被災地の方々のご無事を心からお祈り申し上げます。
神戸の震災で被災した一人として、とても他人事とは思えません。
大好きな自分の街が、自分の家が、一瞬で壊れ姿を変えるという
深い悲しみを私も経験しました。
現実で起こっているとはとても思えない激しい揺れの中、
不思議とこわい気持ちなどありませんでした。
もう無理だろうと思いました。
それならば、眠っている子供たちが
どうかこのまま、眠ったままで、楽なままで……。
子供に毛布をかけてあげ、その上に必死に被さりながら
ただそれだけを思っていました。
こうして生きていられるのは当たり前なんかじゃない。
あの日から、このことだけは忘れないように日々を暮らしています。
私も当時、たくさんの方々に優しさや思いやり、励ましの言葉を頂きました。
どれほど心強かったことか、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
ライフラインが回復し、いずれ街の復興も進んでいくでしょう。
けれど、個人の生活が元に戻り落ち着くまで、心の傷がやわらぐまで、あと数年はかかります。
私が、震災後、頑張りきれたのは人の支えがあったからです。
だから、今回は私たちが恩返しをする番。
出来ることは限られているし、ちっぽけかもしれないけど
何か役に立ちたいし、力になりたいです。
今、できること。
そのことを家族や友人たちと話し合っています。
3月14日。
言いたかった言葉は、しばらく言いません。言えません。
今は、被災された方々の無事をただただ祈っていたいです。
行方不明の方が早く無事に見つかりますように。
離れ離れになった家族のもとへ帰ることが出来ますように。
一日も早い復旧を強く願っています。
どうかどうか希望を持って頑張ってほしいです。