことが、キングコングのこうした行動につながったのである。

(解説)
メイソン・ウィーバーは、スクープを狙って調査団に同行する。ベトナム戦争中に従軍記者として経験したことから反戦主義な思想を持ち、今回の調査についても当初から表向きの理由である地質調査以外に何か別の意図があると踏んで疑っていた。当初はコングを怪物と思っていたが、イーウィス族の村に滞在中にコングと遭遇したことをきっかけに、彼が本当は心優しい性格であることを知り、コング抹殺に執心するパッカードを止めようとする。



このメイソン・ウィーバーを演じているのが、2016年度に『ルーム』(Room)でアカデミー賞主演女優賞を受賞したブリー・ラーソン(1989年10月1日生まれのフランス系アメリカ人)である。『ルーム』は、実際に起きた母子監禁事件をもとに描かれた作品で、昨年の10月16日に本ブログに投稿しているのでご記憶の方もいるだろう。


最後にもう一度、見終わったあとさわやかな余韻に浸れる秀作である。