マイmy巷話

マイMy巷話(かんわ)は「私にはそう見える!」ものを儘に書いているだけの話です。

もしスズメのヒナを拾ってしまったら…

2012-09-23 | いきもの(その他のケモノ)
この愛くるしいヒナ…。


この初夏、早めの台風が通り抜けた翌日に道端でピーピー泣いていたのです。

毛も生え揃い、口の周りが黄色いことからスズメの巣立ちヒナのようでした

そして……。

わたしのようにもし鳥のヒナを見つけてしまったら......



1)あたりを見回して鳥の巣がないか、もしくは親鳥がまわりにいないかの確認をします。何かのハプニングで巣から落ちたヒナを持ち帰るのは誘拐になります。


2)ヒナの体温は40度くらいの高温なので、先ずは何よりも保温が大事。
身近にできる保温方法としては蓋つきの小箱に布かティッシュを敷き、その上にお湯を入れたペットボトルにタオルを巻いたもの(ヒナが火傷しないように)を入れます。


3)毛も生えた巣立ちヒナの場合の餌は、先ずは小さな器にお水を入れておいてください。保湿にもなります。
そしてこれがなかなか難しいのですが、親鳥の餌やりに真似て、細長いピンセットで餌を与えなくてはいけません。
餌はミルワーム(甲虫の幼虫で缶詰もあります)や水でふやかしたドッグフードや米、小さく切ったみかんやリンゴなどを口の奥に入れ込みます。

コツは細く小さな舌のうえから口蓋奥に押し込む感じでしょうか…。



以上がざっとした処置ですが、こういった野生動物を救護とはいえ自宅に連れてきてしまうことは「法規違反」つまり、犯罪になります。
もし保護をした際は公共の傷病鳥獣救護施設(ちなみに東京にはないようです)や動物園、NPOもしくは、近くの動物病院で保護先を聞いてみてください。
ちなみに私は野生動物救護施設で傷ついた動物らの世話をするボランティア活動に時々参加しています。

残念ながらこのスズメヒナはその数日後死んでしまいました。
やっぱり衰弱したヒナの保護は難しかったですね。。。

都会でもよくみられるスズメやムクドリや鳩などは人間の生活圏や日常風景のなか、あたりまえに溶け込んでしまっているという錯覚に陥りがちですが、今回のようにこういう小さなヒナとはいえ、一野生動物の死の瞬間に個人的に立ち会うと、ヒトと野生動物の命に対する価値の相対性、そして共存とは一体なんだろう?‥‥という思いがより強くなった気がしました。

生き物に意識を払うと言うことは、今の自分に対しても意識せざるを得ないことがたくさん生まれる‥‥と私は常々思っています。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
   | トップ | かたつむりを探せ! »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。